新所沢・スワン

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1965年ごろからの老舗JAZZ喫茶。
店の場所は開店以来3-4回変わったようだが、ここにできる前の、所沢駅前が再開発中のときのお店には何度か行ったことがある。
現在は西武線・新所沢駅すぐ前の住宅地の入り口にこじんまりとした店を構える。
店内には古き良きJAZZ屋の好ましい雰囲気をたっぷり残している。
フロアは狭いながら、かなりのペースで頻繁に夜のライブが行われている。

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お店の入り口に懸かる看板。
「JAZZ CORE IN THE 60’S」の文字が見える。

店の入り口はビルの正面通路からもあり、そちらには路面の立て看板が置いてあります。

この画像は、2001年7月取材によるものです。

photo by Nekosennin July.2004

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白山・映画館

Eigakan       (東京・文京区)

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「映画館」は、昭和51年から営業を続ける老舗。
場所柄、メジャーな名前ではないがこだわりのオーディオとサウンドは有名。
最近は詩や朗読の世界でのイベントも多いようである。

昔のJAZZ喫茶マッチの画像をお送りいただくなど、メールではお世話になりながら行ったことがなかった、白山・映画館。
先日、仕事の帰りにようやくお邪魔することができました。

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都営地下鉄、三田線の白山駅からすぐ、白山神社のすぐそばです。
暗い路地に下りる小さな階段を降るとすぐありました。
「映画館」の電飾看板が煌々として、ジャズ喫茶という感じはしにくいかも。

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こじんまりとしたレトロな入り口です。
ひと昔前の小さなスナックとでもいうか、正直いってあまり冴えないエントランスです。
ガラス戸で中が見えるので、初めてでも入りにくいお店ではありません。
訪問した夜は雨でしたが、この路地も含め雨の夜が似合う風情で味があります。

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正面のスピーカーシステム。
ホーンユニットが幾つも積み重なり、何やらコイルやパーツがそこかしこに。
客席にミキサーコンソールがあるのはどういう訳?
いかにも「マニアック」を感じてしまいます。

しかしその音はうるさ過ぎず、小さからず、流石に温かみと艶のある素晴らしい音色です。
ふくらみのあるライブ感に富んだ音、とでもいうべきでしょうか。
しゃかしゃかした今風のデジタルなサウンドの対極で落ち着きます。

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これが噂の管球アンプとそのシステム。
CDをかけてもデジタル的に感じない秘密はこの辺にあるのでしょうか。
不思議に電子機械を感じさせないウッディーなオーディオシステムです。

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あちこちに古い映写機や映画機材、書籍類などで埋まった店内。
レトロでアンティークな雰囲気の店内はたいへん居心地のよい落ち着きの空間です。
といっても、全然気取ったアンティークではなく、どちらかというと雑然とした安らぎというか…
もちろん、昔の頭を抱えるジャズ喫茶ではなく、自分の時間をしっかり過ごせるスペース。 お酒も揃っていて安い。

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古い映画のポスター、古びた小物類。
けばけばしいモノ、光りモノのない内装で、その音と同じく温かみと艶を感じる室内。
古きよき時代の「書斎」という感じもします。

いつもこの辺に寝ているはずの名物猫君はお出かけだそうで、会えなかったのが心残り。
また今度お会いしに行きましょう。

ちなみに、一見怖そうなマスターは実は優しい方なのでご安心を (^^)
貴重な昔のマッチをお譲り頂きました。

ありがとうございました!

*この画像は、2004年6月の取材です。


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追伸:
後日、また行ったときには名物猫の「オイ」君に会うことができました。
人懐っこく、椅子の上でよく眠っていました。

しかし、残念ながら2006年オイ君は亡くなったそうです。

ご冥福をお祈りします


<映画館 WEB>


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現在のジニアス

渋谷・百軒店にあった、懐かしの「ジニアス」は、現在中野新橋で営業しています。
渋谷の時の立地と全く正反対のような、フツーの住宅街の中に不意に現れるお店です。
店内はモダンなデザインで暗くなく、変に明るくもなく、自然体で落ち着ける雰囲気。
実際に近所のおばさんらしき方々が集って井戸端会議をしてたりします。
たいへん庶民的でありながら、しっかり「JAZZ屋」してる、ちょっと不思議な空間でした。

photo by Nekosennin July.2004

photo by Nekosennin July.2004



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”コンボ”のあった場所、現在

コンボ(東京・神保町)のかつてあったところを取材してきました。
現在はインテリジェント・オフィスビルという感じになっています。
その向こうの黒っぽいビルは集英社のスタジオ。

遠くに見える共産党のビル、向かいのすし屋さんなどは健在です (^^)

photo by Nekosennin Feb.2002

photo by Nekosennin Feb.2002


喫茶去

KISSAKO(きっさこ)    KISSAKO   (東京・神保町)

昔の神保町「響」の常連だった方が、十条に「響」の名のお店を出していましたが閉店され、2007年から神保町の裏路地で「喫茶去」というお店を始めています。

以前は「李白」という、知る人ぞ知る喫茶店だった場所で、民家風の小さなお店にJAZZが流れています。
お店のつくりゆえに、本格的大音量ではありませんが、こだわりのコーヒーとともにたいへん落ち着ける隠れ家的空間となっています。

久々に神保町に帰ってきたジャズ喫茶ですね。

ところが…

先日、久しぶりに行ってみたら、マスターが居ず、人が替わっていた。
お店はそっくりそのままで、新しい経営者が2008年から譲り受けたとのこと。
十条からのオーナーは、また別の店舗物件を探しているようです。
「喫茶去」の立て看板は最近「きっさこ」に変わっています。
(2008/1月)

喫茶去 photo by Nekosennin May.2007

喫茶去
photo by Nekosennin May.2007


そして…ついに…

このたびの大震災にもあの古民家は耐えていましたが、いよいよ寿命とみえて、建物自体が解体となってしまいました。
「李白」そしてそれ以前からあったという音楽喫茶の時代からの長い歴史の終了。
このあとどうなってしまうのか? (2012/8月撮影)

photo by Nekosennin May.2012

photo by Nekosennin May.2012


復活!…

古民家跡の更地は年末にかけ、新しい建物が建設されていました。
3階建てながら、一般住宅の作りだったので、普通の住宅が建つのかと思っていましたが、内装を始めていくと何だかお店っぽい。
もしや、と思っていたら、また小さな小さなお店の復活です。
「喫茶去」ではなく、「きっさこ」として。

自家焙煎のオーガニックコーヒーを売り物にした、ライトなジャズが流れるお店。 アルテックのフロアスピーカーを鳴らしていますが、「JAZZ喫茶」というより、隠れ家的な珈琲屋さんです。
今どき、隠れ家にこもって独りでゆっくり本を読むような喫茶店は、神保町でも貴重な存在です。

(2013/5月撮影)


photo by Nekosennin May.2013

photo by Nekosennin May.2013

photo by Nekosennin May.2013

photo by Nekosennin May.2013

photo by Nekosennin May.2015

photo by Nekosennin May.2015

きっさこ

photo by Nekosennin March.2020