オーソドックスと不条理
ERIC DOLPHY

dolphy02
THE QUEST
ERIC DOLPHY
PRESTIGE -1960-


CONTENTS
A:Status Seeking,Duquility,Thirteen,We Diddit
B:Warm Canto,Warp and Woof,Fire Waltz

Eric Dolphy,Booker Ervin,Mal Waldron,
Ron Carter,Joe Benjamin,Charlie Persip,



マイ・フェイバリイト・アーティスト、エリック・ドルフィーの中でもさほど有名な盤ではないけれど、 一番好きなアルバムのひとつである。
ロン・カーターのアルコ奏法を多用した独特の一種不気味な雰囲気の中での、オーソドックスに根ざした「ドルフィー節」は、 何だか日常の中に何食わぬ顔で潜む狂気のようなものを感じさせるものが有る気がする。
もちろんそれは、ドルフィーの作品全般に言えることだし、その極北となるのはあの「Out to Lunch」なのだが、 このThe Questではもっと取り付きやすい曲が多いので、さほど体力・気力が無くても気軽に聞けるのが良い。
名曲、Fire Waltzも入ってるし、Warm Cantoでは素直に泣ける。

ところで、このPRESTIGE盤ジャケットのサイケ調デザインは原盤の元デザインなのだろうか。

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