1月

タヌキ

タヌキ (イヌ科タヌキ属)【狸】 (Nyctereutes procyonoides viverrinus) タヌキは極東アジアの動物ですが、20世紀になってから毛皮目的でソ連に移入され、現在ではヨーロッパ各地に帰化しているようです。 元来...
哺乳類

ニホンジカ

ニホンジカ (偶蹄目シカ科シカ属)【日本鹿】 (Cervus nippon) 鹿の子供は確かに可愛いし、大人の鹿も姿は美しいし山中で見かければ得した気にもなりますし、山に響く鳴き声も風情があります。 しかし、今や現在各地で個体数が増えすぎ、...
12月

ビワ

ビワ (バラ科ビワ属)【枇杷】 (Eriobotrya japonica) あの果物の「ビワ」ですが、原産地は中国南西部で、日本では四国や九州に自生するようですが、古い時代に渡来して野生化したもののようです。 常緑の高木で、独特の濃緑色の光...

ツルナ

ツルナ (ハマミズナ科ツルナ属)【蔓菜】 (Tetragonia tetragonoides) 海岸の岩場や礫地などにつる状に這うように茂る海浜植物。 北海道南部以南の全国の浜辺に分布します。 独特の三角の葉は多肉質で、表面を細かい粒状突起...
山岳の植物

シラキ

シラキ (トウダイグサ科シラキ属)【白木】 (Neoshirakia japonica) 本州中南部から九州の広葉樹林に生える落葉広葉樹。 高さ5-10m以下の小型の樹木で、幹は白っぽい樹皮で滑らかです。 互生の葉は広卵形で、秋にはグラデー...
ヒユ科

ゴウシュウアリタソウ

ゴウシュウアリタソウ (ヒユ科アリタソウ属)【豪州有田草】 (Dysphania pumilio) オーストラリア原産の雑草で、全国の路傍や畑地、荒地などによく分岐して這うように生えています。 葉はやや厚手で独特な波状の鋸歯が特徴的です。 ...
10月

キマダラカメムシ

キマダラカメムシ (カメムシ科) (Erthesina fullo) わりあい大型で星模様が綺麗なカメムシで結構目立ちます。 本来、台湾や中国、東南アジア原産で、江戸時代に長崎での出島から入ってきたらしいのですが、戦後ぐらいまでは長崎周辺の...
6月

ハサミツノカメムシ

ハサミツノカメムシ (ツノカメムシ科) (Acanthosoma labiduroides) 前胸の両側の赤い突起が印象的なカメムシ。 この突起が「ツノ」という名の所以だと思うが、「ハサミ」とは何か? 実は雄の生殖器付属器官として尾部に赤い...
11月

ハナイソギク

ハナイソギク (キク科キク属)【花磯菊】 (Chrysanthemum x marginatum) 別名:サトイソギク 海岸に咲く「イソギク」と園芸種の「イエギク」が交雑して発生した雑種です。 イソギクの花に小さな舌状花を併せ持った花となり...

クロモジ

クロモジ (クスノキ科クロモジ属)【黒文字】 (Lindera umbellata) 関東以西から中国、四国、九州北部にかけて低山に生える落葉低木です。 爪楊枝の代名詞にもなっている名前はこの木から来ていて、今でも高級和菓子などにつける黒皮...
野山の植物

ムカゴイラクサ

ムカゴイラクサ (イラクサ科ムカゴイラクサ属)【珠芽刺草】 (Laportea bulbifera) まばらに生える刺毛に触れると痛痒くなる「イラクサ」の一種で、葉腋につくムカゴによる栄養繁殖を行う種類です。 全国の山中の湿った林内や沢沿い...

ヒロハクサフジ

ヒロハクサフジ (マメ科ソラマメ属)【広葉草藤】 (Vicia japonica) 別名:ハマクサフジ 「クサフジ」や「ツルフジバカマ」に似ていますが、小葉が幅広の楕円形で5-8対(10-16枚)でやや厚手です。 近畿以東と北海道の海岸沿い...
11月

マルバアサガオ

マルバアサガオ (ヒルガオ科サツマイモ属)【丸葉朝顔】 (Ipomoea purpurea) 別名:メキシコアサガオ 近所の空き地の雑草が生い茂る中に、場違いなほど綺麗な花が目につきました。 調べてみると、どうやら「マルバアサガオ」という園...

カラクサナズナ

カラクサナズナ (アブラナ科マメグンバイナズナ属)【唐草薺】 (Lepidium didymum) 南米原産とされる帰化植物で、関東以西に広く自生しています。 地面に低く這いロゼット状に広がります。 葉は深く切れ込み独特の羽状になるのを唐草...

オオバグミ

オオバグミ (グミ科グミ属)【丸葉茱萸】 (Elaeagnus macrophylla) 別名:マルバグミ 本州以南の海岸近くの草地や林縁に生える常緑樹。 いかにも海岸性らしい艶々の深緑の葉で裏面は銀白色の細毛が生え、新葉も銀白色の毛で覆わ...

ソナレマツムシソウ

ソナレマツムシソウ (スイカズラ科マツムシソウ属)【磯馴松虫草】 (Scabiosa japonica var. lasiophylla) 別名:アシタカマツムシソウ 高原の花としてなじみ深い「マツムシソウ」の海岸型変種です。 多年草で丈が...
山岳の植物

オシャグジデンダ

オシャグジデンダ (シダ植物ウラボシ科エゾデンダ属)【御社貢連朶】 (Polypodium fauriei) 深山の苔むしたような樹幹や岩上に着生する冬緑性のシダです。 葉身は広披針形の単葉で深裂し、「アオネカズラ」にちょっと似ています。 ...
山岳の植物

ウラジロモミ

ウラジロモミ (マツ科モミ属)【裏白樅】 (Abies homolepis) 普通の「モミ」よりも標高の高い寒冷な気候を好み、長野県内陸部などに多く分布します。 分布域は福島県以南の本州と四国に自生、本州中部では概ね標高1000mから180...

ボタンボウフウ

ボタンボウフウ (セリ科カワラボウフウ属)【牡丹防風】 (Peucedanum japonicum) 別名:ショクヨウボウフウ、サクナ 関東以西から沖縄にかけて分布し、海岸の岩場や砂地に生育します。 葉は艶が無く独特の白っぽい青緑色で、特徴...

ハマラッキョウ

ハマラッキョウ (ヒガンバナ科ネギ属)【浜辣韮】 (Allium pseudojaponicum) 別名:タマムラサキ 「ヤマラッキョウ」の海岸型とされ、三浦半島、伊豆半島の狭く限られた範囲に、それと何故か壱岐諸島に分布します。 海岸地帯の...

ハマアキノキリンソウ

ハマアキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)【浜秋の麒麟草】 (Solidago virgaurea subsp. leiocarpa var. ovata) 「アキノキリンソウ」の海岸型で、房総半島、伊豆半島、三浦半島、真鶴半島、江...
11月

マルバシャリンバイ

マルバシャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【丸葉車輪梅】 (Rhaphiolepis umbellata var. integerrima) 本州、四国、九州の海岸に分布し、通常の「シャリンバイ」よりも葉が短く丸く鋸歯が無く、海岸の岩場や...
10月

イソギク

イソギク (キク科キク属)【磯菊】 (Chrysanthemum pacificum) 千葉県犬吠埼から静岡県御前崎にかけての太平洋岸と伊豆諸島に分布する海岸性の菊です。 海岸の岩場や風衝草原などに群生して、花の全盛期には壮観です。 筒状花...
12月

イイギリ

イイギリ (ヤナギ科イイギリ属)【飯桐】 (Idesia polycarpa) 別名:ナンテンギリ 秋から冬に見られる赤い実が綺麗で、鳥たちの格好の餌にもなります。 大きな葉が「キリ」に似ていますが、キリ科ではなくヤナギ科でイイギリ属の一属...
野山の植物

「ツツザキ」カワラノギク?

「ツツザキ」カワラノギク? (キク科シオン属)【筒咲河原野菊】 (Aster kantoensis f.tubulosus ?? ) 多摩川の「カワラノギク」の中に、妙に花弁(舌状花)が細い花が何株かあるの気付き、よく見ると花弁が上面に縦に...
野山の植物

ヤマミズ

ヤマミズ (イラクサ科ミズ属)【山水】 (Pilea japonica) 関東以西の低山の湿った林下に群生する小さな目立たない草です。 とはいえ、特徴ある葉が対生して紫褐色を帯びた茎が立ち上がるので、それなりの存在感はあります。 上部の葉腋...
野山の植物

アマチャヅル

アマチャヅル (ウリ科アマチャヅル属)【甘茶蔓】 (Gynostemma pentaphyllum) 全国の山林や里山の日陰に生える蔓植物です。 独特の5枚葉が放射状につく鳥足状複葉の葉が特徴的です。 雌雄異株で、黄緑色の小さな星形の花が咲...
野山の植物

トドマツ

トドマツ (マツ科モミ属)【椴松】 (Abies sachalinensis) 北海道の針葉樹を代表する樹種で北海道内の針葉樹総量の約半分を占め、天然林も多いですが人工林も北海道内面積の約5割を占めるとされています。 内地の「シラビソ」にご...
10月

ヒイラギモクセイ

ヒイラギモクセイ (モクセイ科モクセイ属)【柊木犀】 (Osmanthus × fortunei) 生垣などによく利用される常緑樹で、野生種の「ヒイラギ」とは違い「ヒイラギ」と「ギンモクセイ」の交雑種です。 ヒイラギの葉のトゲトゲは5対以下...

ノヂシャ

ノヂシャ (スイカズラ科ノヂシャ属)(オミナエシ科)【野萵苣】 (Valerianella locusta) ヨーロッパ原産の帰化植物。 もともと欧州ではサラダ菜として食用されていて、江戸時代に長崎で栽培されていたものが野生化したようです。...
野山の植物

ヨシ

ヨシ (イネ科ヨシ属)【葦、芦、蘆】 (Phragmites australis) アシ 全国各地の河岸や湖岸、湿地などに最も普通に生育する草で、地下茎で増え大群落をつくります。 古来より人の暮らしに密着して身近に存在するので、茅葺屋根や葦...
野山の植物

イワフネタチツボスミレ

イワフネタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【岩船立坪菫】 (V. kusanoana × V. rostrata) 「オオタチツボスミレ」と「ナガハシスミレ」の交雑種で、両者が混生する日本海側地域ではわりあい普通に見られるようです。 雑種...
10月

アシタカジャコウソウ

アシタカジャコウソウ (シソ科ジャコウソウ属)【愛鷹麝香草】 (Chelonopsis yagiharana) 別名:タカネジャコウソウ 種名の「アシタカ」は静岡県の愛鷹山で発見されたことによります。 普通の「ジャコウソウ」に較べ小型でひょ...
野山の植物

シラゲヒメジソ

シラゲヒメジソ (シソ科イヌコウジュ属)【白毛姫紫蘇】 (Mosla hirta) 別名:ヒカゲヒメジソ 「ヒメジソ」にきわめてよく似ていますが毛が多いものです。 萼や茎、葉の表面などに長毛があり開出し、ヒメジソより鋸歯の数が多く6~11対...
甲虫

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ (テントウムシ科)【七星天道】 (Coccinella septempunctata) 日本全国に分布し、最も普通に多く見られるテントウムシのひとつです。 成虫も幼虫時代ももっぱらアブラムシを食べる肉食昆虫で、農業を行う人...
6月

オクヤマコウモリ

オクヤマコウモリ (キク科コウモリソウ属)【奥山蝙蝠】 (Parasenecio maximowiczianus var. alatus) 「コウモリソウ」の変種でコウモリソウより高い亜高山域に生育し、本州の中部地方の太平洋側に分布します。...
山岳の植物

コウモリソウ

コウモリソウ (キク科コウモリソウ属)【蝙蝠草】 (Parasenecio maximowiczianus) 葉の形から蝙蝠の名を冠した深山に生える野草で、「モミジガサ」などと同じ仲間です。 頭花は円錐花序または総状花序につき、小花は両性の...
3月

カゴノキ

カゴノキ (クスノキ科ハマビワ属)【鹿子の木】 (Litsea coreana) 関東-福井以西の本州、四国、九州に分布する常緑高木です。 最大の特徴はその成木の樹皮。 灰黒色ベースの樹皮が楕円形の薄片になってはがれ落ち、その跡が白っぽいカ...
野山の植物

アマギカンアオイ

アマギカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【天城寒葵】 (Asarum muramatsui) 「タマノカンアオイ」に似た感じで、伊豆半島周辺に分布するカンアオイです。 タマノカンアオイより小型のようで、葉柄の色が淡緑色になること、...
10月

タカクマホトトギス

タカクマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【高隈杜鵑】 (Tricyrtis ohsumiensis) 黄色い花のホトトギス類は地域限定の固有種が多く、この「タカクマホトトギス」も「キバナノホトトギス」の亜種とも別種ともいわれるものですが、...