1月

コサギ

コサギ (サギ科)【小鷺】 (Egretta garzetta) いわゆる「白鷺」の代表で、東京近辺でもいちばん普通に見られる親しみあるサギです。 白鷺と俗称される鷺には、「コサギ」、「チュウサギ」、「ダイサギ」があり、「大中小」と安易なネ...
1月

シロハラ

シロハラ (ツグミ科)【白腹】 (学名: Turdus pallidus) 「アカハラ」の仲間でよく似ていますが、名の通り腹が白いバージョンです。 下くちばしとアイリングが黄色く、背中は薄茶色からオリーブ色です。 雄は頭が黒っぽくコントラス...
3月

ツグミ

ツグミ (ツグミ科ツグミ属)【鶇】 (学名:Turdus eunomus) たいへんポピュラーな野鳥ですが、日本では冬鳥で、シベリア方面から渡ってきて里や町では真冬によく見られます。 わりあい開けた地面に降りてくることが多いので観察しやすい...
野山の植物

タイワンアオネカズラ

タイワンアオネカズラ (シダ植物ウラボシ科)【台湾青根葛】 (Goniophlebium formosanum) 青根の名の通り、地を這う根茎の色が独特のうす緑色で観賞用に栽培されます。 台湾や中国南部に分布する種類ですが、日本でも屋久島や...

ソヨゴ

ソヨゴ (モチノキ科モチノキ属)【冬青】 (学名:Ilex pedunculosa) 神保町の近所のビルの植栽に使われていました。 あまり名を聞いたことのない、なんということもなく目立たない常緑樹ですが、小さなサクランボのようにぶら下がる赤...

キタミソウ

キタミソウ (ゴマノハグサ科キタミソウ属)【北見草】 (Limosella aquatica) 川岸の泥の上に点々とロゼット状に生える細長い葉のわきに、とんでもなく小さな星型の白い花。 せいぜい2mm程度しかない花は、眼が慣れないと見つけら...
野山の植物

アテツマンサク

アテツマンサク (マンサク科マンサク属)【阿哲満作】 (Hamamelis japonica var. bitchuensis) 岡山県の阿哲地方にだけ自生する「マンサク」の変種です。 花の中央部が赤でなく黄色いのが特徴で、そのため遠目に見...
9月

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ (ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)【洋種山牛蒡】 (学名: Phytolacca americana) 別名:アメリカヤマゴボウ 人里周辺のどこにでも生える帰化植物です。 山地でも林道沿いなどに繁殖していることがあります。 全...
3月

ヒトツバ

ヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【一ツ葉】 (Pyrrosia lingua) 岩や樹木に着生する単葉のシダで、関東以西の林内に分布します。 厚めで硬い葉で、胞子葉には裏面一面にソーラスがつきます。 台湾産の「モミジヒトツバ」は観葉植物とし...
3月

サンシュユ

サンシュユ (ミズキ科ミズキ属)【山茱萸】 (Cornus officinalis) 早春に、葉に先立って綺麗な黄色の花をつける落葉木です。 「マンサク」や「ロウバイ」などと同時期に似た感じの色の花を咲かせます。 この時期の花は黄色いものが...
6月

ヒレハリソウ(コンフリー)

ヒレハリソウ(コンフリー) (ムラサキ科ヒレハリソウ属) (学名:Symphytum officinale) 英名の「コンフリー」が一番名前の通りがよいでしょう。 ヨーロッパから西アジア原産の草で、現地では古くから薬草として知られてきました...
野山の植物

マンサク

マンサク (マンサク科マンサク属)【満作】 (学名: Hamamelis japonica) 早春、他の木々がまだ葉もつけない時期に「まず咲く」という花です。 ねじれたテープ状のユニークな花弁は他にない形で、本州中部太平洋側以西から九州にか...
野山の植物

トサミズキ

トサミズキ (マンサク科トサミズキ属)【土佐水木】 (Corylopsis spicata) 早春、まだ木の葉が芽吹く前の冬枯れの林を彩るやさしい黄色。 土佐地方の山林が原産地ということですが、江戸時代に庭木としてもてはやされ、全国に広まっ...

シナマンサク

シナマンサク (マンサク科マンサク属)【支那満作】 (Hamamelis mollis) 「マンサク」の中国産の種類で公園などに植えられています。 日本産の「マンサク」と比べて花がやや大きく、かたまりになって咲き、花の色が濃いめな感じです。...
タテハチョウ科

アカタテハ

アカタテハ (タテハチョウ科)【赤立羽】 (学名: Vanessa indica) 日本全国に分布し、都市周辺でも普通に見られるタテハです。 わりあい秋に多く見られ、幼虫はイラクサ科の植物を食草としています。 日当たりのよいところが好きで、...
野山の植物

フッキソウ

フッキソウ (ツゲ科フッキソウ属)【富貴草】 (Pachysandra terminalis) 全国の林下に生える低木です。 花弁が無く、萼と蕊だけの独特の花をつけます。 雌雄別花ですが、雄花は花茎の上部にかたまり、下部に雌花がつきます。 ...
3月

モミジヒトツバ

モミジヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【紅葉一ツ葉】 (Pyrrosia polydactylis) 「ヒトツバ」は単葉性のシダですが、これはモミジの名のように基本5裂に大きく分岐した葉が特徴的です。 台湾の山岳地が原産で、観葉植物として園...
野山の植物

ヒメハイホラゴケ

ヒメハイホラゴケ (シダ植物コケシノブ科アオホラゴケ属)【姫這洞苔】 (Vandenboschia nipponica) 山地の沢の岩壁などに着生する常緑のシダで、苔のように細かい葉が立体的に重なり合います。 水流が多ければ飛沫がかかるよう...
野山の植物

イワヒバ

イワヒバ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【岩檜葉】【巻柏】 (Selaginella tamariscina) 広義のシダ植物、正確には普通の羊歯より古い仲間である「ヒカゲノカズラ」や「トウゲシバ」などと同類のヒカゲノカズラ...
野山の植物

ホウライシダ

ホウライシダ (シダ植物ホウライシダ科)【蓬莱羊歯】 (Adiantum capillus-veneris) いわゆる「アジアンタム」として、園芸用に世界中に広がっていますが、元来日本では四国・九州以南の分布となっています。 江戸時代から観...
野山の植物

ハコネシダ

ハコネシダ (シダ植物ホウライシダ科)【箱根羊歯】 (Adiantum monochlamys) 本州から九州にかけての山地の岩場に生えるシダで、属名のとおり、園芸種の「アジアンタム」の仲間です。 「クジャクシダ」などと同属ですが、独特の小...

ハヤトミツバツツジ

ハヤトミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属) (学名:Rhododendron dilatatum var. satsumense) 「ハヤト」の名のとおり、薩摩地方(鹿児島)固有の変種です。 霧島連山などの岩場に自生する種類で、雄しべは10本...
10月

アイ

アイ (タデ科イヌタデ属)【藍】 (学名:Persicaria tinctoria) 別名:アイタデ 「青は藍より出て藍より青し」の「藍」です。 インド原産といわれ、日本には奈良時代ごろに中国から伝わり、藍色の染料を採る為に広く栽培されてき...
山岳の植物

ミセバヤ

ミセバヤ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【見せばや】 (Hylotelephium sieboldii) 独特の丸い葉と長く伸びる茎、いかにもベンケイソウ類の花序をもつ美しい花で、人に「見せたい」という古語の「見せばや」が名前にな...
野山の植物

ヤマジノギク

ヤマジノギク (キク科シオン属)【山路野菊】 (Aster hispidus var. hispidus) 別名:アレノノギク 関西系の分布域をもつヤマジノギクは、いかにも野菊らしい見栄えのする大きめの花なので、園芸用に品種改良が加えられ、...
野山の植物

シマカンギク

シマカンギク (キク科キク属)【島寒菊】 (Chrysanthemum indicum) 別名:アブラギク 近畿地方以西から九州の分布なので、関東では自生は見られない野菊ですが、関東では「アワコガネギク」が近いものとして相当する感じです。 ...
野山の植物

ムラサキセンブリ

ムラサキセンブリ (リンドウ科センブリ属)【紫千振】 (Swertia pseudochinensis) 関東以西に分布し、ススキ野原のような草原を中心に咲く花で、その名の通り紫色の「センブリ」です。 「センブリ」よりも花が大きめで草丈も高...
10月

ソバ

ソバ (タデ科ソバ属)【蕎麦】 (学名 Fagopyrum esculentum) あの「ソバ」の花です。 タデ科の花としては大きく形がはっきりしています。 普通白色または薄紅がかった白ですが、品種によって紅色もあるようです。 世界各地で栽...
野山の植物

カワラノギク

カワラノギク (キク科シオン属)【河原野菊】 (Aster kantoensis) 関東周辺の太平洋側河川中流域の、丸石が転がっているような河原にのみ分布する希少な野菊です。 花はうす紫から白色の、いかにも「野菊」という花で、「ヨメナ」や「...
9月

ハキダメギク

ハキダメギク (キク科コゴメギク属)【掃溜菊】 (Galinsoga quadriradiata) 明治時代に日本にやってきた北アメリカ原産の帰化植物で、全国の空き地や道端、畑地、河原や土手などに雑草として広がっています。 「掃き溜め」とい...
野山の植物

ムラサキエノコログサ

ムラサキエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【紫狗尾草】 (Setaria viridis var. minor f. misera) どこにでもある「猫じゃらし」の「エノコログサ」の赤紫のものです。 エノコログサと同種で一品種として扱わ...
山岳の植物

シオジ

シオジ (モクセイ科トネリコ属)【塩地】 (学名:Fraxinus platypoda) 30mくらいになる落葉広葉樹で、山地の沢沿いに生育します。 「タモ」と同類で木材としてもよく似ているらしいですが、タモが中部以北~北海道なのに対して、...
9月

ホソエノアザミ

ホソエノアザミ (キク科アザミ属)【細枝野薊】 (Cirsium tenuipedunculatum) 「アズマヤマアザミ」などによく似たスリムな姿のアザミです。 総苞片がオナモミのイガのように反り返り、名前の通り、花が細い柄で付いています...
野山の植物

オヤマボクチ

オヤマボクチ (キク科ヤマボクチ属)【雄山火口】 (Synurus pungens) 別名:ヤマゴボウ 東海地方以北と北海道に分布する、アザミに近い仲間ですが山菜の「ヤマゴボウ」として、また地方によっては葉の繊維を蕎麦のつなぎとして使われて...
野山の植物

アズマヤマアザミ

アズマヤマアザミ (キク科アザミ属)【東山薊】 (Cirsium microspicatum) 類似の「ヤマアザミ」が、九州や四国を中心に分布するのに対して関東に分布するので「アズマ」の名がつけられたようです。 東北南部から中部地方の太平洋...
野山の植物

セイタカナミキソウ

セイタカナミキソウ (シソ科タツナミソウ属) (Scutellaria barbata) 「タツナミソウ」の仲間ですが、名の通り、けっこう背が高く伸びるようです。 中国で薬草として使われる植物で、東アジアから東南アジア、ヒマラヤ周辺に分布し...
9月

オオバナイトタヌキモ

オオバナイトタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)【大花糸狸藻】 (Utricularia gibba) 東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布する外来種で、園芸用に導入されたものが各地で帰化して増えているようです。 極めて近い種類の...
野山の植物

イワガネソウ

イワガネソウ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根草】 (Coniogramme japonica) 全国の林下に生える常緑のシダです。 類似の「イワガネゼンマイ」によく似ていますが、全体の印象としてはこれの方が葉が太く厚いイメージです。 ま...

ハタケニラ

ハタケニラ (ヒガンバナ科ステゴビル属)【畑韮】 (学名:Nothoscordum gracile) 「ニラ」や「ノビル」などに近い仲間ですが、最近問題になりつつある北アメリカ産帰化植物で、明治時代に園芸用に持ち込まれてきたそうです。 畑の...
野山の植物

オオユウガギク

オオユウガギク (キク科シオン属)【大柚香菊】 (Aster yomena var. angustifolius)(Aster robustus) 中部東海以西に分布するので、関東近郊には自生していません。 林縁の湿地に多く、地下茎で増える...