6月

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ (シジミチョウ科)【裏波赤小灰蝶】 (学名:Japonica saepestriata) 雑木林に住むゼフィルスの仲間で、「アカシジミ」と同属で表の色柄はたいへん似ていますが、裏模様が全く違います。 薄オレンジの地色に黒...
6月

アカシジミ

アカシジミ (シジミチョウ科) (Japonica lutea) コナラやクヌギやカシなどを食草とする、いわゆる「ゼフィルス」の仲間のシジミチョウです。 雑木林に住み、日中はあまり活発に活動しないので、樹の葉に止まっていることが多く羽根の表...
6月

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ (シロチョウ科) (Pieris melete) 「モンシロチョウ」と並んで東京周辺などでも一番多く見られる蝶ですが、一般には昔からモンシロと混同されていることが多いかもしれません。 しかし、昔は東京でもちょっと郊外では...
6月

メスグロヒョウモン

メスグロヒョウモン (タテハチョウ科) (Damora sagana) 「雌黒」という通り、雌だけが黒っぽい羽根をもつ、雌雄異色の蝶です。 「ツマグロヒョウモン」も雌だけ前翅半分が黒くなっていますが、この蝶では根本的に全く違うデザインとなっ...
6月

キタテハ

キタテハ (タテハチョウ科) (Polygonia c-aureum) 町や田園で多く見られるタテハチョウ類の代表のような蝶です。 茶色ベースの色合いと、羽根の縁がギザギザなせいか、多くの人に「蛾」だと思われる蝶のひとつです。 なかなか渋く...
6月

シオヤトンボ

シオヤトンボ (トンボ科)【塩屋蜻蛉】 (Orthetrum japonicum) 「シオカラトンボ」の仲間で、よく似ていますが、胴体の末端まで白く、ずんぐりした感じに見えます。 また、羽の先端にある「縁紋」が赤茶色です(シオカラは黒) シ...
野山の植物

イワガラミ

イワガラミ (アジサイ科イワガラミ属)【岩絡み】 (Schizophragma hydrangeoides) 「ツルアジサイ」に似た蔓性のあじさい類ですが、装飾花が一枚というところが特徴です。 蔓といっても、巻き付く蔓ではなく、吸着型の蔓な...
野山の植物

ショウブ

ショウブ (ショウブ科ショウブ属)【菖蒲】 (Acorus calamus) これがショウブの花です。 アヤメの仲間の「ハナショウブ」ではなく、菖蒲湯に入れる菖蒲でサトイモ科です。 同じサトイモ科なので水芭蕉の芯棒などに似ています。 普通の...
6月

ヤブレガサ

ヤブレガサ (キク科ヤブレガサ属)【破れ傘】 (Syneilesis palmata) 早春には折りたたまれた傘として地面から生え、山菜として親しまれるヤブレガサですが、花を咲かせるには何年かかかるそうです。 たしかに、特徴的な葉が地面に重...

オッタチカタバミ

オッタチカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【おっ立ち片喰】 (Oxalis dillenii) 終戦後に進駐軍とともにやってきたといわれる、北アメリカ原産の帰化植物です。 とはいえ、在来の「カタバミ」や「タチカタバミ」とたいへん似ているので...
3月

タンチョウソウ

タンチョウソウ (ユキノシタ科イワヤツデ属)【丹頂草】 (Mukdenia rossii) 別名:イワヤツデ 中国東北部から朝鮮半島の山地に分布し、ヤツデ的な葉の形からイワヤツデの名があります。 花が丹頂鶴のようなのでタンチョウソウだそうで...
野山の植物

ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ (ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属)【凌霄花】 (Campsis grandiflora) 平安時代以前に中国から伝来したとされる帰化種です。 わりあい暖地性なので、東北以南の分布となります。 園芸品種がいろいろあるので、花...
野山の植物

カジイチゴ

カジイチゴ (バラ科キイチゴ属)【梶苺】 (Rubus trifidus) 大型のキイチゴの仲間で、光沢の有るモミジ葉も大型です。 白い花を上向きに咲かせ、実はオレンジ色で熟すと簡単に取れ食べられます。 関東以西の分布です。

アズマイバラ

アズマイバラ (バラ科バラ属)【東薔薇】 (Rosa onoei var. oligantha) 別名:オオフジイバラ、ヤマテリハノイバラ 「ノイバラ」に似て、同じようなところに生えますが、ノイバラよりも花が少なめで、葉が厚めで光沢がありま...

タイトゴメ

タイトゴメ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【大唐米】 (Sedum japonicum subsp. oryzifolium) 日本産セダムのマンネングサ類の中ではもっとも多肉的な感じの種類です。 関東以西の海岸性で岩場や礫地に生えます。...
野山の植物

ツルマンネングサ

ツルマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【蔓万年草】 (Sedum sarmentosum) 全国に自生するようですが、中国東北部から朝鮮半島が原産の帰化植物です。 その名の通り、地面を這うランナーで増えるので、グランドカバー用の...

ハマヒルガオ

ハマヒルガオ (ヒルガオ科ヒルガオ属)【浜昼顔】 (Calystegia soldanella) 日本全国の海岸に咲く、代表的な海浜植物です。 砂地の上で伸びることができるように蔓ではなく匍匐性の体制をもち、ときに見事な群落を作ります。 海...
野山の植物

ニオイウツギ

ニオイウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【匂い空木】 (Weigela coraeensis var. fragrans) 「ハコネウツギ」の変種で、伊豆諸島の特産種です。 ハコネウツギに似て白花が次第に赤くなり、紅白入り混じった花となり...
野山の植物

ムラサキ

ムラサキ (ムラサキ科ムラサキ属)【紫】 (Lithospermum erythrorhizon) 色名の「紫」の語源となった由緒ある植物です。 古代よりこの根から紫色の染料を採った貴重な植物であったわけです。 しかし、紫色の原料となったか...

イワタイゲキ

イワタイゲキ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【岩大戟】 (Euphorbia jolkinii) 「大戟」の名を同じくする「オゼタイゲキ」や「ノウルシ」の仲間ですが、こちらは関東以西の海岸に生える種類です。 海岸性らしく葉が厚手な感じです...
野山の植物

サラサウツギ

サラサウツギ (アジサイ科ウツギ属)【更紗空木】 (Deutzia crenata f. plena) 「ウツギ」の八重咲きで花に紅色が入った品種です。 花弁の外側が薄紅色になっているので「サラサ」と称し、純白のウツギより重量感があります。...
3月

シキミ

シキミ (マツブサ科シキミ属)【樒】 (学名:Illicium anisatum) 仏事に供えられる伝統があるのでお寺や墓地に植えられていることが多いですが、東北南部以西の全国に自生します。 神道行事でも、近畿地方などでは榊の代わりに使われ...
野山の植物

シャリンバイ

シャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【車輪梅】 (Rhaphiolepis indica var. umbellata) 海岸性の植物ということで塩害や乾燥、大気汚染に強いということで公園や道路の植栽によく使われます。 放射状につく葉序を...

コメツブツメクサ

コメツブツメクサ (マメ科シャジクソウ属)【米粒詰草】 (Trifolium dubium) ヨーロッパから西アジア原産の明治時代に渡来した帰化植物です。 「シロツメクサ」よりも、葉も花も小さく、花数が少ないので球形になりません。 葉の感じ...
鳥類

ライチョウ

ライチョウ (キジ科)【雷鳥】 (Lagopus muta japonica) ライチョウは、シベリアやアラスカ、カナダ、北欧などの周北極地帯の寒冷地に住む鳥で、日本は分布の最南となるようです。 日本に生息するのは固有の亜種で、典型的な氷河...
1月

シジュウカラ

シジュウカラ (シジュウカラ科)【四十雀】 (Parus minor minor) 「スズメ」を別にすれば、野鳥の小鳥の中でももっとも身近な種類ではないでしょうか。 冬から春に向けた季節に、木の芽や蕾をついばみながら「ツツピー・ツツピー」と...
1月

ジョウビタキ

ジョウビタキ (ツグミ科)(ヒタキ科) (学名:Phoenicurus auroreus) 日本では冬鳥として飛来する小鳥ですが、国内で繁殖する例もあり朝鮮半島では留鳥とされているので、あまり遠い渡りをするわけではないようです。 樹の葉の少...

コミヤマスミレ

コミヤマスミレ(スミレ科スミレ属)【小深山菫】 (Viola maximowicziana) 日本のスミレ類の中で最も暗い日陰に咲くといわれています。 花期も低山のスミレの中では最も遅い時期に咲き、「スミレ」の明るい春の日向のイメージと遠く...
3月

ツルカノコソウ

ツルカノコソウ (APG:スイカズラ科カノコソウ属)(オミナエシ科)【蔓鹿の子草】 (Valeriana flaccidissima) とても小さな白い花をつけ、小さいながらも暗い沢筋では意外と目立つ花序の花です。 旧オミナエシ科ということ...
3月

カヤラン

カヤラン (ラン科カヤラン属)【榧蘭】 (Thrixspermum japonicum) 大木の樹皮に着生する小型の着生蘭です。 一本の茎が下向きに伸び、厚い葉が並行してつきます。 この形状が榧の木の葉のようなのでカヤランとなったようです。...
野山の植物

ノハラムラサキ

ノハラムラサキ (ムラサキ科ワスレナグサ属)【野原紫】 (Myosotis arvensis) ヨーロッパ原産の帰化植物で、園芸種をはじめ似たものがいろいろあり、交雑種もあるので区別が難しいようです。 どれもいわゆる勿忘草の仲間で、「ノハラ...

シロバナミツバツツジ

シロバナミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属)【白花三葉躑躅】 (Rhododendron dilatatum var. dilatatum f. leucanthum) その名の通り、「ミツバツツジ」の白花品種です。 まだ樹の葉が無い時期に真...
5月

サメビタキ

サメビタキ (スズメ目ヒタキ科)【鮫鶲】 (学名:Muscicapa sibirica) 亜高山帯の針葉樹林に夏鳥として生息します。 よく似たコサメビタキよりも高いところにいるようです。
6月

カニコウモリ

カニコウモリ (キク科コウモリソウ属)【蟹蝙蝠】 (Parasenecio adenostyloides) 「コウモリソウ」の仲間で蟹のような葉だからカニコウモリ。 名前もインパクトありますが、確かにインパクトのある葉の造形です。 山地や亜...

オカスミレ

オカスミレ (スミレ科スミレ属)【丘菫】 (Viola phalacrocarpa f. glaberrima) 「アカネスミレ」とほぼ全く同じものですが、植物体が無毛のものを「オカスミレ」として品種分けしています。 特にアカネでは葉だけで...

アカヤシオ

アカヤシオ (ツツジ科ツツジ属)【赤八汐】 (Rhododendron pentaphyllum var. nikoense) 一般に「ヤシオツツジ」と呼ぶ場合、この「アカヤシオ」のことが多いですが、「シロヤシオ」、「ムラサキヤシオ」と総称...
6月

トウゴクミツバツツジ

トウゴクミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属)【東国三葉躑躅】 (Rhododendron wadanum) ミツバツツジの仲間は各地に意外といろいろあるようですが、関東の高めの山地代表がこの東国ミツバツツジです。 北関東以北では、「トウゴクミ...
9月

サワグルミ

サワグルミ (クルミ科サワグルミ属)【沢胡桃】 (Pterocarya rhoifolia) 全国のわりあい深山の沢沿いの湿った場所に生え、30m以上の大木になります。 真っ直ぐ直線的に伸びスマートで成長も早いので、たいへん高くなるわりには...
6月

ヨゴレネコノメ

ヨゴレネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【汚れ猫の目】 (Chrysosplenium macrostemon var. atrandrum) 残念な名前の植物はいろいろありますが、山野草好きの人の中でかなり有名なのがコレ。 残念な、...
野山の植物

ヤマブキ

ヤマブキ (バラ科ヤマブキ属)【山吹】 (Kerria japonica) 子供のころ、近所の住宅街の庭や生け垣沿いにヤマブキが植えられた家が多かったせいか、長らく山吹は園芸品種の植木だと思っていました。 もちろん、栽培も多くされますが、日...