10月

シャクチリソバ

シャクチリソバ (タデ科ソバ属)【赤地利蕎麦】 (Fagopyrum dibotrys) 「ソバ」や「ダッタンソバ」などと同属の、ヒマラヤ山麓原産の野生ソバ。 昭和のはじめに薬草として小石川植物園に栽植され、その後逸出して各地に野生化してい...
野山の植物

フシグロ

フシグロ (ナデシコ科マンテマ属)【節黒】 (Silene firma) 「マンテマ」の仲間らしく、壺型に膨らんだ萼筒の先に小さく控えめな白い花が咲く目立たない花です。 全国に分布し明るい草原や荒れ地に生えますが、どこにでもある感じではあり...
10月

ハマギク

ハマギク (キク科ハマギク属)【浜菊】 (Nipponanthemum nipponicum) 名の通り、海岸性の菊で、青森から茨城にかけての太平洋岸に自生します。 いかにも野菊という大輪の白花ですが、葉はいかにも海岸性という感じのへら型の...
野山の植物

クロホコリタケ

クロホコリタケ (ハラタケ科)【黒埃茸】 (Lycoperdon nigrescens) 針葉樹と広葉樹が入り混じった林で、落ち葉の上に転がった細かいトゲトゲのボール。 何かの実が落ちているようにも見えますが、実はキノコで「クロホコリタケ」...
6月

ツチアケビ

ツチアケビ (ラン科ツチアケビ属)【土木通】 (Cyrtosia septentrionalis) 別名:ヤマシャクジョウ 葉緑素をもたない菌従属栄養のランで、奇っ怪な実をつけるので有名です。 「オニノヤガラ」などのように地面からいきなり1...
6月

ナルコユリ

ナルコユリ(キジカクシ科アマドコロ属)(ユリ科)【鳴子百合】 (Polygonatum falcatum) 「鳴子」のように多くの花が並んで吊り下がっているので名付けられた、全国に分布する初夏の花です。 近縁の「アマドコロ」との区別が紛らわ...
野山の植物

ヒナノキンチャク

ヒナノキンチャク (ヒメハギ科ヒメハギ属)【雛の巾着】 (Polygala tatarinowii) 本州、四国、九州に広く分布するものの、各地で希少種となっている小さな草です。 変わり者の多いヒメハギ科らしく、他に似たもののない変わった構...
野山の植物

コシオガマ

コシオガマ (ハマウツボ科コシオガマ属)【小塩竈】 (Phtheirospermum japonicum) 半寄生植物であるシオガマ類のひとつで、「シオガマギク」に似ていますが少し小型です。 日当たりのよいススキ草原のようなところに生え、ピ...
野山の植物

タチコゴメグサ

タチコゴメグサ (ハマウツボ科コゴメグサ属)【立小米草】 (Euphrasia maximowiczii) いろいろあるコゴメグサの中でも小さな花です。 先の尖った葉も小さく、葉も花も柄なしで茎にごちゃごちゃ付くので何だか窮屈な感じがします...
12月

アオツヅラフジ

アオツヅラフジ (ツヅラフジ科アオツヅラフジ属)【青葛藤】 (Cocculus trilobus) 別名:カミエビ 全国の山野や低地に生える、独自のツツラフジ科の植物です。 雌雄別株で目立たない花で、特に個性を発揮する草ではありませんが、秋...
9月

ナガボノシロワレモコウ

ナガボノシロワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【長穂白吾木香】 (Sanguisorba tenuifolia var. alba) ナガボノワレモコウ ナガボノワレモコウには、白花「ナガボノシロワレモコウ」と赤花「ナガボノアカワレモコウ」...
野山の植物

シロネ

シロネ (シソ科シロネ属)【白根】 (Lycopus lucidus) 同じシソ科の「メハジキ」や「クルマバナ」などのように、葉腋に段々に花をつける草です。 とはいえ、それらよりもはるかに小さく目立たない白い花です。 茎は一本に立ち上がり、...
野山の植物

ツルマメ

ツルマメ (マメ科ダイズ属)【蔓豆】 (Glycine soja) 別名:ノマメ 全国の低地や里に生える、大豆の原種とされるマメです。 蔓で他の植物などに巻き付き、全体に細かい毛が生え、萼まわりも毛深いです。 小さな花は凹みのある旗弁に色の...
野山の植物

カエデドコロ

カエデドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【楓野老】 (Dioscorea quinquelobata) 関東地方以西の温暖地に分布する、ヤマイモの仲間のツル植物です。 雌雄異株で、根茎はアク抜きすれば食べられます。 互生の葉が掌状に5-7...
野山の植物

イワヘゴ

イワヘゴ (シダ植物オシダ科) (Dryopteris atrata) 関東地方以西の低山や山地の林床などに生える常緑の羊歯です。 葉身は1mぐらいにまで伸び、障害物など無ければ放射状に生育します。 羽片は20~30対つき、ソーラスは羽片全...
山岳の植物

オオバセンキュウ

オオバセンキュウ (セリ科シシウド属)【大葉川笈】 (Angelica genuflexa) シシウド属の似たもの兄弟のひとつで分類は悩みのタネです。 花の総花序の下に総苞片が無く、小花序の下はヒゲ状の小総苞片があります。 また、小葉が他の...
9月

イタドリ

イタドリ (タデ科ソバカズラ属)【痛取、虎杖】 (Fallopia japonica) スカンポ 大型のタデ科雑草の代表のようなもので、全国の山野に自生します。 山菜として食用にもされますが、シュウ酸を含むのでアク抜きを充分せずに大量に食べ...
9月

ヤブタバコ

ヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【藪煙草】 (Carpesium abrotanoides) 横向きに長く伸びた枝に葉と花が並ぶ独特の姿です。 個々の花は「ガンクビソウ」に似ていますが、もっと小さく閉鎖的な感じです。 茎は地面から直立し...
9月

イセハナビ

イセハナビ (キツネノマゴ科イセハナビ属)【伊勢花火】 (Strobilanthes japonica) 東南アジア原産で、園芸植物として観賞用に中国経由で渡来した花です。 現在では関西や九州の各地で野生化している帰化植物です。 庭園に導入...
9月

マツバラン

マツバラン (シダ植物マツバラン科)【松葉蘭】 (Psilotum nudum)  別名:ホウキラン シダ類の中でも特殊な原始的種類で、「マツバラン目マツバラン科マツバラン属マツバラン」と、何と日本に一目一科一属一種だけの特殊植物。 茎だけ...
9月

スイフヨウ

スイフヨウ (アオイ科フヨウ属)【酔芙蓉】 (Hibiscus mutabilis cv. Versicolor) 「フヨウ」の八重咲き園芸品種で、花の色が白から赤に変化するのを、酔って赤くなることに例えた名前です。 朝咲き始めたときは白で...
9月

バショウ

バショウ (バショウ科バショウ属)【芭蕉】 (学名:Musa basjoo) 英名「ジャパニーズ・バナナ」というらしく、古くから日本でも庭園などに栽培されて琉球では繊維をとって布を作っています。 原産地は中国と言われているのですが、イマイチ...
9月

コボタンヅル

コボタンヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【小牡丹蔓】 (Clematis apiifolia var. biternata) 「ボタンヅル」の変種で、葉が2回3出複葉であることが異なります。 (ボタンヅルは1回3出複葉) 「センニンソウ...
9月

シロバナサクラタデ

シロバナサクラタデ (タデ科イヌタデ属)【白花桜蓼】 (Persicaria japonica) 「サクラタデ」の白花というだけかと思っていましたが、別種の花です。 比べると個々の花が小さく、花序もややまばらで弱々しい感じがします。 雌雄異...
野山の植物

テングタケ

テングタケ (テングタケ科)【天狗茸】 (Amanita pantherina) 「ベニテングタケ」と並んで、見栄えのする毒キノコの代表格です。 毒性はベニテングタケよりも、こちらの方が強いということです。 近年別種に分けられた「イボテング...
野山の植物

メヤブマオ

メヤブマオ (イラクサ科ヤブマオ属)【雌薮苧麻】 (Boehmeria platanifolia) 「ヤブマオ」「アカソ」「メヤブマオ」は、たいへん良く似ていて変異もあるので見分けが難しい場合があります。 特にこのメヤブマオは、ヤブマオとア...
9月

シュウブンソウ

シュウブンソウ (キク科シオン属)【秋分草】 (Aster verticillatus) 地面から数十センチ伸びた茎から横にひょろひょろと長い枝茎を出し、その葉腋にたいへん小さな花を並べて咲かせます。 ぱっと見に、なんの花か見当がつきません...
野山の植物

トラノオスズカケ

トラノオスズカケ (オオバコ科クガイソウ属)(旧ゴマノハグサ科)【虎尾鈴懸】 (Veronicastrum axillare) 「スズカケソウ」の仲間で、同じようにツル状の茎に花序をつけますが、スズカケソウと違い、花序が円錐形となり、花の色...
高山植物

ミヤマオトコヨモギ

ミヤマオトコヨモギ (キク科ヨモギ属)【深山男蓬】 (Artemisia pedunculosa) 亜高山から高山帯の岩礫地に生える、小型の山地性ヨモギですが、単に「オトコヨモギ」の高山型というより全く別の種類のようです。 本州の中部地方か...
高山植物

ヒメシャジン

ヒメシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【姫沙参】 (Adenophora nikoensis) 学名上、「ミヤマシャジン」の母種となる高山植物です。 分布が東北地方南部~中部地方と狭く、八ヶ岳や南アルプス、富士山などフォッサマグナ要...
野山の植物

ノシラン

ノシラン (APG:キジカクシ科ジャノヒゲ属)(ユリ科)【熨斗蘭】 (学名:Ophiopogon jaburan) 「ジャノヒゲ」や「オオバジャノヒゲ」をうんと大きくしたような草で、「ラン」ではありません。 日本では関東、東海地方以西の分布...
9月

ナミアゲハ

ナミアゲハ (アゲハチョウ科)【並揚羽】 (学名:Papilio xuthus)アゲハ 単に「アゲハ」「アゲハチョウ」といえば、このナミアゲハのことで街中や人里に多く見られ全国に分布します。 年2-4回発生し、春型と夏型があります。 近縁の...
9月

ツルダシアオイ

ツルダシアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【蔓出葵】 (Asarum fauriei var. stoloniferum) 別名:ソノウサイシン【園生細辛】 「ミチノクサイシン」の変種といわれるカンアオイですが、古くから庭園などに植え...

カラスビシャク

カラスビシャク (サトイモ科ハンゲ属)【烏柄杓】 (学名:Pinellia ternata) 全国の低地や人里、畑や路傍に自生しますが、中国から古くに人為的に持ち込まれた史前帰化植物と考えられているようです。 サトイモ科独特の「仏炎苞」がた...
9月

オクモミジハグマ

オクモミジハグマ (キク科モミジハグマ属)【奥紅葉白熊】 (学名:Ainsliaea acerifolia var. subapoda) 関西中心の「モミジハグマ」の変種で、山地の樹林下に生えますがモミジのような葉はモミジハグマよりも切れ込...
野山の植物

シラカンバ

シラカンバ (カバノキ科カバノキ属)【白樺】 (Betula platyphylla) シラカバ 温帯から亜寒帯地方に分布する樹木であり、本州中部では高原の樹木の代表のようになっています。 さらに高度の高いところでは同属の「ダケカンバ」に入...
野山の植物

メイゲツソウ

メイゲツソウ (タデ科ソバカズラ属)【明月草】 (Fallopia japonica var. japonica f. colorans) 別名:ベニイタドリ 「イタドリ」の高山型品種で赤い花をつけるものをベニイタドリと称し、とくに明月草と...
山岳の植物

イワアカバナ

イワアカバナ (アカバナ科アカバナ属)【岩赤花】 (Epilobium amurense subsp. cephalostigma) アカバナ属の花も意外と種類があり、日本に12種といわれています。 その中で、花の雌しべ柱頭が球状なのがイワ...
野山の植物

ワレモコウ

ワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【吾亦紅】 (Sanguisorba officinalis) 全国の野山の草地や高原にポピュラーな花で、夏から秋の気配を感じさせる存在ですね。 誰でも知っていながら、実際にはどういう花の構造か理解していな...
山岳の植物

ヤツタカネアザミ

ヤツタカネアザミ (キク科アザミ属)【八高嶺薊】 (Cirsium yatsualpicola) 八ヶ岳連峰の亜高山帯と高山帯の草地に生え、八ヶ岳全域に分布するが北部に多いそうです。 中型の頭花が点頭(俯向いて咲く)するアザミで、8−9列の...