絶滅危惧種

野山の植物

カノコユリ

カノコユリ (ユリ科ユリ属)【鹿の子百合】 (Lilium speciosum) 鹿児島県の甑島列島が最も有名な群生地で、九州、四国の一部地域に自生する美しいユリです。 「ヤマユリ」に近い感じがするほどの大きな濃ピンクの花弁が大きく反り返り...
9月

キノエササラン

キノエササラン (ラン科クモキリソウ属)【木の上笹蘭】 (Liparis bootanensis var. uchiyamae) 奄美大島で過去ただ一度だけ発見され、その後発見されていないという幻の蘭みたいです。 その、ただ一度採取された株...
山岳の植物

オオビランジ

オオビランジ (ナデシコ科 マンテマ属) (Silene keiskei var. keiskei) 栃木、群馬、埼玉、神奈川、山梨、長野、静岡県に分布する日本固有種で、低山帯~亜高山帯の岩場に生える多年草。 花は紅紫色で、類似の高山植物「...
7月

イシダテホタルブクロ

イシダテホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【石立蛍袋】 (Campanula punctata var. kurokawae) 四国・徳島県石立山の石灰岩地に稀産するホタルブクロの石灰岩変種で、草丈が最大20-30cmまでの矮性種で...
野山の植物

イヌタヌキモ

イヌタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属) (Utricularia australis) 全国の池や用水路などに生育する水草で、水中に捕虫嚢をもち、微細なプランクトンなどを捕食する食虫植物です。 夏には水上に花茎を突き出し、黄色い小さな花を咲...
野山の植物

ヤナギタンポポ

ヤナギタンポポ (キク科ヤナギタンポポ属)【柳蒲公英】 (Hieracium umbellatum) 北海道、本州、四国に分布する背の高いタンポポで、柳状の葉が互生します。 花は舌状花のみで構成され、散状花序となり総苞片は反り返ります。 葉...
野山の植物

マネキグサ

マネキグサ (シソ科マネキグサ属)【招草】 (Loxocalyx ambiguus) 別名:ヤマキセワタ 千葉県以西の本州と、四国、九州に分布する日本固有種です。 近い種類の「ヤマジオウ」によく似た花で、シソ科らしい形の紅色の花で白い縁取り...
野山の植物

クゲヌマラン

クゲヌマラン (ラン科キンラン属)【鵠沼蘭】 (Cephalanthera longifolia) 「ギンラン」にたいへんよく似ていますが、花が閉じ気味で花の「距」が無いか、ごく僅かな膨らみとなっています。 普通のギンランよりも葉が細身でや...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】 (Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキ このランは「マヤラン」とよく似...

ナガエミクリ

ナガエミクリ (ミクリ科ミクリ属)【長柄実栗】 (Sparganium japonicum) 北海道南西部から九州の湖沼や河川に生える抽水植物で、湧き水などの綺麗な水辺に生育します。 花茎の上部に丸く雄しべを出した雄花がつき、下には丸く雌し...

ミクリ

ミクリ (ミクリ科ミクリ属)【実栗】 (Sparganium erectum var. coreanum) 全国の川や湖沼に生える抽水植物ですが、天然の岸辺や湿地が減少する中で絶滅危惧種となっています。 雌雄異花で、雌花が結実すると栗のイガ...
野山の植物

フウラン

フウラン (ラン科フウラン属)【風蘭】 (Vanda falcata)または(Neofinetia falcata) 着生ランの一種で、純白のたいへん美しい特徴的な花を咲かせます。 関東以西の太平洋岸、中国、四国、九州、沖縄に分布する希少種...
野山の植物

サクユリ

サクユリ (ユリ科ユリ属)【作百合】 (Lilium auratum var. platyphyllum) 「ヤマユリ」の変種で、伊豆諸島に固有に自生する種類です。 自生地では、不毛な溶岩の荒地に根付いた草地に咲く強健なユリです。 ヤマユリ...
6月

オノエラン

オノエラン (ラン科カモメラン属)【尾上蘭】 (Galearis fauriei) 亜高山帯の岩場の間の草地などの日向に生える蘭で、本州中北部や紀伊半島に分布する日本特産種です。 基部に2枚の葉をもち、茎には包み込むような苞葉があります。 ...
6月

ノジトラノオ

ノジトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【野路虎の尾】 (Lysimachia barystachys) 「オカトラノオ」に似ていますが、もう少し湿気の多い河岸や湿地などに生育する希少種です。 オカトラノオよりも葉が細長く、葉柄の付け根...
6月

オオバノトンボソウ 

オオバノトンボソウ (ラン科ツレサギソウ属)【大葉蜻蛉草】 (Platanthera minor) 別名:ノヤマトンボ , オオバトンボソウ 「ツレサギソウ」の仲間の中でもポピュラーな種類で、低山から丘陵地、都市近郊の平地林にも広く生育する...
6月

ガガブタ

ガガブタ (ミツガシワ科アサザ属)【鏡蓋】 (Nymphoides indica) スイレンのような葉をもつ水草で、本州以西の沼やため池などに生育します。 「アサザ」と同属で似たような毛羽のある花弁の花ですが、ガガブタの方がもっと細かく、ま...

ツレサギソウ

ツレサギソウ (ラン科ツレサギソウ属)【連鷺草】 (Platanthera japonica) 人気の高い野生ランの中でも地味系のツレサギソウ属の中で白色の花で一番見栄えのする種類です。 長い距を下方に垂らした独特の花を、連なって飛ぶ鷺の群...
野山の植物

センカクカンアオイ

センカクカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【尖閣寒葵】 (Asarum senkakuinsulare) 別名:センカクアオイ あの尖閣諸島の魚釣島にのみ生育する固有種のカンアオイです。 昔尖閣列島に住人が居た時代に本土に持ってき...
野山の植物

ムラクモアオイ

ムラクモアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【叢雲葵】 (Asarum kumageanum var. satakeanum) カンアオイ類は分布範囲が広がる速度がたいへん遅いため、各地で地域固有種がとても多い植物です。 これは屋久島に...
6月

マルバハタケムシロ

マルバハタケムシロ (キキョウ科ミゾカクシ属)【丸葉畑筵】 (Lobelia loochooensis) 奄美大島、沖縄島、久米島の固有種ということですが、沖縄島ではすでに絶滅。 久米島では自生が最近再確認されたそうです。 湧き水が滲み出る...

リュウキュウベンケイ

リュウキュウベンケイ (ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属)【琉球弁慶】 (Kalanchoe integra) 別名:ヘラバトウロウソウ 多肉植物のベンケイソウとしては珍しく、花茎が細長く立ち上がり先端に山吹色の4-5弁花の花序をつけま...
6月

ヒロハサギゴケ

ヒロハサギゴケ (キツネノマゴ科ヒロハサギゴケ属)【宮古島草】 (Strobilanthes reptans) 別名:ミヤコジマソウ, ヒメスズムシソウ ニューギニア以北の太平洋諸島に分布し、日本では宮古島群島の数カ所にしか確認されない希少...
野山の植物

ムニンシャシャンボ

ムニンシャシャンボ (ツツジ科スノキ属)【無人子子坊】 (Vaccinium boninense) 「ムニン」の名が示すように、小笠原諸島の固有種です。 兄島、父島、母島の岩場に生育するそうです。 スノキ属なので「コケモモ」やベリー類の仲間...
6月

イオウノボタン

イオウノボタン (ノボタン科ノボタン属)【硫黄野牡丹】 (Melastoma candidum var. alessandrense) 北硫黄島の標高400-700m程度の雲霧林だけに生育する固有種です。 極めて限られた希少種で絶滅危惧種で...
6月

ワタナベソウ

ワタナベソウ (ユキノシタ科ヤワタソウ属)【渡辺草】 (Peltoboykinia wayanabei) 「ヤワタソウ」と同属の日本特産種で、愛媛県、高知県、九州に分布します。 花はヤワタソウとそっくりですがやや小さめで、葉の切れ込みが深く...
6月

ツキヌキオトギリ

ツキヌキオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【突抜弟切】 (Hypericum sampsoni) 突き抜きの名の通り、葉の中心を茎が突き抜いて生えた形になっています。 実際には対生の葉の根元が融合して一枚の葉のようになっているようで...

ホテイアツモリソウ

ホテイアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【布袋敦盛草】 (Cypripedium macranthos var. macranthos) (釜無ホテイアツモリソウ) 日本の野生ランの中でも異彩を放つアツモリソウ属には、「アツモリソウ」「...
野山の植物

オキナグサ

オキナグサ (キンポウゲ科オキナグサ属)【翁草】 (Pulsatilla cernua) 本州以南の日当たりのよい丘や草原に咲く暗赤紫色の花。 うつむき加減に咲き始める風情と色がちょっとクロユリを思わせるところもありますが、実際にはもっと曲...
野山の植物

フタマタイチゲ

フタマタイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【二股一華】 (Anemone dichotoma) 「ヤブレガサ」などのようにも見える葉は放射状に見えますが、実は3深裂した葉が2枚合わさっているそうです。 その葉の柄が二股に出て、その間から...

トキソウ

トキソウ (ラン科トキソウ属)【朱鷺草】 (Pogonia japonica) 日当たりのよい開けた湿地や原野に咲くピンクの蘭。 美しさと可愛さから園芸用に乱獲され、低地や丘陵地の湿地や原野が無くなってきているため、全国46道府県で絶滅危惧...

イシモチソウ

イシモチソウ (モウセンゴケ科モウセンゴケ属)【石持草】 (Drosera peltata var. nipponica) 「モウセンゴケ」と同様に、葉から生える腺毛の粘液で昆虫等を粘りつけ包み込んで捕獲し養分とする食虫植物です。 高さ20...
6月

コモウセンゴケ

コモウセンゴケ (モウセンゴケ科モウセンゴケ属)【小毛氈苔】 (Drosera spathulata) 「モウセンゴケ」よりも葉が短く、葉柄が不明瞭でヘラ型になる小型食虫植物です。 葉が枯れずに冬を越す常緑性とのことです。 モウセンゴケが白...
野山の植物

コキンバイザサ

コキンバイザサ (キンバイザサ科コキンバイザサ属)【小金梅笹】 (Hypoxis aurea) 暖地性で、明るく開けた湿地や草地に生え、長い葉の付け根に鮮やかな黄色の小さな花をつけます。 径1.5-2cmほどの花は、外花被片の先端に長い毛が...

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク (ボタン科ボタン属)【山芍薬】 (Paeonia japonica) 野生自生のヤマシャクヤクの、最高の状態の花を見ることができました。 やや薄暗い杉林の林下にしっかりと枝を張って、乏しいであろう光を受け止めています。 こん...
6月

ナツトウダイ

ナツトウダイ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【夏燈台】 (Euphorbia sieboldiana) 各種あるトウダイグサの中でも一番早い時期に咲く種類で、花期は春なのだが何故か夏燈台。 似たようなものが多く、種類が判別しにくい「トウダ...

タチガシワ

タチガシワ (キョウチクトウ科カモメヅル属)(旧:ガガイモ科)【立柏】 (Vincetoxicum magnificum) 樹林中の日陰に生育し、「カモメヅル」をうんと太くしたような花を多数まとまって咲かせます。 花は緑から茶色にかけてのた...
野山の植物

ヨウラクラン

ヨウラクラン (ラン科ヨウラクラン属)【瓔珞蘭】 (Oberonia japonica) 樹木や岩に着生する着生蘭で、独特の厚手の扁平な葉が重なり合うように生えます。 その先端から穂状の花序が垂れ下がった形で長く伸びる、独特なランです。 写...

ヒカゲツツジ

ヒカゲツツジ (ツツジ科ツツジ属)【日陰躑躅】 (Rhododendron keiskei) 山地の岩場などに生えるツツジで、花はツツジそのものですが樹の感じはシャクナゲに近い印象があります。 日陰だけに生えるわけではなく、半日陰から日向に...
野山の植物

キスミレ

キスミレ (スミレ科スミレ属)【黄菫】 (Viola orientalis) 別名:イチゲキスミレ 日本の黄色いスミレは、ほとんどが北方系・高地系のものですが、この「キスミレ」は唯一暖地性の種類で、東海地方以西の太平洋側に分布します。 生育...