神代植物公園

6月

ミゾカクシ

ミゾカクシ (キキョウ科ミゾカクシ属)【溝隠】 (Lobelia chinensis) いわゆる水田雑草で、畦の溝を隠すほど繁茂するという意味の名前でしょう。 花の形がたいへん独特で、唇弁の変形なのですが5枚の花弁が一方向に咲いているという...
9月

ヒメムカシヨモギ

ヒメムカシヨモギ (キク科イズハハコ属)【姫昔蓬】 (Erigeron canadensis) 荒れ地や野原、路傍に生える雑草で、直立して生え、伸びると上部で広く分岐して多くの小さな花をつけます。 頭花は筒状花のまわりに白い舌状花が並び、細...
6月

ミズキンバイ

ミズキンバイ (アカバナ科チョウジタデ属)【水金梅】 (Ludwigia peploides subsp. stipulacea) 沼地や休耕田など、低地湿地や水中に生え、水上に茂って大きめで目立つ黄色い花を咲かせます。 花だけ見ると「キジ...
野山の植物

セリ

セリ (セリ科セリ属)【芹】 (Oenanthe javanica) 春の七草でおなじみの芹は、日本全国に分布し沢沿いの泥地や休耕田、湿地などに茂ります。 たいへん細かい花は雄性先熟で、雄性期には飛び出した雄しべが目立ちます。 春先の山菜と...
野山の植物

ムニンノボタン

ムニンノボタン (ノボタン科ノボタン属)【無人野牡丹】 (Melastoma tetramerum) 4弁の白い花を咲かせる小笠原諸島の父島の固有種で、極めて少数しか残っておらず、一時は最後の一株となっていました。 植物園などで人為増殖して...
野山の植物

ダイサギソウ

ダイサギソウ (ラン科ミズトンボ属)【大鷺草】 (Habenaria dentata) 関東以南の太平洋側、四国、九州、奄美に分布する地上性のランで、「サギソウ」より大型で力強い感じの種類です。 日当たりのよい林縁や山野に咲き目立つので園芸...
野山の植物

ガガイモ

ガガイモ (キョウチクトウ科イケマ属)(ガガイモ科)【鏡芋、蘿藦】 (Metaplexis japonica) モフモフ感のある5弁の花を咲かせ、全国の日当たりのよい野原などに生え、田畑まわりの雑草としても広く生育するつる植物です。 花は白...
野山の植物

オオヒナノウスツボ

オオヒナノウスツボ (ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属)【大雛の臼壷】 (Scrophularia kakudensis) 名前の通り「ヒナノウスツボ」の大きいやつで、一般的な解説では高さ1mになるとありますが、これは背丈以上ぐらいありました(...
野山の植物

テリハハマボウ

テリハハマボウ (アオイ科フヨウ属)【照葉浜朴】 (Hibiscus glaber) 別名:モンテンボク 小笠原諸島の固有種で、学名の通り「ハイビスカス」の仲間です。 鮮やかな黄色の花は中心が暗赤色でまるで園芸種の「ムクゲ」のようです。 一...
野山の植物

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ (シソ科アキギリ属)【溝香需】 (Salvia plebeia) 東北南部から四国、九州、沖縄まで広く分布する、本来どこにでもある雑草のはずですが、各地で絶滅危惧となっています。 日当たりの良い湿地という、どこにでもありそうで...

ヒメスイレン

ヒメスイレン (スイレン科スイレン属) (Nymphaea cv. Heloola) 「スイレン(睡蓮)」は温帯から熱帯にかけて分布し、日本に自生する原種は「ヒツジグサ」一種のみで、世界に50種前後とされるようですが、園芸種がたいへん多く作...
野山の植物

カノコユリ

カノコユリ (ユリ科ユリ属)【鹿の子百合】 (Lilium speciosum) 鹿児島県の甑島列島が最も有名な群生地で、九州、四国の一部地域に自生する美しいユリです。 「ヤマユリ」に近い感じがするほどの大きな濃ピンクの花弁が大きく反り返り...
9月

キノエササラン

キノエササラン (ラン科クモキリソウ属)【木の上笹蘭】 (Liparis bootanensis var. uchiyamae) 奄美大島で過去ただ一度だけ発見され、その後発見されていないという幻の蘭みたいです。 その、ただ一度採取された株...
9月

シマホタルブクロ

シマホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【島蛍袋】 (Campanula microdonta) 大島から青ヶ島までの伊豆諸島に分布していて、離島植物の常として島によって変異が多いようです。 関東地方の太平洋側にも点々と分布し、雑種も...
9月

イヌタヌキモ

イヌタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属) (Utricularia australis) 全国の池や用水路などに生育する水草で、水中に捕虫嚢をもち、微細なプランクトンなどを捕食する食虫植物です。 夏には水上に花茎を突き出し、黄色い小さな花を咲...
野山の植物

クゲヌマラン

クゲヌマラン (ラン科キンラン属)【鵠沼蘭】 (Cephalanthera longifolia) 「ギンラン」にたいへんよく似ていますが、花が閉じ気味で花の「距」が無いか、ごく僅かな膨らみとなっています。 普通のギンランよりも葉が細身でや...

ミクリ

ミクリ (ミクリ科ミクリ属)【実栗】 (Sparganium erectum var. coreanum) 全国の川や湖沼に生える抽水植物ですが、天然の岸辺や湿地が減少する中で絶滅危惧種となっています。 雌雄異花で、雌花が結実すると栗のイガ...
野山の植物

フウラン

フウラン (ラン科フウラン属)【風蘭】 (Vanda falcata)または(Neofinetia falcata) 着生ランの一種で、純白のたいへん美しい特徴的な花を咲かせます。 関東以西の太平洋岸、中国、四国、九州、沖縄に分布する希少種...
野山の植物

サクユリ

サクユリ (ユリ科ユリ属)【作百合】 (Lilium auratum var. platyphyllum) 「ヤマユリ」の変種で、伊豆諸島に固有に自生する種類です。 自生地では、不毛な溶岩の荒地に根付いた草地に咲く強健なユリです。 ヤマユリ...
7月

シキンカラマツ

シキンカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【紫錦唐松】 (Thalictrum rochebruneanum) 群馬、長野、福島などの山地で沢沿いや湿った草原などに生育する花です。 カラマツソウ属の仲間でももっとも色の美しい種類で、黄色...
6月

ハマナデシコ

ハマナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【浜撫子】 (Dianthus japonicus) 本州から九州、沖縄にかけて主に太平洋側を中心に、海岸の岩場や砂礫地に生育する海浜植物です。 花が派手で綺麗なので園芸用に栽培もされています。
7月

スカシユリ

スカシユリ (ユリ科ユリ属)【透百合】 (Lilium maculatum) 別名:イワトユリ、イワユリ 海岸性のユリで、背が低く大きな橙色の花をつけます。 太平洋側と日本海側で別の個体群とされていて、太平洋側(中部以北の海岸)を「イワトユ...
6月

ガガブタ

ガガブタ (ミツガシワ科アサザ属)【鏡蓋】 (Nymphoides indica) スイレンのような葉をもつ水草で、本州以西の沼やため池などに生育します。 「アサザ」と同属で似たような毛羽のある花弁の花ですが、ガガブタの方がもっと細かく、ま...
6月

オオシオカラトンボ

オオシオカラトンボ (トンボ科)【大塩辛蜻蛉】 (Orthetrum melania) 「シオカラトンボ」によく似たポピュラーなトンボですが、シオカラよりもやや大きく、後翅の付け根が扇形に黒くなっています。 また、胴体がシオカラよりも太く平...
6月

イオウノボタン

イオウノボタン (ノボタン科ノボタン属)【硫黄野牡丹】 (Melastoma candidum var. alessandrense) 北硫黄島の標高400-700m程度の雲霧林だけに生育する固有種です。 極めて限られた希少種で絶滅危惧種で...
野山の植物

イボタノキ

イボタノキ (モクセイ科イボタノキ属)【水蝋樹・疣取木】 (Ligustrum obtusifolium) 日本中の山野に自生する普通種の低木です。 「ネズミモチ」と同属の仲間で、白い花をかたまった房のように咲かせます。 葉がきれいな楕円形...
野山の植物

ミゾシダ

ミゾシダ (シダ植物ヒメシダ科) (Thelypteris pozoi) 全国の山野や林下に普通に見られる夏緑性のシダ。 小川や溝のそばなど、やや湿気のあるところを好むので「シケシダ」と同様のネーミングか。 葉は柔らかめで、中軸はやや毛っぽ...
野山の植物

ツクシシャクナゲ

ツクシシャクナゲ (ツツジ科ツツジ属)【筑紫石楠花】 (Rhododendron japonoheptamerum var. japonoheptamerum) 名の通り北九州、四国南部、紀伊半島に分布するシャクナゲ。 関西地方ではメジャー...
野山の植物

ヤマフジ

ヤマフジ (マメ科フジ属)【山藤】 (Wisteria brachybotrys) 別名:ノフジ 日本の「藤」は、「ノダフジ(フジ)」と「ヤマフジ」の大きく2種類となりますが、この「ヤマフジ」は近畿以西の西日本分布となっています。 花序が短...

オオツクバネウツギ

オオツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【大衝羽根空木】 (Abelia tetrasepala) 「ツクバネウツギ」と同属でよく似ていますが、花が大型で、「ツクバネ」の由来となる5枚の萼片が一枚だけ小さいのが特徴です。 花色に...
野山の植物

オオジシバリ

オオジシバリ (キク科タカサゴソウ属)【大地縛り】 (Ixeris japonica) 「ジシバリ(イワニガナ)」の大きいやつだからオオジシバリ。そのまんまですね。 花も大きめですが、花だけアップで見ても違いがよく判りません。 葉を見ると全...
野山の植物

デンジソウ

デンジソウ (シダ植物デンジソウ科)【田字草】 (Marsilea quadrifolia) 興味を持たなければ、カタバミかクローバーかと見過ごしてしまうような小さな草ですが、これが希少なシダ植物。 シダ類としては珍しい水草で、とても羊歯と...
野山の植物

イワボタン

イワボタン (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【岩牡丹】 (学名:Chrysosplenium macrostemon) 別名:ミヤマネコノメソウ 関東地方以西の太平洋側、四国、九州に分布するネコノメソウで、形状的には「ヨゴレネコノメ」「ニッコ...

ミツバウツギ

ミツバウツギ (ミツバウツギ科ミツバウツギ属)【三葉空木】 (Staphylea bumalda) 全国の山林に普通にたくさん生育している低木です。 「ウツギ」の名がつきますが、多種と違い独自のミツバウツギ科となっており、「ゴンズイ」と同科...
6月

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク (ボタン科ボタン属)【山芍薬】 (Paeonia japonica) 野生自生のヤマシャクヤクの、最高の状態の花を見ることができました。 やや薄暗い杉林の林下にしっかりと枝を張って、乏しいであろう光を受け止めています。 こん...
ヒカゲノカズラ植物

タチクラマゴケ

タチクラマゴケ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【立鞍馬苔】 (Selaginella nipponica) 東北南部以西の低地から山地の、草地や岩上などに生育する小型の常緑シダです。 「ヒカゲノカズラ」類のように地面を這って...

ニオイロウバイ

ニオイロウバイ (ロウバイ科クロバナロウバイ属) (学名:Calycanthus floridus) 別名:クロバナロウバイ 北アメリカ南東部原産の低木で、クロバナの名のとおり独特の黒赤色の花を咲かせます。 マットな質感の多くの萼片が集まる...
3月

ヒカゲツツジ

ヒカゲツツジ (ツツジ科ツツジ属)【日陰躑躅】 (Rhododendron keiskei) 山地の岩場などに生えるツツジで、花はツツジそのものですが樹の感じはシャクナゲに近い印象があります。 日陰だけに生えるわけではなく、半日陰から日向に...
野山の植物

ミョウジンスミレ

ミョウジンスミレ(一部のスミレの俗称) (スミレ科スミレ属)【明神菫】 (Viola mandshurica) この「ミョウジンスミレ」は、正式な種名ではなく俗称です。 実態は「スミレ(mandshurica)」そのものなのですが、その個体...
6月

ハナイカダ

ハナイカダ (ハナイカダ科ハナイカダ属)【花筏】 (Helwingia japonica) 葉の中心に花がつき、結実した実が葉の上に乗った形となる、他に無い珍妙な樹木です。 ハナイカダ科ハナイカダ属で、日本には一科一属一種しかない独特な植物...