狭山丘陵

3月

ハカタシダ

ハカタシダ (オシダ科カナワラビ属)【博多羊歯】 (Arachniodes simplicior) 福島県以西から九州にかけて分布し、低山に生える常緑性のシダです。 葉の色が濃く光沢があり、棘状の鋸歯になっています。 最下部の第1小羽片は長...
6月

ルリシジミ

ルリシジミ (シジミチョウ科)【瑠璃蜆】 (Celastrina argiolus) 全国どこにでも分布するシジミですが、せわしなく飛び回るので分かりにくいです。 濡れた林道などで吸水することがあるので、そのときは見やすい感じです。 食草が...
6月

イチモンジチョウ

イチモンジチョウ (タテハチョウ科)【一文字蝶】 (Limenitis camilla) 「コミスジ」と並んで、この手の蝶の普通種で都市近郊でもよく見られます。 白帯が一本通ったシンプルな意匠ですっきりしています。 近似種の「アサマイチモン...
野山の植物

イボタノキ

イボタノキ (モクセイ科イボタノキ属)【水蝋樹・疣取木】 (Ligustrum obtusifolium) 日本中の山野に自生する普通種の低木です。 「ネズミモチ」と同属の仲間で、白い花をかたまった房のように咲かせます。 葉がきれいな楕円形...

ホオノキ

ホオノキ (モクレン科モクレン属)【朴の木】 (Magnolia obovata) 葉がたいへん大きくなるのと殺菌作用があるので、昔から食器代わりや料理のベースに使われてきた樹です。 花がまた巨大で、直径20cmぐらいになります。 しかし、...
野山の植物

カントウミヤマカタバミ

カントウミヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【関東深山片喰】 (Oxalis nipponica subsp. kantoensis) 「ミヤマカタバミ」の変種で、関東西南部から東海地方にかけての低山地に分布する。 とはいえ、ミヤマカタ...
6月

ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ (爬虫綱有鱗目カナヘビ科) (Takydromus tachydromoides) 「トカゲ」に似てトカゲに非ずで、トカゲより尻尾が細長くスマートなのが「ヘビ」の名がつく所以でしょうか。 北海道から屋久島まで、琉球以外の日本...
12月

ススキ

ススキ (イネ科ススキ属)【薄】 (Miscanthus sinensis)尾花 昔、東京も空き地だらけだったころは、到るところにススキが生えていて荒野のイメージをつくっていましたが、現在ではすっかり少なくなりました。 ススキは赤土の裸地や...
野山の植物

アメリカイヌホオズキ

アメリカイヌホオズキ (ナス科ナス属)【亜米利加犬酸漿】 (Solanum ptychanthum) 日本産の「イヌホオズキ」にたいへん良く似た、北米原産の帰化種です。 畑や空き地、路傍の雑草として全国展開しています。 花の色は白色から紫色...
9月

ツルマメ

ツルマメ (マメ科ダイズ属)【蔓豆】 (Glycine soja) 別名:ノマメ 全国の低地や里に生える、大豆の原種とされるマメです。 蔓で他の植物などに巻き付き、全体に細かい毛が生え、萼まわりも毛深いです。 小さな花は凹みのある旗弁に色の...
9月

ヤブタバコ

ヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【藪煙草】 (Carpesium abrotanoides) 横向きに長く伸びた枝に葉と花が並ぶ独特の姿です。 個々の花は「ガンクビソウ」に似ていますが、もっと小さく閉鎖的な感じです。 茎は地面から直立し...
6月

イヌシダ

イヌシダ (シダ植物コバノイシカグマ科)【犬羊歯】 (Dennstaedtia hirsuta) 日本全国に分布する夏緑性の小型シダです。 山地のわりあい風通しのよいところの岩の間などに生えています。 明るい緑のマットな質感で、茎も葉も毛深...
6月

ヤブガラシ

ヤブガラシ (ブドウ科ヤブガラシ属)【藪枯らし】 (Cayratia japonica) 「カナムグラ」と並んで、空き地や荒れた道端に生える蔓性雑草の代表のような草ですね。 昔、子供のころに多かった荒れた空き地にどこにでもはびこっていました...
野山の植物

ニガイチゴ

ニガイチゴ (バラ科キイチゴ属)【苦苺】 (Rubus microphyllus) いわゆる「キイチゴ」の一種で本州以西に分布し、林縁や荒れ地、道端などに茂ります。 葉の形がわりあい不定なようで、卵型から3裂までの中間形になるようです。 小...
野山の植物

トウバナ

トウバナ (シソ科トウバナ属)【塔花】 (Clinopodium gracile) 「クルマバナ」や「イヌトウバナ」などの同属ですが、平地の田圃の畦や里山の水辺などに生える雑草です。 輪生する花序を五重塔のように段々につけます。 個々の花は...
6月

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ (シジミチョウ科)【裏波赤小灰蝶】 (学名:Japonica saepestriata) 雑木林に住むゼフィルスの仲間で、「アカシジミ」と同属で表の色柄はたいへん似ていますが、裏模様が全く違います。 薄オレンジの地色に黒...
6月

アカシジミ

アカシジミ (シジミチョウ科) (Japonica lutea) コナラやクヌギやカシなどを食草とする、いわゆる「ゼフィルス」の仲間のシジミチョウです。 雑木林に住み、日中はあまり活発に活動しないので、樹の葉に止まっていることが多く羽根の表...
6月

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ (シロチョウ科) (Pieris melete) 「モンシロチョウ」と並んで東京周辺などでも一番多く見られる蝶ですが、一般には昔からモンシロと混同されていることが多いかもしれません。 しかし、昔は東京でもちょっと郊外では...
6月

メスグロヒョウモン

メスグロヒョウモン (タテハチョウ科) (Damora sagana) 「雌黒」という通り、雌だけが黒っぽい羽根をもつ、雌雄異色の蝶です。 「ツマグロヒョウモン」も雌だけ前翅半分が黒くなっていますが、この蝶では根本的に全く違うデザインとなっ...
6月

キタテハ

キタテハ (タテハチョウ科) (Polygonia c-aureum) 町や田園で多く見られるタテハチョウ類の代表のような蝶です。 茶色ベースの色合いと、羽根の縁がギザギザなせいか、多くの人に「蛾」だと思われる蝶のひとつです。 なかなか渋く...
6月

シオヤトンボ

シオヤトンボ (トンボ科)【塩屋蜻蛉】 (Orthetrum japonicum) 「シオカラトンボ」の仲間で、よく似ていますが、胴体の末端まで白く、ずんぐりした感じに見えます。 また、羽の先端にある「縁紋」が赤茶色です(シオカラは黒) シ...
6月

イワガラミ

イワガラミ (アジサイ科イワガラミ属)【岩絡み】 (Schizophragma hydrangeoides) 「ツルアジサイ」に似た蔓性のあじさい類ですが、装飾花が一枚というところが特徴です。 蔓といっても、巻き付く蔓ではなく、吸着型の蔓な...
6月

ヤブレガサ

ヤブレガサ (キク科ヤブレガサ属)【破れ傘】 (Syneilesis palmata) 早春には折りたたまれた傘として地面から生え、山菜として親しまれるヤブレガサですが、花を咲かせるには何年かかかるそうです。 たしかに、特徴的な葉が地面に重...
1月

シジュウカラ

シジュウカラ (シジュウカラ科)【四十雀】 (Parus minor minor) 「スズメ」を別にすれば、野鳥の小鳥の中でももっとも身近な種類ではないでしょうか。 冬から春に向けた季節に、木の芽や蕾をついばみながら「ツツピー・ツツピー」と...
1月

ジョウビタキ

ジョウビタキ (ツグミ科)(ヒタキ科) (学名:Phoenicurus auroreus) 日本では冬鳥として飛来する小鳥ですが、国内で繁殖する例もあり朝鮮半島では留鳥とされているので、あまり遠い渡りをするわけではないようです。 樹の葉の少...
野山の植物

ヤマブキ

ヤマブキ (バラ科ヤマブキ属)【山吹】 (Kerria japonica) 子供のころ、近所の住宅街の庭や生け垣沿いにヤマブキが植えられた家が多かったせいか、長らく山吹は園芸品種の植木だと思っていました。 もちろん、栽培も多くされますが、日...
野山の植物

シロバナアメリカスミレサイシン

シロバナアメリカスミレサイシン(スノープリンセス)(スミレ科スミレ属) (Viola sororia 'Snow Princess') 「アメリカスミレサイシン」の白花園芸品種。 紫がかったり、紫条が入ったりせず、純白の花です。 他の色と同...
6月

ニワトコ

ニワトコ (レンプクソウ科ニワトコ属)【庭常、接骨木】 (Sambucus racemosa subsp. sieboldiana) 旧スイカズラ科の落葉低木で、春に黄白色の細かい花を沢山つけ、個々の花をよく見ると赤紫の柱頭のまわりに5本の...
野山の植物

クチナシグサ

クチナシグサ (APG:ハマウツボ科クチナシグサ属)(ゴマノハグサ科)【梔子草】 (Monochasma sheareri) 別名: カガリビソウ 旧ゴマノハグサ科だったところから、現在はハマウツボ科に移った半寄生植物です。 自分で葉を伸ば...
野山の植物

ヘビイチゴ

ヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【蛇苺】 (Potentilla hebiichigo) この手の草いちごの総称としても「蛇苺」と呼ばれますが、蛇の出そうな草薮に生る苺という意味でしょう。 その名のせいもあり、子供の頃には「毒いちご」とも...
6月

ヤブヘビイチゴ

ヤブヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【藪蛇苺】 (Potentilla indica) 見分けのつけにくい「ヘビイチゴ」の仲間ですが、ヘビイチゴよりも大きな花が咲き、草姿全体がごっつい感じです。 花だけ見ると他のキジムシロ類とそっくりです...
3月

サクラタチツボスミレ

サクラタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【桜立坪菫】 (Viola grypoceras f. rosipetala) タチツボスミレは、何しろ個体数が多いので、その分個体変異の幅も広く、交雑種も多くいろいろなバリエーションがあります。 ...
3月

タネツケバナ

タネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【種漬花】 (Cardamine scutata) タネツケバナの仲間はかなりいろいろありますが、これは元祖タネツケバナ。 日本全国の田んぼや水辺に生える在来種。 街では帰化植物の「ミチタネツケバナ...
野山の植物

タガラシ

タガラシ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【田辛子】【田枯らし】 (学名:Ranunculus sceleratus) 日本全土の水田や溝などに生える、いわゆる「水田雑草」です。 「辛子」という名ですがアブラナ科の仲間ではなくキンポウゲ科です。...
6月

ヤブニンジン

ヤブニンジン (セリ科ヤブニンジン属)【藪人参】 (学名:Osmorhiza aristata) 林内の明るい日陰に生え、セリ科らしい羽状複葉の葉をもつ草です。 線香花火のようなまばらな白い小さな5弁花をつけますが、雌雄別花で、3つぐらいの...
野山の植物

アオキ

アオキ (アオキ科アオキ属)【青木】 (Aucuba japonica) 子供のころ、あの赤い実をパチンコの弾丸としてさんざん利用させてもらった樹です。 熟しすぎた実をつまむと、ぬるっと皮がむけてしまい、とても青臭い匂いを今も思い出します。...

ミツバツチグリ

ミツバツチグリ (バラ科キジムシロ属)【三葉土栗】 (学名: Potentilla freyniana ) 「キジムシロ」「ツルキンバイ」など、このての似たものが多く、さらには「ヘビイチゴ」の類もそっくりなので現場で見極めが難しい花です。 ...

マルバタチツボスミレ

マルバタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉立坪菫】 (Viola x obtusogrypoceras) タチツボスミレは、何しろ個体数が多いので微妙な変異の幅も広く、「ニオイタチツボスミレ」に似て非なる感じのものによく出会います。 ...
3月

ヤマガラ

ヤマガラ (シジュウカラ科)【山雀】 (学名:Parus varius) 山地から市街地まで、季節によっていろいろなところでみられます。 人懐こい小鳥とされますが、野生では特別近寄りやすいというわけではないようです。 平安時代から飼われてい...
1月

ハクセキレイ

ハクセキレイ (セキレイ科セキレイ属)【白鶺鴒】 (学名:Motacilla alba lugens) セキレイの仲間の中でも、一番眼にする機会の多い種類です。 遠目に似ている「セグロセキレイ」よりも、街中などでもよく見られます。 「セグロ...