樹木

2月

ハイネズ

ハイネズ (ヒノキ科ビャクシン属)【這杜松】 (Juniperus conferta) 海岸に生える、「ハイマツ」のような匍匐性の針葉樹で、葉は「カラマツ」のように短めですが鋭く尖っています。 雌雄異株で、雌株には丸い実がなります。 背が低...
野山の植物

ユズリハ

ユズリハ (ユズリハ科ユズリハ属)【譲葉】 (Daphniphyllum macropodum) 福島県以西に分布する暖地性の常緑樹です。 垂れ下がるようにつく独特の大きな葉が特徴的です。 先端から出る新芽と若葉が上向きに伸びると、下垂する...
3月

コナラ

コナラ (ブナ科コナラ属)【小楢】 (Quercus serrata) 「クヌギ」と並んで日本の里山雑木林の代表のような樹種で、代表的ドングリでもある樹木ですが、その花は恥ずかしながら知りませんでした。 里山の林床にニリンソウなどが咲きだす...
野山の植物

ハンノキ

ハンノキ (カバノキ科ハンノキ属)【榛の木】 (Alnus japonica) 川辺や沼地、湿地に生える落葉高木。 真冬に雌雄異花をつけます。 穂状に下垂するのが雄花、その付け根で紅いワレモコウみたいなのが雌花です。 花粉症の原因植物のひと...
野山の植物

ノグルミ

ノグルミ (クルミ科ノグルミ属)【野胡桃】 (Platycarya strobilacea) クルミ科ではあるけれど、オナモミみたいな果実は松ぼっくり式のもので食用にはならない。 野生のものは東海地方以西から九州にかけて自生する。
野山の植物

アラカシ

アラカシ (ブナ科コナラ属)【粗樫】 (Quercus glauca) 「シラカシ」と並んで、人里近くの照葉樹の代表で、東北以南から九州まで分布しますが西日本に多い樹種です。 とはいえ、公園や庭木として多いのでどこでも眼にします。 シラカシ...
3月

シラカシ

シラカシ (ブナ科コナラ属)【白樫】 (Quercus myrsinifolia) 福島県以南の東日本に多く、関東地方の照葉樹の代表ともいえる樹種です。 公園や庭木にも多く使われるので東京近辺では一番眼にする樫の木。 類似の「アラカシ」に比...
2月

トベラ

トベラ (トベラ科トベラ属)【扉】 (Pittosporum tobira) 東北南部以南の海岸沿いに分布する常緑の低木です。 先丸のへら型の葉が放射状につくのが特徴的で、ちょっと「シェフレラ(ヤドリフカノキ)」に似ています。 葉の縁が裏側...
12月

クスノキ

クスノキ (クスノキ科ニッケイ属)【樟、楠】 (Cinnamomum camphora) 東海・東南海地方、四国、九州に分布する暖地系の照葉樹で、史前帰化植物とされています。 そのため、九州以外では山奥に生育することは少なく、野生の分布は太...

シキザクラ

シキザクラ (バラ科サクラ属)【四季桜】 (Cerasus × subhirtella ‘Semperflorens’) エドヒガンとマメザクラの交雑種といわれる園芸品種です。 いわゆる「冬桜」で、11月ごろと3月ごろの二度咲きです。 花は...

フユザクラ(コバザクラ) 

フユザクラ(コバザクラ) (バラ科サクラ属)【冬桜】 (Cerasus parvifolia 'Fuyu-zakura') 「冬桜」というと、「ジュウガツザクラ」や「シキザクラ」「コブクザクラ」など冬に開花する桜の総称として使われますが、狭...
山岳の植物

アスナロ

アスナロ (ヒノキ科アスナロ属)【翌檜】 (Thujopsis dolabrata) 別名:アスヒ、ヒバ 本州から九州にかけて山地に分布する日本固有種の常緑針葉樹で、「ヒノキ」に似ていますが樹皮が褐色で薄く剥がれます。 また、樹皮の皮目がね...
野山の植物

シロダモ

シロダモ (クスノキ科シロダモ属) (Neolitsea sericea) 東北南部以西の海岸沿いに多く生育する常緑樹です。 先の尖った、ちょっと波打った葉に3脈が目立ちます。 葉は濃い緑で、裏は粉を吹いたような白っぽい色です。 雌雄異株で...
山岳の植物

ネズコ

ネズコ (ヒノキ科ネズコ属)【鼠子】 (Thuja standishii) 別名:クロベ(黒檜) 本州の秋田県~中部地方、四国山地の亜高山帯に自生する日本固有種の常緑針葉樹です。 黒部渓谷に多いのが「クロベ」の語源となったいう説があるくらい...
7月

サワラ

サワラ (ヒノキ科ヒノキ属)【椹】 (Chamaecyparis pisifera) 同属の「ヒノキ」とよく似た日本固有種の針葉樹で、岩手県以南の山地に分布します。 ヒノキよりも湿気のある場所が好きなようで沢沿いに生えることが多いようです。...
野山の植物

イヌマキ

イヌマキ (マキ科マキ属)【犬槇】 (Podocarpus macrophyllus f. spontaneus) 常緑針葉樹ですが、葉が広く松や杉などと一線を画し異彩を放っています。 「コウヤマキ」の下級品としてイヌの名がついていますが、...
6月

モミ

モミ (マツ科モミ属)【樅】 (Abies firma) 秋田県以南に自生し、ときに照葉樹林にも混生する、わりあい温暖性の針葉樹です。 同属には「トドマツ」「シラビソ」や「オオシラビソ」など亜高山性や北方系のものが多い中で、モミは屋久島にま...
6月

ダケカンバ

ダケカンバ (カバノキ科カバノキ属)【岳樺】 (Betula ermanii) 北アルプスなどの亜高山帯の風景に欠かせない代表的な広葉樹で、「シラカンバ」よりも高いところに生えます。 しばしば高山帯にも灌木のかたちで生え、豪雪地にも根曲がり...
6月

カラスザンショウ

カラスザンショウ (ミカン科サンショウ属)【烏山椒】 (Zanthoxylum ailanthoides) 「サンショウ」の仲間ですが、はるかに大きな樹木で高さ10m以上になります。 サンショウの仲間で似ていますが役に立たないという意味で「...

クロマツ

クロマツ (マツ科マツ属)【黒松】 (Pinus thunbergii) 別名:オマツ いわゆる白砂青松といわれる海岸風景に欠かせない松の木で、本州以南に分布しますが、古くから植栽されているので本来の細かい分布はよく分からないようです。 ど...

ネジキ

ネジキ (ツツジ科ネジキ属)【捩木】 (Lyonia ovalifolia var. elliptica) 東北南部から九州にかけて山地に生える樹木で、幹の樹皮が捻れているのが特徴ですが「カツラ」もそうなっていることが多いです。 初夏に咲く...
野山の植物

クマシデ

クマシデ (カバノキ科クマシデ属)【熊四手】 (Carpinus japonica) 本州から九州にかけて山地に生育します。 同類の「シデ」の中でも最も整った形の果穂をつけ、「ホップ」の実に似ています。 細長い葉はきわめてはっきりした並行葉...
野山の植物

エゴノキ

エゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属) (Styrax japonicus) 雑木林のわりあい日当たりの良いところに生える樹木ですが、公園の植樹にも見られます。 初夏に白い花が吊り下がる形で咲き、最盛期には密に鈴なりになります。 5裂の星型の花...

ジュウガツザクラ

ジュウガツザクラ (バラ科サクラ属)【十月桜】 (Prunus x subhirtella 'Autumnalis') エドヒガンとマメザクラの交雑種であるコヒガンザクラを元にして江戸末期に作られた園芸品種。 名の通り、10月ごろから4月ご...
野山の植物

ネムノキ

ネムノキ (マメ科ネムノキ属)【合歓木】 (Albizia julibrissin) 独特の2回偶数羽状複葉の葉が特徴的で、類似の「オジギソウ」などと同様、就眠活動を行います。 美しい淡紅色の独特の花は、長い雄しべの集合体です。 荒れ地に進...
野山の植物

カラタチバナ

カラタチバナ (サクラソウ科ヤブコウジ属)【唐橘】 (Ardisia crispa) 別名:【百両】 同属のマンリョウ(万両)などに対して、百両(ヒャクリョウ)と呼ばれる縁起物赤い実シリーズ。 東北南部以西の常緑樹の林下に自生する低木でせい...
山岳の植物

ミヤマイボタ

ミヤマイボタ (モクセイ科イボタノキ属) (Ligustrum tschonoskii) 「イボタノキ」よりも高所に分布する山地性のもので、全国の広葉樹林からブナ帯の林内に生育します。 イボタノキと外見はほぼ同じですが、こちらは葉先が尖った...
高山植物

ミヤマヤナギ

ミヤマヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属) 【深山柳】 (Salix reinii) 別名:ミネヤナギ 亜高山から高山帯に生育する低木で、本州中部以北から北海道に分布します。 風衝地では地面に這うように生えることが多いですが、低地の風当たりのないと...
7月

アズキナシ

アズキナシ (バラ科アズキナシ属)【小豆梨】 (Aria alnifolia) 別名:ハカリノメ 全国の山地の明るい尾根筋に生える低木で、「ズミ」や「エゾノコリンゴ」などと、ちょっと紛らわしい感じです。 花や枝の質感など、いかにもバラ科の感...
7月

ベニバナニシキウツギ

ベニバナニシキウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【紅花二色空木】 (Weigela decora f. unicolor) 那須岳の登山道の脇に真っ赤なウツギを見かけ、最初はヤブウツギと思ったのですが、どの資料を当たってもヤブウツギは山梨...
6月

ガクウラジロヨウラク

ガクウラジロヨウラク (ツツジ科ヨウラクツツジ属)【萼裏白瓔珞】 (Rhododendron multiflorum var. longicalyx) 「ウラジロヨウラク」の変種で、ウラジロヨウラクとほぼ全く同じですが、花の萼がたいへん長く...
6月

マタタビ

マタタビ (マタタビ科マタタビ属)【木天蓼】 (Actinidia polygama) 「猫にマタタビ」のあのマタタビですが、蔓性の樹木で雄株、雌株、両性株があります。 全国の山地下部の沢沿いに多く自生し、白い5弁花を咲かせます。 花期には...

イボタノキ

イボタノキ (モクセイ科イボタノキ属)【水蝋樹・疣取木】 (Ligustrum obtusifolium) 日本中の山野に自生する普通種の低木です。 「ネズミモチ」と同属の仲間で、白い花をかたまった房のように咲かせます。 葉がきれいな楕円形...
野山の植物

ツクシシャクナゲ

ツクシシャクナゲ (ツツジ科ツツジ属)【筑紫石楠花】 (Rhododendron japonoheptamerum var. japonoheptamerum) 名の通り北九州、四国南部、紀伊半島に分布するシャクナゲ。 関西地方ではメジャー...
野山の植物

オオツクバネウツギ

オオツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【大衝羽根空木】 (Abelia tetrasepala) 「ツクバネウツギ」と同属でよく似ていますが、花が大型で、「ツクバネ」の由来となる5枚の萼片が一枚だけ小さいのが特徴です。 花色に...

ミツバウツギ

ミツバウツギ (ミツバウツギ科ミツバウツギ属)【三葉空木】 (Staphylea bumalda) 全国の山林に普通にたくさん生育している低木です。 「ウツギ」の名がつきますが、多種と違い独自のミツバウツギ科となっており、「ゴンズイ」と同科...
野山の植物

ホオノキ

ホオノキ (モクレン科モクレン属)【朴の木】 (Magnolia obovata) 葉がたいへん大きくなるのと殺菌作用があるので、昔から食器代わりや料理のベースに使われてきた樹です。 花がまた巨大で、直径20cmぐらいになります。 しかし、...

ニオイロウバイ

ニオイロウバイ (ロウバイ科クロバナロウバイ属) (学名:Calycanthus floridus) 別名:クロバナロウバイ 北アメリカ南東部原産の低木で、クロバナの名のとおり独特の黒赤色の花を咲かせます。 マットな質感の多くの萼片が集まる...

ヒカゲツツジ

ヒカゲツツジ (ツツジ科ツツジ属)【日陰躑躅】 (Rhododendron keiskei) 山地の岩場などに生えるツツジで、花はツツジそのものですが樹の感じはシャクナゲに近い印象があります。 日陰だけに生えるわけではなく、半日陰から日向に...
野山の植物

ハナイカダ

ハナイカダ (ハナイカダ科ハナイカダ属)【花筏】 (Helwingia japonica) 葉の中心に花がつき、結実した実が葉の上に乗った形となる、他に無い珍妙な樹木です。 ハナイカダ科ハナイカダ属で、日本には一科一属一種しかない独特な植物...