キク科

野山の植物

オオユウガギク

オオユウガギク (キク科シオン属)【大柚香菊】 (Aster yomena var. angustifolius)(Aster robustus) 中部東海以西に分布するので、関東近郊には自生していません。 林縁の湿地に多く、地下茎で増える...
野山の植物

メナモミ

メナモミ (キク科メナモミ属) (Sigesbeckia pubescens) 「オナモミ」に対する「メナモミ」で、「ひっつきむし」の代表ですが、こちらは棘で引っ掛けるのではなく、粘液でへばりつくタイプです。 花のまわりの5つの総苞が「モウ...
野山の植物

オオニガナ

オオニガナ (キク科フクオウソウ属)【大苦菜 】 (Nabalus tanakae) 東北から近畿にかけて湿地に分布する希少種のキク科植物で、「ニガナ」の名がつきますがニガナの仲間(ニガナ属)とはちょっと違う属で、大型の花です。 舌状花だけ...
野山の植物

ノブキ

ノブキ (キク科ノブキ属)【野蕗】 (学名:Adenocaulon himalaicum) 全国の低山や谷間に生える地味な花です。 葉の感じが特徴的なので何だろう?と思いますが、花が目立たずたいへん細かいです。 よく見ると花序の中央に5弁の...
高山植物

ミヤマヒゴタイ

ミヤマヒゴタイ (キク科トウヒレン属)【深山平江帯】 (Saussurea triptera var. major) ヤハズヒゴタイの変種で本州中部地方亜高山帯の太平洋側に分布するということで、八ヶ岳、奥秩父、南アルプス周辺で見られます。 ...
大雪山

エゾハハコヨモギ

エゾハハコヨモギ (キク科ヨモギ属)【蝦夷母子蓬】 (Artemisia trifurcata var. pedunculosa) 大雪山固有種の高山植物で、全体に白い毛が毛深く、独特の色と質感で葉が目立ちます。 「ハハコグサ」のような花を...
大雪山

チシマアザミ

チシマアザミ (キク科アザミ属)【千島薊】 (Cirsium kamtschaticum) 学名につけられているように、基準産地はカムチャツカ半島で、北海道ほぼ全域の山地に分布します。 平地から高山帯近くまで、日当たりのよいところに生え大き...
大雪山

ミヤマサワアザミ

ミヤマサワアザミ (キク科アザミ属)【深山沢薊】 (学名: Cirsium kamtschaticum ssp. alpinum) 別名:エゾノミヤマアザミ 北海道の高山帯の湿地に生えるアザミで、大雪山系と知床山系に生え花茎上に1-3輪の花...
高山植物

ウスユキトウヒレン

ウスユキトウヒレン (キク科トウヒレン属)【薄雪唐飛廉】 (Saussurea yanagisawae) 尾根上の風衝砂礫地に生え、蕾の状態だと何だか不気味な植物に見えますが、花が咲ききったらきっと綺麗でしょう。 トウヒレンはアザミに近い仲...
高山植物

エゾウサギギク

エゾウサギギク (キク科ウサギギク属)【蝦夷兎菊】 (Arnica unalaschcensis var. unalaschcensis) 「ウサギギク」に似るが花冠の筒状部に毛がないとのことですが、実際には一般に見分け不能です。 北海道、...
野山の植物

アキタブキ

アキタブキ (キク科フキ属)【秋田蕗】 (Petasites japonicus subsp. giganteus) 別名:エゾブキ 東北北部と北海道に自生するフキで、各地で食用に栽培され、名物となっているところもあります。 大雪山の登山口...
野山の植物

アメリカオニアザミ

アメリカオニアザミ (キク科アザミ属)【亜米利加鬼薊】 (学名: Cirsium vulgare) 別名:セイヨウオニアザミ 夏まだ早い時期から咲きはじめる大柄なアザミですが、本来日本には分布していない外来帰化植物です。 「アメリカ」とあり...
野山の植物

イワニガナ(ジシバリ)

イワニガナ (キク科タカサゴソウ属)【岩苦菜】 (Ixeris stolonifera) 別名:ジシバリ(地縛り) 遠くから何気なく流し見すれば、「何だタンポポか」で終わってしまいそうな花ですが、よく見れば全く違います。 花茎がいやにひょろ...
野山の植物

ミヤマヨメナ

ミヤマヨメナ (キク科シオン属)【深山嫁菜】 (Aster savatieri) 園芸品の「ミヤコワスレ」の原種で、ミヤマの名のように山地性で林下や渓谷沿いの湿った日陰に咲きます。 いわゆる「野菊」の中では珍しく、春から夏の花期で、白から薄...
野山の植物

ノアザミ

ノアザミ (キク科アザミ属)【野薊】 (Cirsium japonicum) アザミは、誰でも知っている野草ですが、その種類は実は異常に多く、細かい分類では日本に150種以上ともいわれています。 これは、山地性の地域特産種が異様に多いためで...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】 (学名: Hemisteptia lyrata) 「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。 立ち姿がとてもスマー...
野山の植物

コシロノセンダングサ

コシロノセンダングサ (キク科センダングサ属)【小白の栴檀草】 (Bidens pilosa var.minor) 別名: タチアワユキセンダングサ、シロバナセンダングサ、シロノセンダングサ 「コセンダングサ」の変種という位置づけで、幕末ご...
園芸植物

「カモメギク」と「アワコガネギク」

「カモメギク」は、「アワコガネギク(キクタニギク)」と遺伝子的には同一種であり、その違いは個体差の範囲が固定された品種レベルのようです。 よって、外形的な形態の違いによって区別するしかないわけです。 アワコガネギクの自生を見る機会があったの...
野山の植物

コンギク

コンギク (キク科シオン属)【紺菊】 (Aster ageratoides ssp. ovatus cv. Hortensis) 「ノコンギク」の紫色の濃いものを選別して観賞用により分けた園芸品種ですが、その起源は平安時代にまで遡るといわれ...
野山の植物

シロバナアブラギク

シロバナアブラギク (キク科キク属)【白花油菊】 (Dendranthema × leucanthum) 名前はシロバナアブラギクですが、アブラギク(シマカンギク)の白花というわけではありません。 「アワコガネギク」と「リュウノウギク」の自...
野山の植物

キクタニギク(アワコガネギク)

キクタニギク (キク科キク属)【菊谷菊】 (Chrysanthemum seticuspe f. boreale) 別名:アワコガネギク(泡黄金菊) 主に東北から関東の太平洋側と近畿地方に分布する黄色の野菊です。 小さめの花がかたまって咲き...
野山の植物

カモメギク

カモメギク (キク科キク属)【鴎菊】 (Chrysanthemum seticuspe) 日本中で、皇居東御苑に植えられた2株しか存在しないといわれる黄色の野菊。 実態は、どうやら「キクタニギク(アワコガネギク)」の、江戸時代の古典園芸品種...
1月

ツワブキ

ツワブキ (キク科ツワブキ属)【石蕗】 (Farfugium japonicum) 太平洋側では福島県以南、日本海側では石川県以西から九州、南西諸島にまで広く分布する海岸性の植物。 日陰でよく育ち、花の乏しい晩秋から初冬に派手な花を咲かせる...
野山の植物

ダルマギク

ダルマギク (キク科シオン属)【達磨菊】 (Aster spathulifolius) 海岸性の野菊で、たいへん美しいので園芸用にも流通しています。 自生のものは、島根県山口県から九州北部の日本海岸、対馬、隠岐など限られた地域の海岸の岩場に...
野山の植物

ヨモギ

ヨモギ (キク科ヨモギ属)【蓬】 (Artemisia indica var. maximowiczii) ヨモギというと、春先の小柄な若葉を思い出しますが、秋に花を咲かせる頃はヤブのように茂った姿になっています。 荒れ地にやたらと茂りアレ...
野山の植物

コメナモミ

コメナモミ (キク科メナモミ属) (Sigesbeckia glabrescens) これもいわゆる「ひっつきむし」のひとつではあるのですが、他のもの違って爪で刺さったり引っかかったりするのではなく、腺毛で粘りつくタイプです。 小さな花の構...
野山の植物

アイノコセンダングサ

アイノコセンダングサ (キク科センダングサ属)【合の小栴檀草】 (Bidens pilosa var. intermedia) 秋の「ひっつき虫」の中でも最凶の爪を備えた草の実はセンダングサではないかと思いますが、センダングサにも何種かあり...
9月

ベニバナボロギク

ベニバナボロギク (キク科ベニバナボロギク属)【紅花襤褸菊】 (Crassocephalum crepidioides) 「ダンドボロギク」などと同様に帰化植物の雑草ですが、こちらはアフリカ原産で戦後入ってきたようです。 ダンドボロギクとよ...
9月

トネアザミ

トネアザミ (キク科アザミ属)【利根薊】 (Cirsium nipponicum var. incomptum) (別名: タイアザミ) 「痛い薊」から転じて「タイアザミ」と名付けられた説もあるほどで、葉の棘が鋭い種類。 総苞の総苞片もトゲ...
9月

タムラソウ

タムラソウ (キク科タムラソウ属)【田村草】 (Serratula coronata var. insularis) アザミにそっくりですが、アザミ属ではなく、一種だけの独自のタムラソウ属。 葉にトゲが無いのが特徴で、下の方の葉は羽状になっ...
野山の植物

キセルアザミ

キセルアザミ (キク科アザミ属)【煙管薊】 (Cirsium sieboldii) (別名:マアザミ) 山地の湿原などに咲くアザミで、本州ほぼ全域と四国の一部に分布します。 大きめの頭花を下向きに咲かせる形から煙管の名がつけられています。 ...
野山の植物

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ (キク科アキノキリンソウ属)(APG:キク科)【背高泡立草】 (学名:Solidago canadensis var. scabra) 河原や空き地に猛烈な勢いで繁殖し、花粉症の元凶としても忌み嫌われることが多い帰化植...
野山の植物

キッコウハグマ

キッコウハグマ (キク科モミジハグマ属)【亀甲白熊】 (Ainsliaea apiculata) 「カシワバハグマ」や「オクモミジハグマ」などの「ハグマ」の名の付く仲間の中でも小さな種類で、林内の木陰にひっそりと咲いています。 葉が五角形の...
野山の植物

エンシュウハグマ

エンシュウハグマ (キク科モミジハグマ属)【遠州白熊】 (Ainsliaea dissecta) 「ハグマ」の仲間のなかでも、「キッコウハグマ」と並んで綺麗な花です。 同じ風車型の回転対称型でもこちらは花弁が少しねじれて独特のふわふわ感があ...
野山の植物

マルバフジバカマ

マルバフジバカマ (キク科アゲラティナ属)【丸葉藤袴】 (Ageratina altissima) 以前、箱根の国道1号線・裏街道を車で登っていったところ、たまたま工事渋滞に捕まってしまい、塔ノ沢あたりからずっとノロノロ運転が続きました。 ...
9月

オオオナモミ

オオオナモミ (キク科オナモミ属)【大葈耳】 (Xanthium occidentale) 「ひっつきむし」の代表である「オナモミ」の外来種で、北米原産。 1929年より確認され全国に拡大、要注意外来生物に指定されていますが、すでに在来種を...
野山の植物

シロヨメナ

シロヨメナ (キク科シオン属)【白嫁菜】 (Aster ageratoides var. ageratoides) 同じ時期に区別に悩む、他の「カントウヨメナ」や「ノコンギク」より花が小さめで、花弁がややまばらな印象があります。 他の似たも...
野山の植物

フジバカマ

フジバカマ (キク科ヒヨドリバナ属)【藤袴】 (Eupatorium japonicum) 秋の七草の1つとして有名で、元来、本州、四国、九州に広く分布し、園芸用にもよく植えられる花ですが、現在では野生の自生は少なく、環境省レッドリストで準...
野山の植物

ノハラアザミ

ノハラアザミ (キク科アザミ属)【野原薊】 (Cirsium oligophyllum) 本州中部から北部に、里山から中級山岳まで広く見られるアザミで、春に咲く「ノアザミ」とよく似るが秋咲きです。 大きめの花が上向きに咲き、総苞に粘りがあり...
野山の植物

オケラ

オケラ  (キク科オケラ属)【朮】 (Atractylodes japonica) 昔、中学時代に植物採集をしていたころ、多摩丘陵の雑木林で採集して調べ「変な名前だなあ」と思ったことを思い出します。 万葉集にも詠まれ、古語では「うけら」と称...