ホトトギス特集

ユリ科の花の中でも異彩を放つ「ホトトギス」類は、東アジア特有の植物で、日本列島を中心に台湾、朝鮮半島まで分布します。

ざっと20種ほどある全体の半分の10種が日本固有種で、そもそもの発祥が日本原産であり、分化の中心が日本であると考えられています。

ホトトギス属は4つの節(属内グループ)に分けられます。

・ジョウロウホトトギス節 (黄色の釣り鐘型の花)
ジョウロウホトトギスキイジョウロウホトトギス、サガミジョウロウホトトギス、スルガジョウロウホトトギス

・キバナノホトトギス節 (黄色の上向きに咲く花)
キバナノホトトギス、チャボホトトギスタカクマホトトギスキバナノツキヌキホトトギス

・ホトトギス節 (白色の上向きに咲く花)
ホトトギスタイワンホトトギス

・ヤマホトトギス節 (白か黄色の上向きに咲く花)
ヤマホトトギスヤマジノホトトギス、セトウチホトトギス、タマガワホトトギス

9月

サガミジョウロウホトトギス

サガミジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【相模上臈杜鵑草】 (Tricyrtis ishiiana) ホトトギス属の中の一群の、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホタルブクロのような釣鐘型の黄色い...
9月

スルガジョウロウホトトギス

スルガジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【駿河上臈杜鵑草】 (Tricyrtis ishiiana var. surugensis) ホトトギス属の中の一群の、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホ...
10月

コハクホトトギス?

コハクホトトギス? (ユリ科ホトトギス属)【琥珀杜鵑草】 (Tricyrtis 'Kohaku') 別名:コハクジョウロウホトトギス 「コハクホトトギス」と言われるホトトギスは、広く流通販売されていて、「キイジョウロウホトトギス」と「ヤマホ...
10月

タカクマホトトギス

タカクマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【高隈杜鵑】 (Tricyrtis ohsumiensis) 黄色い花のホトトギス類は地域限定の固有種が多く、この「タカクマホトトギス」も「キバナノホトトギス」の亜種とも別種ともいわれるものですが、...
9月

キイジョウロウホトトギス

キイジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【紀伊上臈杜鵑草】 (Tricyrtis macranthopsis) ホトトギス属の中の一群のグループ、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホタルブクロのよう...
街での植物

ヒロハノタイワンホトトギス

ヒロハノタイワンホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【広葉台湾杜鵑草】 (Tricyrtis 'Amethystina') 「タイワンホトトギス」の園芸品種ですが、「広葉」といっても、いわゆるタイワンホトトギスと変わりは無いようです。 この名...
野山の植物

ジョウロウホトトギス

ジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【上臈杜鵑草】 (Tricyrtis macrantha) トサジョウロウホトトギス ホトトギス属の中でも、普通のホトトギス類と別グループのジョウロウホトトギス節はみな日本固有種で、黄色の釣り鐘型...
9月

シロホトトギス

シロホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【白杜鵑草】 (Tricyrtis hirta f. albescens)(シロバナホトトギス) 「ホトトギス」の白花品種で、天然自生のものもあるようですが、かなり稀なようで、ほとんどの場合、園芸用につ...
9月

チャボホトトギス

チャボホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【矮鶏杜鵑草】 (Tricyrtis nana) 「キバナノホトトギス」の近縁の小型種で、矮性であることから「チャボ」の名。 宮崎県にしかないキバナノホトトギスよりは分布域が広く、東海地方から紀伊半島...
9月

キバナノツキヌキホトトギス

キバナノツキヌキホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【黄花突抜杜鵑草】 (Tricyrtis perfoliata) 深大寺の調布市野草園に、山野草の鉢植えがいくつか並べてありました。 その中に黄色い花の吊り下がりのホトトギスが。 「タマガワ...
9月

ヤマジノホトトギス

ヤマジノホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【山路の杜鵑草】 (Tricyrtis affinis) カラー配置の点と造形の点で、一番整って綺麗なホトトギス類と個人的には思っている種類。 花びらは白色ベースで水平に開き、花柱は黄色で先端にだけ...
9月

ホトトギス

ホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【杜鵑草】(Tricyrtis hirta) ホトトギス属を代表する標準名の「ホトトギス」で、鳥のホトトギスの斑点柄に似ているというところからの命名だそうです。 普通は白地の花びらにも花柱にも紫色の斑点をたくさん散りばめた花となりますが、斑点の度合いは変異が多いようです。
野山の植物

タマガワホトトギス

(ユリ科ホトトギス属)【玉川杜鵑草】(Tricyrtis latifolia)黄花のホトトギスで、普通のホトトギスより早い時期に咲きます。また、ホトトギスの中ではわりあい北方系で冷涼な山中に生育しています。 「タマガワ」は「多摩川」などではなく、古くからの山吹の名所である京都の地名
9月

ヤマホトトギス

ヤマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【山杜鵑草】 (Tricyrtis macropoda) 「ヤマジノホトトギス」とそっくりですが、花弁が下に反り返るのが特徴です。 そのせいもあってか、花全体が細長い感じがします。 また、花序が茎の頂部...
野山の植物

タイワンホトトギス

タイワンホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【台湾杜鵑草】 (Tricyrtis formosana) 台湾原産で、これはもちろん、園芸用に植えられたものです。 独特の青紫を帯びた色合いが熱帯的な妖しさを醸し出してますね。 日本産の他の種類に...