特集

野山の植物

カントウヨメナ

カントウヨメナ (キク科シオン属)【関東嫁菜】 (Aster yomena var. dentatus) 「ヨメナ」は、いわゆる野菊の代表選手ですね。 形が絵に描いたような菊の形なので、これを野菊と言わずして何とする、という感じです。 狭山...
3月

キバナセツブンソウ

キバナセツブンソウ (キンポウゲ科)【黄花節分草】 (Eranthis hyemalis) 節分草といっても、南ヨーロッパから導入された園芸種です。 鮮やかな黄色で、ちょっとクロッカスのような感じです。 また、色合いはキンポウゲ科らしく、ち...

ヤマブキソウ

ヤマブキソウ (ケシ科ヤマブキソウ属)【山吹草】 (Hylomecon japonica) その名の通り、遠目には「ヤマブキ」の花にそっくりですが、山吹色よりやや黄色に近く、花が4弁です。 もちろん、山吹のように木では無く草です。 ケシ科と...

ミヤコワスレ

ミヤコワスレ(キク科)(APG:キク科)【都忘れ】 ( Aster savatieri ) 「ミヤマヨメナ」を改良して園芸品種にした、春咲きの野菊です。 江戸時代から改良が続いてきたので色も様々で、マーガレットのような派手な品種も多いようで...

ビオラ・ラブラドリカ

ビオラ・ラブラドリカ (スミレ科)【黒葉スミレ】 (Viola labradorica) 園芸店で苗を販売していた、「黒葉スミレ」。 北アメリカ北東部原産の「ビオラ・ラブラドリカ」という原種スミレのようです。 葉の感じや分岐、托葉など、色を...
野山の植物

アカネスミレ

アカネスミレ (スミレ科スミレ属)【茜菫】 (Viola phalacrocarpa) 濃い赤紫色が、冬枯れの残る山の斜面に目立って映えます。 色味の美しさではスミレの仲間うちでもかなり上位でしょう。 花がスリムな感じなのは、距が直線的で細...
高山植物

ミヤマウスユキソウ

ミヤマウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【深山薄雪草】 (学名:Leontopodium fauriei) 別名:ヒナウスユキソウ 日本の「エーデルワイス」類の代表で、主に東北地方の高山に分布します。 昔、朝日連峰の稜線で、けっこうな群...
3月

ニオイタチツボスミレ

ニオイタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【匂立坪菫】 (Viola obtusa) 「タチツボスミレ」の仲間の中でもゴージャスな雰囲気のスミレです。 花は丸く大型で、花弁が隙間なく重なり、花色も濃紫色でかなり濃いことが多く、花の中心部の白...
野山の植物

オトメスミレ

オトメスミレ (スミレ科スミレ属)【乙女菫】 (Viola grypoceras f. purprellocalcarata) これは固有の種ではなく、「タチツボスミレ」の白花で距がピンクの品種です。 いかにも名前の通りに、たいへん清楚で気...

スミレ

スミレ (スミレ科スミレ属)【菫】 ( Viola mandshurica ) 「スミレ」という名のスミレはこれ一種のことですが、スミレ類全般のことと紛らわしいので、スミレマニアはすみれ類一般と区別するために学名の「マンジュリカ」と呼ぶこと...
3月

ヒナスミレ

ヒナスミレ (スミレ科スミレ属)【雛菫】 (Viola tokubuchiana var. takedana) 「スミレ界のプリンセス」とまで言われるほどに、清楚でかつ野性味のあるスミレ。 白に近いものから、標準的な薄ピンク、花弁の端が濃い...
野山の植物

アケボノスミレ

アケボノスミレ (スミレ科スミレ属)【曙菫】 ( Viola rossii ) 日当たりの良い枯れ草の土手状のところに、いきなり花が生え出しています。 開花していない蕾に近い状態では、まるで何かの蘭かと思います。 独特の濃い赤紫色で、花が咲...
野山の植物

アズマイチゲ

アズマイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【東一華】 (Anemone raddeana) 春を告げる「スプリング・エフェメラル」のなかでも、もっとも華やかなひとつです。 「一華」の名のとおり、一本の茎にひとつだけの大輪の華をつけるシンプ...
野山の植物

タカオスミレ

タカオスミレ (スミレ科スミレ属)【高尾菫】 (Viola yezoensis f. discolor) 高尾山で発見されその名を冠された、高尾山名物「タカオスミレ」。 しかし、決して高尾山特産ではなく、「ヒカゲスミレ」の品種なので各地でも...
3月

フクジュソウ

フクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【福寿草】 (Adonis ramosa) いわゆる、「スプリング・エフェメラル」の代表で、雪解けと同時に初春一番で咲くので「元日草」の名も。 他にほとんど花の無い一面の枯野原の中に、鮮やかな光沢...

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク (ケシ科キケマン属)【山延胡索】 (Corydalis lineariloba) 同属の「ジロボウエンゴサク」と生息地が被っていて紛らわしいですが、こちらのほうが総じてしっかりした印象があります。 花もやや太って複雑な印象、...
3月

アマナ

アマナ (ユリ科アマナ属)【甘菜】 (Amana edulis) 「ヒロハノアマナ」と比べると、東北南部以南の全国に分布してポピュラーな種類ですが、環境の変化で分布は減っているようです。 「ヒロハノアマナ」よりも花がやや小ぶりで、内側にも薄...
高山植物

ミネウスユキソウ

ミネウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【嶺薄雪草】 (Leontopodium japonicum var. shiroumense) 中部地方の山地亜高山帯~高山帯(上越地方、北・中央・南アルプス、八ヶ岳)に分布します。 通常の「ウス...
高山植物

ホソバヒナウスユキソウ

ホソバヒナウスユキソウ(キク科ウスユキソウ属)【細葉雛薄雪草】 (Leontopodium fauriei var. angustifolium) 早池峰山の「ハヤチネウスユキソウ」と並んで「日本のエーデルワイス」といわれる、至仏山と谷川岳...

ヒロハノアマナ

ヒロハノアマナ (ユリ科アマナ属)【広葉の甘菜】 (Amana erythronioides) 普通の「アマナ」よりも分布が狭く、生息数も少ないようで、絶滅危惧種となっています。 アマナと花はほとんど同じですが、葉がやや広く中心に白っぽいラ...
6月

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ (APG:シュロソウ科ショウジョウバカマ属)(ユリ科)【猩々袴】 (Heloniopsis orientalis) 里山から高山まで幅広く分布し、低地ではいわゆる「スプリング・エフェメラル」として春一番に咲く花です。 し...
9月

フジアザミ

フジアザミ (キク科アザミ属)【富士薊】 (Cirsium purpuratum) 嘘のように巨大なアザミで、アザミとしては花の大きさは世界最大級だそうです。 主に富士山周辺とフォッサマグナ沿いの山地帯~亜高山帯に分布します。 林縁の砂礫地...
3月

アオイスミレ

アオイスミレ (スミレ科スミレ属)【葵菫】 (Viola hondoensis) 春、雑木林の花が咲き始める先頭にたって、真っ先に咲きだすスミレです。 雑木林の湿った土の、それでも日当たりはよさそうな開けた地面にへばりつくように生えています...
山岳の植物

ホウキアザミ

ホウキアザミ (キク科アザミ属)【箒薊】 (Cirsium gratiosum) あざみの正確な分類はお手上げですが、このへんから北岳周辺の特産種としては「仙丈薊」が有名です。 このあたりのこのようなアザミは、ほとんど「センジョウアザミ」か...
3月

ユキワリイチゲ

ユキワリイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【雪割一華】 (Anemone keiskeana) これも、キンポウゲ科の「スプリング・エフェメラル」です。 「キクザキイチゲ」とは逆に、関東には無く、近畿以西にしか自生しないそうです。 ほか...
3月

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【菊咲一華】 (学名:Anemone pseudoaltaica) イチリンソウ属の一連の「イチゲ」の仲間で、別名キクザキイチリンソウ。 近畿以北の分布で、いわゆる「スプリング・エフェメラル」の...
9月

シラヤマギク

シラヤマギク (キク科シオン属)【白山菊】 (Aster scaber) いわゆる秋の「野菊」類の中でも、まばらで小さく、「貧相」といえば貧相ですが、林縁の薄暗い中に浮かび上がる不思議な存在感。 花は小さいですが株はときに背丈を越えるほど大...
9月

タカアザミ

タカアザミ(キク科アザミ属)【高薊】 (Cirsium pendulum) その名の通り、背の高いアザミで背丈より高くなってます。 田んぼのあぜ道や土手など、水辺に近いところに生えています。 国内の分布は、中部以北から北海道です。 日本固有...
野山の植物

リュウノウギク

リュウノウギク (キク科キク属)【竜脳菊】 (Dendranthema japonicum) いわゆる野菊の中でも、晩秋遅くに咲く種類です。 いかにも「野菊」という花のイメージで、葉に含まれる揮発成分が香るので「竜脳香」の名がついたそうです...
野山の植物

ニリンソウ

ニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属) 【二輪草】 (Anemone flaccida) 「スプリングエフェメラル」として春の野山の代表みたいな花ですね。 二輪づつ花がつくから二輪草ですが、実際にはひとつづつ時間差で咲くことが多いようで...
高山植物

ジョウシュウアズマギク

ジョウシュウアズマギク (キク科ムカシヨモギ属)【上州東菊】 (Erigeron thunbergii subsp. glabratus var. heterotrichus) 至仏山~谷川岳周辺に分布する、「ミヤマアズマギク」の変種。 「...
野山の植物

ノコンギク

ノコンギク (キク科シオン属)【野紺菊】 (Aster microcephalus var. ovatus) いわゆる「野菊」といわれる種類の中でも、一番ポピュラーなひとつで、生育範囲も広く個体数も多いものですが、同じく最もポピュラーな「ヨ...

ムラサキケマン

ムラサキケマン (ケシ科キケマン属)【紫華鬘】 (Corydalis incisa) 迂闊なことに、以前はこれはシソ科とばかり思っていました。 花の形からの連想ですが、実はケシ科だったんですね。 全草有毒。 白花で僅かに紫が残るものは「シロ...
3月

カタクリ

カタクリ (ユリ科カタクリ属)【片栗】 (Erythronium japonicum) 早春の里山を彩る「スプリング・エフェメラル」の代表ともいえる花ですね。 特に、上越など雪国では雪解け後の群生地で一斉に開花して、見事な大群生となることが...
野山の植物

キバナノコマノツメ

キバナノコマノツメ (スミレ科スミレ属)【黄花の駒の爪】 (Viola biflora) 「黄花の駒の爪」という、「スミレ」という名がつかないスミレ。 「コマノツメ」とは、腎円形の葉の形状が馬の蹄(駒の爪)に似ていることからついたということ...

エイザンスミレ

エイザンスミレ (スミレ科スミレ属)【叡山菫】 (Viola eizanensis) スミレ類としては異質の、細裂した独特な葉を持つ種類です。 同様に細裂する「ヒゴスミレ」に比べて葉は幅広く基本3裂します。 花の色が、白に近いものから紅色に...

マルバスミレ

マルバスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉菫】 (Viola keiskei) 全体に丸っこくまとまっているので可愛い印象の、園芸種のスミレに似た白花。 花の色がほぼ純白なので、他の白っぽいスミレとひと目で違う感じがします。 葉がこぢんまりと...

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシン (スミレ科スミレ属)【長葉菫細辛】 (Viola bissetii) 「長葉」というように、長めの葉をもつ、花弁も長い大柄なスミレ。 近縁の「スミレサイシン」は、日本海側の地方に分布し、「ナガバ」は太平洋側に分布する...
3月

コスミレ

コスミレ (スミレ科スミレ属)【小菫】 (Viola japonica) 「小菫」というものの、別に小さくはない。 というより、スミレ全般の中ではむしろ大きい方でしょう。 長めの花弁がちょっとまとまりなく、株がかたまって茂る傾向があるようで...
野山の植物

ヒメスミレ

ヒメスミレ (スミレ科)【姫菫】 (Viola inconspicua subsp. nagasakiensis) とても小さくて単独で生えるのであまり目立たないスミレです。 個体によってはかなり大きくなりますが、多くは道路や舗装の隙間、空...