特集

野山の植物

オヤマボクチ

オヤマボクチ (キク科ヤマボクチ属)【雄山火口】 (Synurus pungens) 別名:ヤマゴボウ 東海地方以北と北海道に分布する、アザミに近い仲間ですが山菜の「ヤマゴボウ」として、また地方によっては葉の繊維を蕎麦のつなぎとして使われて...
9月

アズマヤマアザミ

アズマヤマアザミ (キク科アザミ属)【東山薊】 (Cirsium microspicatum) 類似の「ヤマアザミ」が、九州や四国を中心に分布するのに対して関東に分布するので「アズマ」の名がつけられたようです。 東北南部から中部地方の太平洋...
9月

オオバナイトタヌキモ

オオバナイトタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)【大花糸狸藻】 (Utricularia gibba) 東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布する外来種で、園芸用に導入されたものが各地で帰化して増えているようです。 極めて近い種類の...
野山の植物

オオユウガギク

オオユウガギク (キク科シオン属)【大柚香菊】 (Aster yomena var. angustifolius)(Aster robustus) 中部東海以西に分布するので、関東近郊には自生していません。 林縁の湿地に多く、地下茎で増える...
大雪山

チシマアザミ

チシマアザミ (キク科アザミ属)【千島薊】 (Cirsium kamtschaticum) 学名につけられているように、基準産地はカムチャツカ半島で、北海道ほぼ全域の山地に分布します。 平地から高山帯近くまで、日当たりのよいところに生え大き...
大雪山

ミヤマサワアザミ

ミヤマサワアザミ (キク科アザミ属)【深山沢薊】 (学名: Cirsium kamtschaticum ssp. alpinum) 別名:エゾノミヤマアザミ 北海道の高山帯の湿地に生えるアザミで、大雪山系と知床山系に生え花茎上に1-3輪の花...
大雪山

ジンヨウキスミレ

ジンヨウキスミレ (スミレ科スミレ属)【腎葉黄菫】 (Viola alliariaefolia) 北海道の大雪山系と余市山系にしか分布しない希少種のキスミレです。 広い分類の中では「オオバキスミレ」に近いもののようです。 花は「キバナノコマ...
野山の植物

アメリカオニアザミ

アメリカオニアザミ (キク科アザミ属)【亜米利加鬼薊】 (学名: Cirsium vulgare) 別名:セイヨウオニアザミ 夏まだ早い時期から咲きはじめる大柄なアザミですが、本来日本には分布していない外来帰化植物です。 「アメリカ」とあり...
野山の植物

ミヤマヨメナ

ミヤマヨメナ (キク科シオン属)【深山嫁菜】 (Aster savatieri) 園芸品の「ミヤコワスレ」の原種で、ミヤマの名のように山地性で林下や渓谷沿いの湿った日陰に咲きます。 いわゆる「野菊」の中では珍しく、春から夏の花期で、白から薄...
野山の植物

ノアザミ

ノアザミ (キク科アザミ属)【野薊】 (Cirsium japonicum) アザミは、誰でも知っている野草ですが、その種類は実は異常に多く、細かい分類では日本に150種以上ともいわれています。 これは、山地性の地域特産種が異様に多いためで...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】 (学名: Hemisteptia lyrata) 「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。 立ち姿がとてもスマー...

ニオイスミレ

ニオイスミレ (スミレ科スミレ属)【匂い菫】 (Viola odorata) 別名:スイートバイオレット ヨーロッパ系原産のスミレの中で最もポピュラーなもので、園芸店で山野草としてでなく単に「スミレ」として売っているものは、これである率が高...
3月

イチリンソウ

イチリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【一輪草】 (Anemone nikoensis) 「ニリンソウ」によく似た「スプリングエフェメラル」で、ニリンソウの姉貴分という感じの大柄な風格があります。 花はキンポウゲ科の習いで、花弁にあた...
6月

ハシリドコロ

ハシリドコロ (ナス科ハシリドコロ属)【走野老】 (Scopolia japonica) 春の山野の風物詩であると同時に、有名な毒草でもあります。 「チョウセンアサガオ」などと同様、典型的なナス科のアルカロイド毒含有植物。 食べると錯乱状態...
3月

キバナノアマナ

キバナノアマナ (ユリ科キバナノアマナ属)【黄花の甘菜】 (Gagea lutea ) 別名 キバナアマナ 「アマナ」や「ヒロハノアマナ」とは別属になっているだけあって、花の姿や印象がだいぶ違います。 花茎から花までが区切り無く連続的につな...
野山の植物

シハイスミレ

シハイスミレ (スミレ科 スミレ属)【紫背菫】 (Viola violacea var. violacea) シハイスミレは「紫背菫」。 その名の通り、葉裏が紫色を帯びます。 西日本では非常に個体数が多く、よく見られるスミレということですが...
3月

シロバナタチツボスミレ

シロバナタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【白花立坪菫】 (Viola grypoceras f. albiflora) 「タチツボスミレ」の白花品種には、「オトメスミレ」がありますが、オトメは距にピンク色の残ったもので、距まで全部白いも...

ウスベニヒゴスミレ

ウスベニヒゴスミレ (スミレ科)【薄紅肥後菫】 (Viola chaerophylloides v. sieboldiana) これはヒゴスミレでも、「ウスベニヒゴスミレ」と呼ばれる園芸品種で、野生種そのものではありません。 花色のパターン...
すみれ

ツクシスミレ

ツクシスミレ (スミレ科スミレ属)【筑紫菫】 (Viola diffusa) このスミレは日本の他のどのスミレにも似ていない独特の種類です。 九州西部南部と沖縄の一部に分布し、しかも人里周辺に多く生育するということなので、古い時代の帰化植物...

フクジュソウ(秩父紅)

フクジュソウ(秩父紅) (キンポウゲ科)【福寿草・秩父紅】 (Adonis ramosa) 「秩父紅」は、「フクジュソウ」の一品種で、一般のフクジュソウの黄色よりも濃い赤茶を帯びたオレンジ色のもので、秩父地方特産の幻の福寿草と言われた花です...
園芸植物

「カモメギク」と「アワコガネギク」

「カモメギク」は、「アワコガネギク(キクタニギク)」と遺伝子的には同一種であり、その違いは個体差の範囲が固定された品種レベルのようです。 よって、外形的な形態の違いによって区別するしかないわけです。 アワコガネギクの自生を見る機会があったの...
野山の植物

コンギク

コンギク (キク科シオン属)【紺菊】 (Aster ageratoides ssp. ovatus cv. Hortensis) 「ノコンギク」の紫色の濃いものを選別して観賞用により分けた園芸品種ですが、その起源は平安時代にまで遡るといわれ...
野山の植物

シロバナアブラギク

シロバナアブラギク (キク科キク属)【白花油菊】 (Dendranthema × leucanthum) 名前はシロバナアブラギクですが、アブラギク(シマカンギク)の白花というわけではありません。 「アワコガネギク」と「リュウノウギク」の自...
野山の植物

キクタニギク(アワコガネギク)

キクタニギク (キク科キク属)【菊谷菊】 (Chrysanthemum seticuspe f. boreale) 別名:アワコガネギク(泡黄金菊) 主に東北から関東の太平洋側と近畿地方に分布する黄色の野菊です。 小さめの花がかたまって咲き...
野山の植物

カモメギク

カモメギク (キク科キク属)【鴎菊】 (Chrysanthemum seticuspe) 日本中で、皇居東御苑に植えられた2株しか存在しないといわれる黄色の野菊。 実態は、どうやら「キクタニギク(アワコガネギク)」の、江戸時代の古典園芸品種...
野山の植物

ダルマギク

ダルマギク (キク科シオン属)【達磨菊】 (Aster spathulifolius) 海岸性の野菊で、たいへん美しいので園芸用にも流通しています。 自生のものは、島根県山口県から九州北部の日本海岸、対馬、隠岐など限られた地域の海岸の岩場に...
野山の植物

トネアザミ

トネアザミ (キク科アザミ属)【利根薊】 (Cirsium nipponicum var. incomptum) (別名: タイアザミ) 「痛い薊」から転じて「タイアザミ」と名付けられた説もあるほどで、葉の棘が鋭い種類。 総苞の総苞片もトゲ...
野山の植物

タムラソウ

タムラソウ (キク科タムラソウ属)【田村草】 (Serratula coronata var. insularis) アザミにそっくりですが、アザミ属ではなく、一種だけの独自のタムラソウ属。 葉にトゲが無いのが特徴で、下の方の葉は羽状になっ...
野山の植物

キセルアザミ

キセルアザミ (キク科アザミ属)【煙管薊】 (Cirsium sieboldii) (別名:マアザミ) 山地の湿原などに咲くアザミで、本州ほぼ全域と四国の一部に分布します。 大きめの頭花を下向きに咲かせる形から煙管の名がつけられています。 ...
9月

キイジョウロウホトトギス

キイジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【紀伊上臈杜鵑草】 (Tricyrtis macranthopsis) ホトトギス属の中の一群のグループ、ジョウロウホトギス節のものは、深山渓谷の岩場に垂れ下がるように生え、ホタルブクロのよう...
街での植物

ヒロハノタイワンホトトギス

ヒロハノタイワンホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【広葉台湾杜鵑草】 (Tricyrtis 'Amethystina') 「タイワンホトトギス」の園芸品種ですが、「広葉」といっても、いわゆるタイワンホトトギスと変わりは無いようです。 この名...
野山の植物

ジョウロウホトトギス

ジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【上臈杜鵑草】 (Tricyrtis macrantha) トサジョウロウホトトギス ホトトギス属の中でも、普通のホトトギス類と別グループのジョウロウホトトギス節はみな日本固有種で、黄色の釣り鐘型...
野山の植物

シロヨメナ

シロヨメナ (キク科シオン属)【白嫁菜】 (Aster ageratoides var. ageratoides) 同じ時期に区別に悩む、他の「カントウヨメナ」や「ノコンギク」より花が小さめで、花弁がややまばらな印象があります。 他の似たも...
9月

ノハラアザミ

ノハラアザミ (キク科アザミ属)【野原薊】 (Cirsium oligophyllum) 本州中部から北部に、里山から中級山岳まで広く見られるアザミで、春に咲く「ノアザミ」とよく似るが秋咲きです。 大きめの花が上向きに咲き、総苞に粘りがあり...
9月

シオン

シオン (キク科シオン属)【紫苑】 (Aster tataricus) 平安時代から観賞用と薬草として栽培されてきた野菊で、園芸植物としては結構ポピュラーですが、何と自生のものは現在非常に少ないそうです。 九州地方などの一部に見られるのみで...
野山の植物

シロホトトギス

シロホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【白杜鵑草】 (Tricyrtis hirta f. albescens)(シロバナホトトギス) 「ホトトギス」の白花品種で、天然自生のものもあるようですが、かなり稀なようで、ほとんどの場合、園芸用につ...
9月

チャボホトトギス

チャボホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【矮鶏杜鵑草】 (Tricyrtis nana) 「キバナノホトトギス」の近縁の小型種で、矮性であることから「チャボ」の名。 宮崎県にしかないキバナノホトトギスよりは分布域が広く、東海地方から紀伊半島...
野山の植物

コバイモ

コバイモ (ユリ科)【小貝母】 (学名:Fritillaria japonica) 山野草マニアに人気のある花で、「スプリング・エフェメラル」のひとつです。 主に関西方面に分布するものですが、地域による変種が多く、写真のものは植栽なので品種...
野山の植物

ウワミズザクラ

ウワミズザクラ (バラ科ウワミズザクラ属)【上溝桜】 (Padus grayana) まるで「ブラシの木」のような特異な花序ですが、れっきとした日本の桜の仲間です。 同属の「イヌザクラ」とよく似ていますが、ウワミズザクラでは花茎に葉がついて...
野山の植物

ユウガギク

ユウガギク (キク科シオン属)【柚香菊】 (Aster iinumae) ユウガギクは「優雅」ではなく、「柚子の香り」という意味で名づけられたそうですが、嗅いでみても、またWEBなどで調べても、あまりそのような香りは感じられないようです。 ...