3月

ナズナ

ナズナ (アブラナ科ナズナ属)【薺】 (Capsella bursa-pastoris) 道端雑草のいわゆるペンペン草ですが、太古からの在来種ではなく、ムギの伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物といわれています。 春の七草として七草粥に入れ...
3月

ヒサカキ

ヒサカキ (モッコク科ヒサカキ属)【姫榊】 (Eurya japonica) 東北以南に分布する常緑樹で照葉樹林に広く生育します。 「サカキ」(榊)が分布しない地域で、その代わりに仏壇などに供えるのに使われます。 小枝につく花は、雄花と雌花...
3月

オウバイ

オウバイ (モクセイ科ソケイ属)【黄梅】 (学名: Jasminum nudiflorum) 春まだ早く、世にほとんど花の無い時期に逸早く黄色い花を咲かせる樹木はいろいろありますが、このオウバイはツル状の枝がごちゃごちゃした低木なので、あま...
3月

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】 (Viscum album subsp. coloratum) 有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。 ケヤキやエノキ、ブナ、...
1月

オナガガモ

オナガガモ (カモ科)【尾長鴨】 (学名:Anas acuta) 「マガモ」と同属で似た感じですが、雄の頭がこげ茶色で、嘴の側面が青灰色で、胴体の羽根が美しい細かい縞模様となります。 マガモよりやや大きく、尾が長く伸びます。 雌はマガモの雌...
3月

マガモ

マガモ (カモ科)【真鴨】 (学名:Anas platyrhynchos platyrhynchos) 冬に日本列島に渡ってくる渡り鳥で、家禽であるアヒルの原種ですが、アヒルと生物学的な違いはないそうです。 青首の雄は一目で判りますが、雌と...
野山の植物

イロハモミジ

イロハモミジ (ムクロジ科カエデ属)【伊呂波紅葉】 (Acer palmatum) 別名:タカオモミジ、イロハカエデ モミジといえばこれ。というぐらい日本のカエデ類の代表にして秋の紅葉の主役ともいえる種類です。 庭園や公園にも欠かせない樹木...
12月

アカマツ

アカマツ (マツ科マツ属)【赤松】 (Pinus densiflora) 山地に多く、いわゆる「マツタケ山」の林を構成する松です。 海岸に多い「クロマツ」と同属の二葉松類で、針葉2本が1セットとなって生えています。 そのため、二股同士を引っ...
1月

ウラムラサキ

ウラムラサキ (キツネノマゴ科イセハナビ属)【裏紫】 (Strobilanthes dyeriana)(synonym:Perilepta dyeriana) 薬用植物園の温室で、まるでメタリックパープルのペンキを塗ったような特異な葉の観葉...
野山の植物

オオタニワタリ

オオタニワタリ (シダ植物チャセンシダ科)【大谷渡】 (Asplenium antiquum) 樹木や岩上に着生して生える亜熱帯系の大型着生シダです。 紀伊半島以南から南九州、琉球にかけて分布しますが、どこの生育地の生育数も少なく絶滅危惧と...
野山の植物

コバノカンアオイ

コバノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【小葉寒葵】 (Asarum variegatum) 丸く小さな葉で可愛いカンアオイです。 「ヒメカンアオイ」系の栽培品種ということですが、詳細不明。 江戸の古典園芸植物かもしれません。 【...
12月

コダチダリア

コダチダリア キク科ダリア属【木立ダリア】 (学名 Dahlia imperialis) キダチダリア:皇帝ダリア 近年、いろいろなところで植えられている、メキシコ中米原産の最大級の草花です。 高さは通常3-7mとなり、最大では10mを超え...
12月

ススキ

ススキ (イネ科ススキ属)【薄】 (Miscanthus sinensis)尾花 昔、東京も空き地だらけだったころは、到るところにススキが生えていて荒野のイメージをつくっていましたが、現在ではすっかり少なくなりました。 ススキは赤土の裸地や...
12月

イチョウ

イチョウ (裸子植物イチョウ科イチョウ属)【銀杏】 (学名:Ginkgo biloba) 日本中、どこにでもあり、街中でも毎日のように目にする樹木なので普段感じることも考えることもありませんが、じつはイチョウはたいへんレアな植物です。 原産...
12月

アオツヅラフジ

アオツヅラフジ (ツヅラフジ科アオツヅラフジ属)【青葛藤】 (Cocculus trilobus) 別名:カミエビ 全国の山野や低地に生える、独自のツツラフジ科の植物です。 雌雄別株で目立たない花で、特に個性を発揮する草ではありませんが、秋...
9月

ヤブタバコ

ヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【藪煙草】 (Carpesium abrotanoides) 横向きに長く伸びた枝に葉と花が並ぶ独特の姿です。 個々の花は「ガンクビソウ」に似ていますが、もっと小さく閉鎖的な感じです。 茎は地面から直立し...
6月

イヌシダ

イヌシダ (シダ植物コバノイシカグマ科)【犬羊歯】 (Dennstaedtia hirsuta) 日本全国に分布する夏緑性の小型シダです。 山地のわりあい風通しのよいところの岩の間などに生えています。 明るい緑のマットな質感で、茎も葉も毛深...
6月

スダジイ

スダジイ (ブナ科シイ属) (Castanopsis sieboldii) 照葉樹林の植物を代表する「椎ノ木」です。 暖地性の植物のため、南東北あたりが分布の北限となっています。 丈夫な樹種であるため、しばしば大木となります。 この樹は白金...
6月

クチナシ

クチナシ (アカネ科クチナシ属)【梔子】 (Gardenia jasminoides) アジア南方系の植物なので、日本では静岡以西の分布となっていますが、園芸用としての感覚が強いので自生のイメージがわきません。 白い花も大きくて見事ですが、...
1月

シジュウカラ

シジュウカラ (シジュウカラ科)【四十雀】 (Parus minor minor) 「スズメ」を別にすれば、野鳥の小鳥の中でももっとも身近な種類ではないでしょうか。 冬から春に向けた季節に、木の芽や蕾をついばみながら「ツツピー・ツツピー」と...
1月

ジョウビタキ

ジョウビタキ (ツグミ科)(ヒタキ科) (学名:Phoenicurus auroreus) 日本では冬鳥として飛来する小鳥ですが、国内で繁殖する例もあり朝鮮半島では留鳥とされているので、あまり遠い渡りをするわけではないようです。 樹の葉の少...
野山の植物

タネツケバナ

タネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【種漬花】 (Cardamine scutata) タネツケバナの仲間はかなりいろいろありますが、これは元祖タネツケバナ。 日本全国の田んぼや水辺に生える在来種。 街では帰化植物の「ミチタネツケバナ...

スイセン(ニホンズイセン) 

スイセン(ニホンズイセン) (APG:ヒガンバナ科スイセン属)(ユリ科) (Narcissus tazetta var. chinensis) スイセンには多くの園芸種がありますが、日本において原種(野生種)とされる「ニホンズイセン」は、元...

ミスミソウ

ミスミソウ (キンポウゲ科ミスミソウ属)【三角草】 (Hepatica nobilis var. japonica) 俗称:ユキワリソウ 早春に葉が開くよりも早く開花し、積雪地では雪解けと同時ごろに花が咲くので雪割草と呼ばれます。 しかし、...

イヌノフグリ

イヌノフグリ (オオバコ科クワガタソウ属)(旧ゴマノハグサ科)【犬の陰嚢】 (学名: Veronica polita var. lilacina) 早春の野や郊外でどこにでも見られる「オオイヌノフグリ」は、中東からヨーロッパ原産の帰化植物で...
3月

ヤマガラ

ヤマガラ (シジュウカラ科)【山雀】 (学名:Parus varius) 山地から市街地まで、季節によっていろいろなところでみられます。 人懐こい小鳥とされますが、野生では特別近寄りやすいというわけではないようです。 平安時代から飼われてい...
1月

ハクセキレイ

ハクセキレイ (セキレイ科セキレイ属)【白鶺鴒】 (学名:Motacilla alba lugens) セキレイの仲間の中でも、一番眼にする機会の多い種類です。 遠目に似ている「セグロセキレイ」よりも、街中などでもよく見られます。 「セグロ...
1月

タヒバリ

タヒバリ (セキレイ科タヒバリ属) (学名:Anthus rubescens japonicus) 水田や水辺に多く、地面をちょんちょんと歩きながら餌をあさっています。 「ヒバリ」に似ていますが頭まわりに柄が無くすっきりしています。 冬鳥と...
野山の植物

フユノハナワラビ

フユノハナワラビ (シダ植物ハナヤスリ科)【冬の花蕨】 (Botrychium ternatum) 秋に葉がでて成長し、春に枯れてしまう冬緑性のシダの多年草で、上に伸びた胞子 ハナワラビ類の中で、秋に葉が出て成長し春に枯れてしまう冬緑性の種...
6月

クマザサ

クマザサ (イネ科ササ属)【隈笹】 (Sasa veitchii) クマザサは「熊笹」とばかり思っていましたが、「隈笹」なのだそうです。 夏は全体が緑色ですが、越冬するときに葉の周辺部だけが枯れ、白い隈取りになるからということです。 鞍馬山...
野山の植物

サザンカ

サザンカ (ツバキ科ツバキ属)【山茶花】 (学名: Camellia sasanqua) 「ツバキ」と並んで、冬の風景を彩る花ですが、元来熱帯系の樹で、野生では山口県や四国以南の分布であり、日本はツバキ科の分布北限のようです。 ツバキと比べ...
野山の植物

ヤブツバキ

ヤブツバキ (ツバキ科ツバキ属)【藪椿】 (Camellia japonica) ツバキには無数の園芸品種がありますが、それらの元締めなる原種(野生種)が「ヤブツバキ」または亜種の「ユキツバキ」。 基本の花は花弁が5枚で、その付け根は合着し...
3月

コジュケイ

コジュケイ (キジ科)【小綬鶏】 (Bambusicola thoracica thoracica) 関東の里山ではどこにでも声を聴く鳥ですが、外来種です。 ウズラを大きくして派手にしたような鳥で、なかなか色合いが綺麗です。 大正時代にペッ...
1月

コサギ

コサギ (サギ科)【小鷺】 (Egretta garzetta) いわゆる「白鷺」の代表で、東京近辺でもいちばん普通に見られる親しみあるサギです。 白鷺と俗称される鷺には、「コサギ」、「チュウサギ」、「ダイサギ」があり、「大中小」と安易なネ...
1月

シロハラ

シロハラ (ツグミ科)【白腹】 (学名: Turdus pallidus) 「アカハラ」の仲間でよく似ていますが、名の通り腹が白いバージョンです。 下くちばしとアイリングが黄色く、背中は薄茶色からオリーブ色です。 雄は頭が黒っぽくコントラス...
3月

ツグミ

ツグミ (ツグミ科ツグミ属)【鶇】 (学名:Turdus eunomus) たいへんポピュラーな野鳥ですが、日本では冬鳥で、シベリア方面から渡ってきて里や町では真冬によく見られます。 わりあい開けた地面に降りてくることが多いので観察しやすい...

キタミソウ

キタミソウ (ゴマノハグサ科キタミソウ属)【北見草】 (Limosella aquatica) 川岸の泥の上に点々とロゼット状に生える細長い葉のわきに、とんでもなく小さな星型の白い花。 せいぜい2mm程度しかない花は、眼が慣れないと見つけら...
3月

ヒトツバ

ヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【一ツ葉】 (Pyrrosia lingua) 岩や樹木に着生する単葉のシダで、関東以西の林内に分布します。 厚めで硬い葉で、胞子葉には裏面一面にソーラスがつきます。 台湾産の「モミジヒトツバ」は観葉植物とし...
3月

サンシュユ

サンシュユ (ミズキ科ミズキ属)【山茱萸】 (Cornus officinalis) 早春に、葉に先立って綺麗な黄色の花をつける落葉木です。 「マンサク」や「ロウバイ」などと同時期に似た感じの色の花を咲かせます。 この時期の花は黄色いものが...
野山の植物

マンサク

マンサク (マンサク科マンサク属)【満作】 (学名: Hamamelis japonica) 早春、他の木々がまだ葉もつけない時期に「まず咲く」という花です。 ねじれたテープ状のユニークな花弁は他にない形で、本州中部太平洋側以西から九州にか...