10月

シラネセンキュウ

シラネセンキュウ (セリ科シシウド属)【白根川笈】 (Angelica polymorpha) 低山の湿り気のある林の縁や沢沿いなどに生え、秋に細かい花を平たい花序につけます。 葉柄の鞘部が薄い色で袋状に膨らみ、茎が分岐のたびに折れ曲がりジ...
7月

シシウド

シシウド (セリ科シシウド属)【猪独活】 (Angelica pubescens) 山で、この形の花をみると皆「シシウド」で済ませてしまうきらいがありますが、この手のセリ科は実に種類が多く、意外と難しいのです。 とはいえ、シシウドのように大...
6月

クサレダマ

クサレダマ (サクラソウ科オカトラノオ属)【草連玉】 (Lysimachia vulgaris var. davurica) 別名:イオウソウ 湿原のあちこちに、黄色といっても他にあまり無い色調の黄色で、なかなかまとまりの良い立ち姿の花です...
野山の植物

シモツケソウ

シモツケソウ (バラ科シモツケソウ属)【下野草】 (Filipendula multijuga)  別名:クサシモツケ 鮮烈な濃ピンクの花は、まわりの空間に色を滲ませるような鮮やかさです。 慣れないと木の「シモツケ」とたいへん紛らわしいです...
6月

サワギク

サワギク (キク科サワギク属)【沢菊】 (Nemosenecio nikoensis) 沢沿いや湿地の、やや薄暗いところに咲く小型のキクです。 ほの暗いところに、鮮やかな黄色が浮かび上がるように映えます。 葉の切れ込みが深く整っているので涼...
6月

キリンソウ

キリンソウ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【麒麟草】 (Phedimus aizoon var. floribundus) マンネングサのような花をぎっしりとつけ、「イワベンケイ」と「ミヤママンネングサ」の中間のような姿です。 主に山の岩場...
アカネ科

カワラマツバ

カワラマツバ (APG:アカネ科ヤエムグラ属)【河原松葉】 (Galium verum subsp. asiaticum var. asiaticum f. lacteum) 松葉の名のように細い葉が輪生するヤエムグラ属。 低地から高原、山...
野山の植物

キバナカワラマツバ

キバナカワラマツバ (アカネ科ヤエムグラ属)【黄花河原松葉】 (Galium verum subsp. asiaticum) 別名:タカネカワラマツバ 里や河原から、高原、山地まで幅広く分布。 高山植物かと思うような山の上にもあるが、低地の...
9月

アキカラマツ

アキカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【秋落葉松】 (学名 Thalictrum minus var. hypoleucum) (別名:高遠草) 低地から山地まで広く分布します。 「カラマツソウ」よりも黄色っぽい花と蕾で、花が密度濃く...
大雪山

カラマツソウ

カラマツソウ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【落葉松草】 (Thalictrum aquilegiifolium var. intermedium) 花弁が無く蕊だけの独特な花は、とても繊細な美しさがあります。 カラマツソウの仲間でも「ミヤ...
野山の植物

オトコエシ

オトコエシ (APG:スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【男郎花】 (Patrinia villosa) 「オミナエシ」と対比させたネーミングで、当然こちらのほうがごっつい感じです。 セリ科のような散状花序ですが、下部の葉が独特な形...
野山の植物

ソバナ

ソバナ (キキョウ科ツリガネニンジン属)【岨菜】 (Adenophora remotiflora) 紫の花が俯向きで並んで咲くので、霧の中などに見ると憂いを帯びた風情があります。 ツリガネニンジン属ということで「ツリガネニンジン」と似ていま...
野山の植物

シロバナツリガネニンジン

シロバナツリガネニンジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【白花釣鐘人参】 (Adenophora triphylla var. japonica f. leucantha) 普通の「ツリガネニンジン」と全く同じもので純白のタイプ。 別の種...
タテハチョウ科

ミドリヒョウモン

ミドリヒョウモン (タテハチョウ科) (Argynnis paphia) 羽根裏が緑色を帯びているのでミドリヒョウモンですが、心なしか表の茶色も他のヒョウモンよりもややくすんで緑がかっている感じがします。 写真のように、雄の場合は前翅に3本...
山岳の植物

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【蝦夷河原撫子】 (Dianthus superbus var. superbus) 「カワラナデシコ」よりも北方系で、本州中部以北の分布で、霧ヶ峰や美ヶ原など諏訪周辺の高原では、ほぼこの種になる...
9月

ウド

ウド (ウコギ科タラノキ属)【独活】 (Aralia cordata) 山菜としての「ウド」の名は、誰でも知っていると思うが、ウドの芽ではなく成長した「ウドの大木」がどんなものかは、知らない人も多いのではないだろうか。 かく言う自分も、この...
野山の植物

コオニユリ

コオニユリ (ユリ科ユリ属)【小鬼百合】 (Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum) 「オニユリ」によく似ていますが、全体に小型で、葉脇の「むかご」がつかないので識別できます。 山の湿原まわりによく見られま...
野山の植物

クルマバナ

クルマバナ (シソ科トウバナ属)【車花】 (Clinopodium coreanum) 「イヌゴマ」などに似ていますが、花序がかたまりで段々につき独特の形になります。 里山の路傍から亜高山にまで生育するようですが、山岳高所のものは色が鮮やか...
野山の植物

ユウスゲ

ユウスゲ (APG ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【夕菅】 (Hemerocallis thunbergii) 「ニッコウキスゲ」などと同じ、ワスレグサ属で、同じく「一日花」なのですが、こちらはその名のように夕方近くから開花します。 ...
6月

ノハナショウブ

ノハナショウブ (アヤメ科アヤメ属)【野花菖蒲】 (Iris ensata) 江戸時代から多彩な園芸種が開発されてきた「ハナショウブ」の野生原種です。 全国の湿原、湿地に分布しますが、例によって「カキツバタ」と紛らわしいです。 カキツバタは...
山岳の植物

エンビセンノウ

エンビセンノウ (ナデシコ科)【燕尾仙翁】 (学名:Lychnis wilfordii) 普通の山野草の中では、ちょっと他に同等のものが思い当たらないほど、鮮烈な赤色の花です。 濃い朱色で、画像にした時もそうですが、肉眼で見た時もまわりの空...
6月

ヤグルマハッカ

ヤグルマハッカ (シソ科)【矢車薄荷】 (学名:Monarda fistulosa ) 北米原産で、園芸名では一般に属名のモナルダと呼ばれ、別名ベルガモット。 柑橘系の「ベルガモット」とは関係ありませんが葉の香りが似ているとのことです。 遠...
7月

オランダハッカ

オランダハッカ (シソ科)【阿蘭陀薄荷】 (学名 Mentha spicata var. crispa) スペアミント、別名:ミドリハッカ ヨーロッパ原産の、いわゆる「スペアミント」で、江戸時代に導入されたそうです。 すでに全国的に市街地を...
野山の植物

ムラサキシキブ

ムラサキシキブ (シソ科ムラサキシキブ属)(クマツヅラ科)【紫式部】 (Callicarpa japonica) 美しい紫の実が人気の植物ですが、庭や植え込みに多く使われるのはほとんど「コムラサキ」の方が多いようです。 天然のムラサキシキブ...

ヒメウツギ

ヒメウツギ (アジサイ科ウツギ属)【姫空木】 (Deutzia gracilis) 関東地方以西の山地の日当たりのよいところに生育し、枝先に多数の白い花をつける日本固有種です。 株が小柄で枝葉の感じも綺麗で、純白の沢山の花をつけるので庭木と...
野山の植物

サワフタギ

サワフタギ (ハイノキ科ハイノキ属)【沢蓋木】 (Symplocos chinensis) ハイノキ属ということで、「ハイノキ」の花によく似ています。 山地の沢や湿地、水辺に生え、名前のように細い沢にフタをするように流れの上に茂ります。 秋...

シンテッポウユリ

シンテッポウユリ (ユリ科ユリ属)【新鉄砲百合】 (Lilium x formolongo) 九州南部以南が原産の日本の「テッポウユリ」と、台湾固有種の「タカサゴユリ」を掛け合わせた園芸種。 白い花と細い葉が特徴ですが、原種両者の特徴の中間...
6月

ノリウツギ

ノリウツギ (APG:アジサイ科アジサイ属)(旧ユキノシタ科)【糊空木】 (Hydrangea paniculata) 「ヤマアジサイ」的な花の構成ですが、花序が円盤型ではなく円錐型になります。 4弁の装飾花はかなり大ぶりになります。 昔、...
7月

クリ

クリ (ブナ科クリ属)【栗】 (学名: Castanea crenata) 山野に自生する原種は、シバグリ(柴栗)またはヤマグリ(山栗)と呼ばれます。 畑で実を採るものはもちろん栽培品種ですが、多摩地方にはあちこちに栗林が残っています。 独...

ボタンクサギ

ボタンクサギ (クマツヅラ科)(シソ科)【牡丹臭木】 (学名:Clerodendrum bungei) 中国原産による園芸植物で、クサギ属ということで個々の花は「クサギ」とほぼ同じです。 こんもりと丸まっているのでなかなかインパクトがありま...
9月

ヒオウギ

ヒオウギ (アヤメ科アヤメ属)【檜扇】 (学名:Iris domestica) あまりに鮮やかで綺麗な花なので、長いこと園芸花だと思っていましたが、日本に自生する山野草だったのですね。 きれいに並ぶ葉の様子が似ているので、「桧扇」という名前...
6月

オミナエシ

オミナエシ (スイカズラ科オミナエシ属)【女郎花】 (Patrinia scabiosifolia) 秋の七草で有名ですが、夏の初めから咲き出します。 個々の花は小さく、5mmもないくらいです。 薬草としても使われていたようです。 同類の似...
野山の植物

ウマノスズクサ

ウマノスズクサ (ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)【馬の鈴草】 (Aristolochia debilis) 一見、芋づるのような、他の草やフェンスなどに絡みついているつる草です。 およそ、普通に里山に咲く花で、これほど奇妙奇怪なものは他...
野山の植物

ジャノヒゲ

ジャノヒゲ (APG:キジカクシ科ジャノヒゲ属)(ユリ科)【蛇の髭】 (Ophiopogon japonicus) 別名:リュウノヒゲ 庭や公園によく植えられる、あのジャノヒゲです。 園芸用のものかと思っていましたが、里山の林床でも意外と普...
野山の植物

ヤブラン

ヤブラン (APG:キジカクシ科ヤブラン属)(ユリ科)【藪蘭】 (Liriope muscari) ヤブランは、公園や植栽でどこにでも見られる植物なので、長いこと外来の園芸植物と思っていました。 ところが実は日本の山野草だったというのが、ち...
野山の植物

ヤブマオ

ヤブマオ (イラクサ科ヤブマオ属)【藪苧麻】 (Boehmeria longispica) イラクサ類の代表のような雑草ですが、昔はカラムシ類として茎の繊維を織物糸に利用していたそうです。 雨の水辺にひっそりとありましたが、地味ながら細かい...
野山の植物

ヒメスイバ

ヒメスイバ (タデ科)【姫酸葉】 ( Rumex acetosella) ヨーロッパ方面から明治初期に入ってきた帰化植物で、今では全国に分布しているようです。 スイバの仲間なので、シュウ酸を含み葉や茎に酸味があるそうです。 ものすごく小さな...
高山植物

カライトソウ

カライトソウ (バラ科ワレモコウ属)【唐糸草】 (Sanguisorba hakusanensis) ワレモコウ属で、「ナガボノワレモコウ」によく似た葉をつけ、「ブラシノキ」のように雄蕊が穂になった花となります。 綺麗な紅紫色の花ですが花弁...
野山の植物

イヌゴマ

イヌゴマ (シソ科イヌゴマ属)【犬胡麻】 (Stachys aspera var. hispidula) 別名:チョロギダマシ 植物の名前で「イヌ」という名は概ね「役立たず」という意味で付けられることが多いですが、イヌゴマもゴマの実そっくり...
野山の植物

ツルニガクサ

ツルニガクサ (シソ科ニガクサ属)【蔓苦草】 (Teucrium viscidum var. miquelianum) 如何にもシソ科らしい、林の湿った木陰に生える草です。 個々の花は綺麗ですが同属の「ニガクサ」よりも小さい感じで地味な花で...