5月

野山の植物

ラショウモンカズラ

ラショウモンカズラ (シソ科ラショウモンカズラ属)【羅生門葛】 (学名: Meehania urticifolia) 羅生門で斬られた鬼の腕に見立てたという名前の由来ですが、どうもあまり理解できません。 ですが、花の拡大を見てみると、鬼の腕...
野山の植物

ホタルカズラ

ホタルカズラ (ムラサキ科ムラサキ属)【蛍葛】 (学名: Lithospermum zollingeri ) 以前から写真で見る独特の青色を実際に見てみたいと思っていましたが、野川公園の自然観察園にありました。 ちょっとペンキで塗ったような...
野山の植物

ミミガタテンナンショウ

ミミガタテンナンショウ (サトイモ科 テンナンショウ属)【耳型天南星】 (Arisaema undulatifolium var. limbatum) 異形のサトイモ科テンナンショウ属の中では、全体の姿はそれほど異様ではないと思いますが、仏...
3月

クサイチゴ

クサイチゴ (バラ科キイチゴ属)【草苺】 (学名:Rubus hirsutus) 春の低山に目立つ大きな白い花。 狭山丘陵では「モミジイチゴ」がたくさんありますが、モミジイチゴの花が下向きに咲くのに比べ、これは上向きにより大きな花が咲くので...
3月

ネコノメソウ

ネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【猫の目草】 (Chrysosplenium grayanum) 春の低山の沢や湿地に生えるネコノメソウは、どこが猫の目なのか怪しんでいましたが、花後の種(果実)ができたときの状態が猫の目のようだ...
野山の植物

セリバオウレン

セリバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【芹葉黄連】 (Coptis japonica var. dissecta) 漢方薬の黄連(オウレン)は普通「キクバオウレン」のことを指し、日本海側に多く分布しますが、太平洋側や西日本にはこのセリバ...
3月

ジュウモンジシダ

ジュウモンジシダ (シダ植物オシダ科)【十文字羊歯】 (Polystichum tripteron) 一番下の羽片が特別に大きくなり、全体として十文字の形なので十文字羊歯です。 林間の平坦地では輪形に生えていることもありますが、土手や崖状の...
3月

コチャルメルソウ

コチャルメルソウ (ユキノシタ科チャルメルソウ属)【小哨吶草】 (Mitella pauciflora) 変わった形の花というのはいろいろありますが、このチャルメルソウの仲間はまるで宇宙生物のような奇ッ怪な形状の花ですね。 果実の形から「チ...
野山の植物

イワガネゼンマイ

イワガネゼンマイ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根薇】 (学名 Coniogramme intermedia) 1-2回羽状でまるで笹の葉のような、羊歯らしくないシダです。 同様の「オオバイノモトソウ」よりもさらに、普通の葉っぱ的なので何...
9月

ゲジゲジシダ

ゲジゲジシダ (シダ植物ヒメシダ科) (Thelypteris decursive-pinnata) ゲジゲジの名前で気持ち悪がられるかもしれないが、実際にはすっきりした姿の明るい印象の羊歯です。 土手や畦、石垣など斜面に垂れ下がるように生...
野山の植物

ゼンマイ

ゼンマイ (シダ植物ゼンマイ科)【薇】 (学名 Osmunda japonica) ワラビと並んで春の山菜として有名なあのゼンマイです。 羊歯らしくない普通の草のような姿で、山菜のゼンマイと結びつかない人も多いことでしょう。 この丸葉の姿は...
野山の植物

マメヅタ

マメヅタ (シダ植物ウラボシ科)【豆蔦】 (Lemmaphyllum microphyllum) これほど羊歯らしくない羊歯もないかと思われる着生シダの仲間です。 大木の幹や苔むした岩、場合によってはコンクリートの法面などにも蔦のように茎を...
野山の植物

タチシノブ

タチシノブ | 山川草木図譜 タチシノブ (シダ植物ホウライシダ科)【立忍】
野山の植物

リョウメンシダ

リョウメンシダ (シダ植物オシダ科)【両面羊歯】 (Arachniodes standishii) わりあい大きくなる羊歯なのですが、その割に3-4回羽状複葉と細かく切れ込んでいるので、よけい細かく見えます。 色も黄緑っぽい明るい色で葉質も...
野山の植物

ミサキカグマ

ミサキカグマ (シダ植物オシダ科) (Dryopteris chinensis) いかにも普通の羊歯という姿のシダで、林内や路傍の斜面によく見られます。 最下羽片の一番下の第一小羽片が大きく飛び出すため、全体の形が長五角形のようになるのが特...
野山の植物

トラノオシダ

トラノオシダ (シダ植物チャセンシダ科)【虎の尾羊歯】 (学名 Asplenium incisum Thunb.) 全国の日当たり風通しのよい崖や岩場に生える小型の羊歯で、わりあい乾いたところが好きなようです。 葉が薄く柔らかで爽やかな感じ...
野山の植物

タムラソウ

タムラソウ (キク科タムラソウ属)【田村草】 (Serratula coronata var. insularis) アザミにそっくりですが、アザミ属ではなく、一種だけの独自のタムラソウ属。 葉にトゲが無いのが特徴で、下の方の葉は羽状になっ...
野山の植物

ガマズミ

ガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属) (学名:Viburnum dilatatum) 春の野山が初夏の装いに変わってくるころ、たくさんの白い花で賑わわせてくれます。 仲間に「ミヤマガマズミ」「コバノガマズミ」があり、かなり紛らわしいですが...
6月

アオギリ

アオギリ (APG:アオイ科アオギリ属)(旧アオギリ科)【青桐、梧桐】 (Firmiana simplex) 緑の樹皮が独特で、掌状の葉も特徴的です。 また、面白いのは秋に生る実で、まるで葉の縁に豆がくっついたような形で種を飛ばす仕組みにな...
野山の植物

カシワバハグマ

カシワバハグマ (キク科コウヤボウキ属)【柏葉白熊】 (学名:Pertya robusta) いろいろある「ハグマ」と呼ばれる中でも、「カシワ」の葉に例えられる葉がかなり大型な種類です。 他の「オクモミジハグマ」や「キッコウハグマ」などはモ...
7月

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ (シジミチョウ科)【大和小灰蝶】 (学名 Pseudozizeeria maha) およそ、人里でどこでも見られる普遍的な蝶ですが、幼虫の食草がカタバミで、道端や空き地などどこにでもあるというのが強みですね。 蝶の幼虫というの...
アゲハチョウ科

アオスジアゲハ

アオスジアゲハ (アゲハチョウ科) (学名: Graphium sarpedon) この蝶は関東以南では全く珍しくないのですが、あまり蝶に興味のない人がとても珍しがることがよくあります。 多分、花壇とかをひらひら舞っていることは少なく、木の...
野山の植物

クワガタソウ

クワガタソウ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【鍬形草】 (Veronica miqueliana) あまり目立たない小さな花ですが、なかなか綺麗な花です。 独特の葉序なので、見分けはつけやすい植物です。 もっと高い山...
6月

オオヤマフスマ

オオヤマフスマ (ナデシコ科オオヤマフスマ属)【大山衾】 (Moehringia lateriflora) 全国の山地から亜高山帯に多く生育し、林縁や日当たりのよい草地に生えます。 ハコベの仲間に似ていますが、萼片が短いのが特徴です。 長楕...
6月

サワギク

サワギク (キク科サワギク属)【沢菊】 (Nemosenecio nikoensis) 沢沿いや湿地の、やや薄暗いところに咲く小型のキクです。 ほの暗いところに、鮮やかな黄色が浮かび上がるように映えます。 葉の切れ込みが深く整っているので涼...
野山の植物

ヒメウツギ

ヒメウツギ (アジサイ科ウツギ属)【姫空木】 (Deutzia gracilis) 関東地方以西の山地の日当たりのよいところに生育し、枝先に多数の白い花をつける日本固有種です。 株が小柄で枝葉の感じも綺麗で、純白の沢山の花をつけるので庭木と...
7月

クリ

クリ (ブナ科クリ属)【栗】 (学名: Castanea crenata) 山野に自生する原種は、シバグリ(柴栗)またはヤマグリ(山栗)と呼ばれます。 畑で実を採るものはもちろん栽培品種ですが、多摩地方にはあちこちに栗林が残っています。 独...
野山の植物

トキワハゼ

トキワハゼ (サギゴケ科サギゴケ属)(ハエドクソウ科)(ゴマノハグサ科)【常磐爆】 (Mazus pumilus) とても綺麗で洒落た造形ですが、何せ小さいのであまり普通の人の眼をひきません。 たいへんよく似た花に「ムラサキサギゴケ」があり...
6月

クリンソウ

クリンソウ (サクラソウ科サクラソウ属)【九輪草】 (学名 Primula japonica) プリムラの属名があらわすように、「サクラソウ」の仲間で、鮮やかな紅色の花を数段に連ねて咲く、日本特産種です。 深い山地の湿地や水辺に多く、大きな...
6月

ヤマアジサイ

ヤマアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【山紫陽花】 (Hydrangea serrata) 「ガクアジサイ」よりも少し小型で華奢な紫陽花で、ガクアジサイの本来の自生地が海岸なのに対して、山間の沢沿いや湿潤な地に広く自生する種類です。 ガクア...
野山の植物

シモツケ

シモツケ (バラ科シモツケ属)【下野】 (Spiraea japonica) コデマリなどの仲間で、山の日当たりのよいところに茂っています。 下野の国で最初に見つかったことから名付けられたそうですが、日本全国に分布します。 高山性の同属に、...
野山の植物

アカツメクサ

アカツメクサ (マメ科シャジクソウ属)【紫詰草】 (Trifolium pratense) 別名:ムラサキツメクサ、レッドクローバー おなじみの、ヨーロッパ原産の牧草ですが、明治時代以降に帰化して日本全国の普通の野の花となっています。 「シ...
野山の植物

ガクアジサイ

ガクアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【額紫陽花】 (Hydrangea macrophylla f. normalis) いわゆる「アジサイ」の原種で、「額」の名のように花序の周辺部を「装飾花」が取り囲む形です。 もともとの原種は、関東南...
野山の植物

キショウブ

キショウブ (アヤメ科アヤメ属)【黄菖蒲】 (Iris pseudacorus) この花は、何故か「カキツバタ」の黄花だと思っている人が多いようですが、「カキツバタ」でも「ハナショウブ」でもなく、ヨーロッパ原産の固有種です。 キショウブは明...
6月

アヤメ

アヤメ (アヤメ科アヤメ属)【綾目】【文目】 (Iris sanguinea) アヤメは、「ハナショウブ」、「カキツバタ」と常に混同されがちですが、ハナショウブ、カキツバタが湿地性なのに対して陸生で、湿地にも咲きますが野山の草原状のところに...
野山の植物

カキツバタ

カキツバタ (アヤメ科アヤメ属)【燕子花】【杜若】 (Iris laevigata) 「ハナショウブ」、「アヤメ」と常に混同されがちですが、その中でも一番マイナーな存在という感じがします。 在原業平の歌は有名ですが、実際の花はよく判るようで...

ササバギンラン

ササバギンラン (ラン科キンラン属)【笹葉銀蘭】 (Cephalanthera longibracteata) 「ギンラン」と見分けがつかないほどそっくりですが、より大型で「ササバ」の名の通り、葉が笹の葉的な細長い感じで、花茎の下のほうの苞...
野山の植物

ヤブデマリ

ヤブデマリ (レンプクソウ科ガマズミ属)(スイカズラ科)【藪手毬】 (Viburnum plicatum var. tomentosum) アジサイの仲間かと思いきや、これはガマズミ属。 真っ白でよく目立つ装飾花が4弁の形で面白いとおもいま...
6月

ヤマハタザオ

ヤマハタザオ (アブラナ科ヤマハタザオ属.)【山旗竿】 (Arabis hirsuta) 名前の通り一本の旗竿のように長く高く伸びた草です。 鋸歯の有る葉は下よりの方にまばらに付いていて、頂上には、いかにもアブラナ科らしき白い4弁花。 別に...
野山の植物

ヤマツツジ

ヤマツツジ (ツツジ科ツツジ属)【山躑躅】 (Rhododendron kaempferi) 日本の野生ツツジの代表種で、分布域がもっとも広いものとされています。 里山から千数百mの山地まで幅広い範囲に生育しています。 山で出会うツツジにも...