5月

野山の植物

ヒメウワバミソウ

ヒメウワバミソウ (イラクサ科ウワバミソウ属)【姫蟒蛇草】 (Elatostema japonicum) 薄暗い沢の中に、互生で非対称な特徴的な葉が目立ちます。 小さな薄黄色のもやもやが空中に浮いたような花が並んでいます。 「ミズ」と呼ばれ...
野山の植物

アマクサシダ

アマクサシダ (シダ植物イノモトソウ科)【天草羊歯】 (Pteris dispar) 羽片の下側だけに小羽片が生え非対称になっている、鳥の羽根のような不思議な形です。 必ずこうなる訳でもないようで、普通に左右対称になる個体もあるようです。 ...
野山の植物

ホシザキイナモリソウ

ホシザキイナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)【星咲稲森草】 (Pseudopyxis depressa f. angustiloba) 「イナモリソウ」の変種とされ、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えま...
野山の植物

イナモリソウ

イナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)【稲森草】 (Pseudopyxis depressa) 高尾山の尾根道沿いの路傍のやや崩れかけた土手や、沢沿いの道端斜面に点々と咲く、あまり派手ではないが綺麗な花です。 花の縁がうす紅色やうす赤紫に...
6月

セッコク

セッコク (ラン科セッコク属)【石斛】 (Dendrobium moniliforme) 高尾山名物、セッコクの花を、見に行ってきました。 渋好みの蘭なので江戸時代より古典園芸植物としても栽培された歴史をもちますが、一時のブームで各地で乱獲...
野山の植物

シロバナコバノタツナミソウ

シロバナコバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【白花小葉立浪】 (Scutellaria indica var. parvifolia f. alba) 「コバノタツナミソウ」の白花ですが、花色以外は普通の「コバノタツナミソウ」と同じ...

ケシ

ケシ (ケシ科ケシ属)【芥子】 (学名 Papaver somniferum)Opium poppy 園芸用の「ヒナゲシ」「ポピー」も、全国に大繁殖している「ナガミヒナゲシ」も、どれも同じケシ属ですが、このケシは「Opium poppy」と...
野山の植物

コバノガマズミ

コバノガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)【小葉蒲染】 (Viburnum erosum) 普通の「ガマズミ」や「ミヤマガマズミ」に較べて葉が小さく細長く、葉柄がたいへん短いのが違いです。 また、葉の表面に細かい毛がありビロードのような感...
6月

ミヤコグサ

ミヤコグサ (マメ科ミヤコグサ属)【都草】 (Lotus corniculatus var. japonicus) 春の丘陵の日当たりのよい場所に、鮮やかな黄色。 いかにもマメ科らしい花がぽつぽつと咲いています。 全国に広くある、ほぼ雑草と...

タツナミソウ

タツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【立浪草】 (Scutellaria indica) タツナミソウの仲間は「コバノタツナミ」「ヤマタツナミ」「オカタツナミ」など数多く似たものがありますが、元祖「タツナミソウ」は、背が高く伸び、花が縦に...
5月

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ (セセリチョウ科) (学名 Daimio tethys) 学名にそのまま「大名」の名をもつセセリチョウ。 わりあい山地性で、全国の林に生息しますが、亜種未満の違いとして関東型と関西型に分けられます。 セセリの仲間としては、...
野山の植物

ハコネウツギ

ハコネウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【箱根空木】 (学名:Weigela coraeensis) 箱根の名がつけられていますが、箱根の山の中には自生せず、低地や海岸近くのみにみられる低地性の樹です。 花の咲き始めには白く、次第に濃い赤...
野山の植物

ノアザミ

ノアザミ (キク科アザミ属)【野薊】 (Cirsium japonicum) アザミは、誰でも知っている野草ですが、その種類は実は異常に多く、細かい分類では日本に150種以上ともいわれています。 これは、山地性の地域特産種が異様に多いためで...
野山の植物

シライトソウ

シライトソウ (APG:シュロソウ科シライトソウ属)(ユリ科)【白糸草】 (Chionographis japonica) 林下の日陰に幽玄とした感じで咲く真っ白い花穂。 「サラシナショウマ」に似た感じかなとも思ってもいましたが、現物を見る...
野山の植物

ヤマタツナミソウ

ヤマタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【山立浪草】 (Scutellaria pekinensis var. transitra) いかにもタツナミソウの仲間ですが、よくみると個々の花が垂直に折れ曲がらずに素直に斜めについています。 普...

イワカラクサ

イワカラクサ (APG:オオバコ科イワカラクサ属)(ゴマノハグサ科)【岩唐草】 (学名:Erinus alpinus) ヨーロッパアルプスやピレネー山脈に生える高山植物。 高山植物といっても、アルプやメドウに咲くようで、日本では園芸植物とし...
6月

ヒメシャガ

ヒメシャガ (アヤメ科アヤメ属)【姫射干】 (学名:Iris gracilipes) 「シャガ」は中国からの古い帰化植物ですが、ヒメシャガは日本固有の植物です。 ほぼ全国分布ですが、個体数が少なく繁殖地もとびとびのようで、あまり目にする機会...
6月

ノイバラ

ノイバラ (バラ科バラ属)【野茨】 (Rosa multiflora) 別名:ノバラ(野薔薇) 日本の野薔薇の代表的な種で、ほぼ雑草といっていいほど各地に自生します。 とはいえ、薔薇の接ぎ木の台木としてよく使われるそうなので、園芸の世界で地...
野山の植物

バイカイカリソウ

バイカイカリソウ (メギ科イカリソウ属)【梅花碇草】 (Epimedium diphyllum) この花は中国地方から四国九州の分布なので、実物を見たことがなかったが、都立薬用植物園で見ることができました。 開花終盤で花がいくつかしかありま...
高山植物

イブキトラノオ

イブキトラノオ (タデ科イブキトラノオ属)【伊吹虎の尾】 (Bistorta major var. japonica) 高山のお花畑にも多く咲きますが、低いところにも咲き、山地性ではありますが垂直分布が広いので純粋な高山植物とはいえないよう...
野山の植物

ツクバネウツギ

ツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【衝羽根空木】 (学名:Abelia spathulata) 「ヤブウツギ」などに似た漏斗型のウツギシリーズです。 東北から九州にかけて生育する低木で、花は白から黄色っぽいものが多いですが、赤...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】 (学名: Hemisteptia lyrata) 「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。 立ち姿がとてもスマー...
野山の植物

アカザ

アカザ (APG:ヒユ科アカザ属)(アカザ科)【藜】 (Chenopodium album var. centrorubrum) 畑や空地の雑草ですが、若葉の時期の紅色が綺麗です。 この赤色は、初夏の強い紫外線から身を守るためといわれていま...
6月

クレマチス

クレマチス(カザグルマ) (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】 (学名:Clematis patens) 「クレマチス」は正しくはこれらの属名で、園芸のクレマチスの多くは「カザグルマ」や「テッセン」をベースにして品種改良したものです。 庭...
6月

ハンショウヅル

ハンショウヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【半鐘蔓】 (学名: Clematis japonica) 「半鐘」の名の通り、春から初夏に釣鐘型の花をつける木性のツル植物です。 学名に日本のクレマチスとあるように、「カザグルマ」や「テッセン...
野山の植物

シロバナキンラン

シロバナキンラン (ラン科キンラン属)【白花金蘭】 (Cephalanthera falcata f. albescens) 多くの種類の花に「白花」というのが存在します。 発現する度合いはいろいろですが、ほとんどの花に現れるようです。 「...
野山の植物

オウギカズラ

オウギカズラ (シソ科キランソウ属)【扇葛】 (Ajuga japonica) 本州・四国・九州の山地の木陰や沢沿いに分布する、「ヒイラギソウ」などに近い仲間です。 キランソウ属らしい花の形ですが、花弁の紫条があまり無く、上唇弁が開き気味に...
野山の植物

ジュウニキランソウ

ジュウニキランソウ (シソ科キランソウ属)【十二金瘡小草】 (Ajuga × mixta) 同じキランソウ属の「キランソウ」と「ジュウニヒトエ」の種間自然雑種です。 両者の特徴を引き継いで中間的な形態や花色となるわけですが、その発現程度は様...
野山の植物

コバノタツナミソウ

コバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【小葉立浪】 (Scutellaria indica var. parvifolia) 普通の「タツナミソウ」よりも葉が小さく背も低い変種です。 主に低地や海岸性で、路傍などにも生える種類です。 ...
野山の植物

ハナヤエムグラ

ハナヤエムグラ (アカネ科ハナヤエムグラ属)【花八重葎】 (学名:Sherardia arvensis) 狭山丘陵のなかでも、人がたいへん多く訪れる、車道沿いの遊歩道。 土手沿いの側溝などのまわりに、細かい葉の低い茂みがあり、とても細かい薄...
野山の植物

オトコヨウゾメ

オトコヨウゾメ (APG:レンプクソウ科ガマズミ属)(スイカズラ科) (Viburnum phlebotrichum ) 「ガマズミ」の仲間ですが、お椀型の花が垂れ下がって咲きます。 初夏の里山で、花も葉も綺麗な樹です。 「オトコヨウゾメ」...
野山の植物

オオアマナ

オオアマナ (キジカクシ科オオアマナ属)【大甘菜】 (Ornithogalum umbellatum) ヨーロッパ原産の帰化植物で、園芸用が逸出して野生化しています。 「アマナ」の名がついていますが、「アマナ」とは別物で有毒植物。 どちらか...
野山の植物

ヒメハギ

ヒメハギ (ヒメハギ科ヒメハギ属)【姫萩】 (学名:Polygala japonica ) 丘陵の下生えや枯れ葉の中に小さな紫色が見え、何の花だろうとよく見ると、とても変わった造形を発見。 クリオネにも似た、または宮﨑駿の飛行機械のような独...
野山の植物

ニオイスミレ

ニオイスミレ (スミレ科スミレ属)【匂い菫】 (Viola odorata) 別名:スイートバイオレット ヨーロッパ系原産のスミレの中で最もポピュラーなもので、園芸店で山野草としてでなく単に「スミレ」として売っているものは、これである率が高...
野山の植物

ユキモチソウ

ユキモチソウ (サトイモ科テンナンショウ属)【雪餅草】 (学名:Arisaema sikokianum) 個性派ぞろいのテンナンショウ属の中でも、園芸人気の高い独特の種類です。 サトイモ科共通の、「仏炎苞」の花ですが、中心の肉状花穂の付属体...

クマガイソウ

クマガイソウ (ラン科アツモリソウ属)【熊谷草】 (Cypripedium japonicum) 日本の自生ランの仲間の中でも一番変わり種のトップクラスの花でしょう。 異様な存在感のある内臓チックな唇弁と、その上の萼片、2枚だけの大きな扇型...
野山の植物

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエ (シソ科キランソウ属)【十二単】 (Ajuga nipponensis) 十二ひとえの名は、幾重にも重なって咲く花を、古の女官装束に見立てたというものです。 その名を違えず日本固有種ですが、本州・四国の分布地である里山の環境...
野山の植物

ヒイラギソウ

ヒイラギソウ (シソ科キランソウ属)【柊草】 (Ajuga incisa) 葉が「ヒイラギ」に似ているのでヒイラギソウというそうですが、いかにもシソ科の質感の葉っぱですね。 属名(Ajuga)の通り、「キランソウ」や「ジュウニヒトエ」などア...

ツルネコノメソウ

ツルネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【蔓猫の目】 (学名:Chrysosplenium flagelliferum) どれも判りにくいネコノメソウ類の中では、他に似たものがないので分かり易い種類です。 渓流の飛沫がかかるような水...
野山の植物

ミヤマハコベ

ミヤマハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【深山繁縷】 (Stellaria sessiliflora) 一見して、いかにもハコベの仲間と見えますが、花が大きめで整っているのでよく目立ちます。 沢沿いの飛沫で濡れたような岩の間に茂っていました。 ...