5月

6月

ヤブレガサ

ヤブレガサ (キク科ヤブレガサ属)【破れ傘】 (Syneilesis palmata) 早春には折りたたまれた傘として地面から生え、山菜として親しまれるヤブレガサですが、花を咲かせるには何年かかかるそうです。 たしかに、特徴的な葉が地面に重...

オッタチカタバミ

オッタチカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【おっ立ち片喰】 (Oxalis dillenii) 終戦後に進駐軍とともにやってきたといわれる、北アメリカ原産の帰化植物です。 とはいえ、在来の「カタバミ」や「タチカタバミ」とたいへん似ているので...
野山の植物

カジイチゴ

カジイチゴ (バラ科キイチゴ属)【梶苺】 (Rubus trifidus) 大型のキイチゴの仲間で、光沢の有るモミジ葉も大型です。 白い花を上向きに咲かせ、実はオレンジ色で熟すと簡単に取れ食べられます。 関東以西の分布です。
野山の植物

タイトゴメ

タイトゴメ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【大唐米】 (Sedum japonicum subsp. oryzifolium) 日本産セダムのマンネングサ類の中ではもっとも多肉的な感じの種類です。 関東以西の海岸性で岩場や礫地に生えます。...

ツルマンネングサ

ツルマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【蔓万年草】 (Sedum sarmentosum) 全国に自生するようですが、中国東北部から朝鮮半島が原産の帰化植物です。 その名の通り、地面を這うランナーで増えるので、グランドカバー用の...

ハマヒルガオ

ハマヒルガオ (ヒルガオ科ヒルガオ属)【浜昼顔】 (Calystegia soldanella) 日本全国の海岸に咲く、代表的な海浜植物です。 砂地の上で伸びることができるように蔓ではなく匍匐性の体制をもち、ときに見事な群落を作ります。 海...

ニオイウツギ

ニオイウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【匂い空木】 (Weigela coraeensis var. fragrans) 「ハコネウツギ」の変種で、伊豆諸島の特産種です。 ハコネウツギに似て白花が次第に赤くなり、紅白入り混じった花となり...

ムラサキ

ムラサキ (ムラサキ科ムラサキ属)【紫】 (Lithospermum erythrorhizon) 色名の「紫」の語源となった由緒ある植物です。 古代よりこの根から紫色の染料を採った貴重な植物であったわけです。 しかし、紫色の原料となったか...

イワタイゲキ

イワタイゲキ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【岩大戟】 (Euphorbia jolkinii) 「大戟」の名を同じくする「オゼタイゲキ」や「ノウルシ」の仲間ですが、こちらは関東以西の海岸に生える種類です。 海岸性らしく葉が厚手な感じです...
野山の植物

サラサウツギ

サラサウツギ (アジサイ科ウツギ属)【更紗空木】 (Deutzia crenata f. plena) 「ウツギ」の八重咲きで花に紅色が入った品種です。 花弁の外側が薄紅色になっているので「サラサ」と称し、純白のウツギより重量感があります。...
野山の植物

シャリンバイ

シャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【車輪梅】 (Rhaphiolepis indica var. umbellata) 海岸性の植物ということで塩害や乾燥、大気汚染に強いということで公園や道路の植栽によく使われます。 放射状につく葉序を...
野山の植物

コメツブツメクサ

コメツブツメクサ (マメ科シャジクソウ属)【米粒詰草】 (Trifolium dubium) ヨーロッパから西アジア原産の明治時代に渡来した帰化植物です。 「シロツメクサ」よりも、葉も花も小さく、花数が少ないので球形になりません。 葉の感じ...
野山の植物

コミヤマスミレ

コミヤマスミレ(スミレ科スミレ属)【小深山菫】 (Viola maximowicziana) 日本のスミレ類の中で最も暗い日陰に咲くといわれています。 花期も低山のスミレの中では最も遅い時期に咲き、「スミレ」の明るい春の日向のイメージと遠く...
野山の植物

ツルカノコソウ

ツルカノコソウ (APG:スイカズラ科カノコソウ属)(オミナエシ科)【蔓鹿の子草】 (Valeriana flaccidissima) とても小さな白い花をつけ、小さいながらも暗い沢筋では意外と目立つ花序の花です。 旧オミナエシ科ということ...

カヤラン

カヤラン (ラン科カヤラン属)【榧蘭】 (Thrixspermum japonicum) 大木の樹皮に着生する小型の着生蘭です。 一本の茎が下向きに伸び、厚い葉が並行してつきます。 この形状が榧の木の葉のようなのでカヤランとなったようです。...
野山の植物

ノハラムラサキ

ノハラムラサキ (ムラサキ科ワスレナグサ属)【野原紫】 (Myosotis arvensis) ヨーロッパ原産の帰化植物で、園芸種をはじめ似たものがいろいろあり、交雑種もあるので区別が難しいようです。 どれもいわゆる勿忘草の仲間で、「ノハラ...
5月

サメビタキ

サメビタキ (スズメ目ヒタキ科)【鮫鶲】 (学名:Muscicapa sibirica) 亜高山帯の針葉樹林に夏鳥として生息します。 よく似たコサメビタキよりも高いところにいるようです。

アカヤシオ

アカヤシオ (ツツジ科ツツジ属)【赤八汐】 (Rhododendron pentaphyllum var. nikoense) 一般に「ヤシオツツジ」と呼ぶ場合、この「アカヤシオ」のことが多いですが、「シロヤシオ」、「ムラサキヤシオ」と総称...
6月

トウゴクミツバツツジ

トウゴクミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属)【東国三葉躑躅】 (Rhododendron wadanum) ミツバツツジの仲間は各地に意外といろいろあるようですが、関東の高めの山地代表がこの東国ミツバツツジです。 北関東以北では、「トウゴクミ...
野山の植物

ワチガイソウ

ワチガイソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【輪違草】 (Pseudostellaria heterantha) 山地の落葉樹林の沢沿いや林床にぽつぽつと咲く小さな白花。 花も葉も薄く弱々しい印象ですが、整った形の5弁花です。 白い花弁には薄...

ハハコグサ

ハハコグサ (キク科ハハコグサ属)【母子草】 (学名:Gnaphalium affine) 別名:ゴギョウ(御形) 春の七草「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」の「ゴギョウ」が、この母子草で、葉を雑炊や餅に入れ...

ルイヨウボタン

ルイヨウボタン (メギ科ルイヨウボタン属)【類葉牡丹】 (Caulophyllum robustum) 変わり種の多い「メギ科」に属し、しかも「ルイヨウボタン属」は世界に数種しかないというマイナー植物。 葉の形が牡丹に似ているということで、...
9月

トチノキ

トチノキ (ムクロジ科トチノキ属)【栃の木】 (Aesculus turbinata) 山地の沢沿いや湿気の多いところに生育して大木になる樹木です。 「ホオノキ」に似た掌状の大きな葉をつけますが、全縁のホオノキと違い丸っこい鋸歯があり葉脈が...
野山の植物

クチナシグサ

クチナシグサ (APG:ハマウツボ科クチナシグサ属)(ゴマノハグサ科)【梔子草】 (Monochasma sheareri) 別名: カガリビソウ 旧ゴマノハグサ科だったところから、現在はハマウツボ科に移った半寄生植物です。 自分で葉を伸ば...
野山の植物

ヘビイチゴ

ヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【蛇苺】 (Potentilla hebiichigo) この手の草いちごの総称としても「蛇苺」と呼ばれますが、蛇の出そうな草薮に生る苺という意味でしょう。 その名のせいもあり、子供の頃には「毒いちご」とも...
6月

ヤブヘビイチゴ

ヤブヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【藪蛇苺】 (Potentilla indica) 見分けのつけにくい「ヘビイチゴ」の仲間ですが、ヘビイチゴよりも大きな花が咲き、草姿全体がごっつい感じです。 花だけ見ると他のキジムシロ類とそっくりです...

ソヨゴ

ソヨゴ (モチノキ科モチノキ属)【冬青】 (学名:Ilex pedunculosa) 神保町の近所のビルの植栽に使われていました。 あまり名を聞いたことのない、なんということもなく目立たない常緑樹ですが、小さなサクランボのようにぶら下がる赤...
6月

モンキチョウ

モンキチョウ (シロチョウ科)【紋黄蝶】 (Colias erate) 公園などでもポピュラーな、広く親しまれる蝶ですね。 昔、子供の頃の東京の街中では、圧倒的にモンシロチョウが多く、モンキチョウはややレアな蝶だった感じです。 今はモンシロ...

ツタバウンラン

ツタバウンラン (オオバコ科ツタバウンラン属)(旧ゴマノハグサ科)【蔦葉海蘭】 (Cymbalaria muralis) 大正時代に園芸用に移入された地中海原産の帰化植物。 独特の形の葉が路傍や石垣などにグランドカバー的に這って生えます。 ...
6月

キアゲハ

キアゲハ (アゲハチョウ科)【黄揚羽】 (学名 Papilio machaon) 「ナミアゲハ」に較べて大柄で、黒線や模様がくっきりして、飛び方も力強い感じのアゲハです。 何処にでも居る種類ですが、平地より山地に多く、時には高山の尾根や山頂...
山岳の植物

ヒメサユリ

ヒメサユリ (ユリ科ユリ属)【姫小百合】 (Lilium rubellum)別名:オトメユリ 福島県・新潟県・山形県の県境付近の山地にしか分布しない美しいピンクのユリで、主に南会津、只見、朝日連峰、飯豊連峰などで見られます。 関西に分布する...
6月

ミドリヒメワラビ

ミドリヒメワラビ (シダ植物ヒメシダ科)【緑姫蕨】 (学名:Thelypteris viridifrons) 明るい色合いで羽状の切れ込みが細かく、羽片がややまばらで、全体に無毛のため、たいへんみずみずしい印象の羊歯です。 似た種類もいくつ...
野山の植物

ノビル

ノビル (ヒガンバナ科ネギ属)【野蒜】 (Allium macrostemon) 草むらの中にやけに細長い1本の茎が伸び、先端に数個の花序。 長ーい茎を辿っていっても葉が見当たらない。 元の方に細長く枯れた葉のようなものが絡みついています。...
野山の植物

マユミ

マユミ (ニシキギ科ニシキギ属)【檀、真弓】 (Euonymus hamiltonianus) 材木を弓の材料にしたということで名前の語源となった落葉低木です。 鳥が好む秋の派手な実が有名ですが、花はたいへん地味で変わった十字型。 秋の紅葉...
野山の植物

イワニガナ(ジシバリ)

イワニガナ (キク科タカサゴソウ属)【岩苦菜】 (Ixeris stolonifera) 別名:ジシバリ(地縛り) 遠くから何気なく流し見すれば、「何だタンポポか」で終わってしまいそうな花ですが、よく見れば全く違います。 花茎がいやにひょろ...
野山の植物

ジャゴケ

ジャゴケ (苔類ジャゴケ科ジャゴケ属)【蛇苔】 (Conocephalum conicum) 沢の、水しぶきや染み出す水をかぶっていうようなところに生える苔で、家の周りなどに生える「ゼニゴケ」に近い仲間。 表面のうろこ模様をもって「蛇苔」と...
6月

ウメガサソウ

ウメガサソウ (APG:ツツジ科ウメガサソウ属)(イチヤクソウ科)【梅笠草】 (学名:Chimaphila japonica) 「イチヤクソウ」と同様の時期に咲く、種類的にも花の感じも近い花ですが、なんとこれが草ではなく常緑低木。 なるほど...
野山の植物

ミヤマヨメナ

ミヤマヨメナ (キク科シオン属)【深山嫁菜】 (Aster savatieri) 園芸品の「ミヤコワスレ」の原種で、ミヤマの名のように山地性で林下や渓谷沿いの湿った日陰に咲きます。 いわゆる「野菊」の中では珍しく、春から夏の花期で、白から薄...
6月

ヒメヨツバムグラ

ヒメヨツバムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【姫四葉葎】 (Galium gracilens) 似たもののいろいろあるヤエムグラ類の中でも、一番繊細な草です。 花もとても小さく、1-2mmぐらいしかありません。 全体の基本形は他のヤエムグラ類...
野山の植物

サワハコベ

サワハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【沢繁縷】 (学名:Stellaria diversiflora )別名:ツルハコベ その名のように、沢の暗く湿ったところにひっそりと咲いていました。 ハコベ類によくある、花弁が2裂して10弁に見えるという...