4月

6月

チョウジソウ

チョウジソウ (キョウチクトウ科チョウジソウ属)【丁字草】 (Amsonia elliptica) 全国の川の氾濫原や湿地に咲く花だが、日本産原種はほとんどの都道府県で準絶滅危惧種。 サクラソウなどと同様、特に弱い植物ではないが、生息適地の...
野山の植物

タマノカンアオイ

タマノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【多摩の寒葵】 (Asarum tamaense) カンアオイの仲間も意外と種類が多いが、これは多摩丘陵を中心とした特産種で、関東のごく狭い範囲に分布する絶滅危惧種。 とはいえ、分布地域の中...
野山の植物

ツルキンバイ

ツルキンバイ (バラ科キジムシロ属)【蔓金梅】 (Potentilla yokusaiana) 低山から、そこそこ高い山まで、幅広く見られる目立つ花ですが、同類の中ではわりあい山の上に多い印象です。 キジムシロ属の仲間やヘビイチゴ類などには...
野山の植物

フデリンドウ

フデリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【筆竜胆】 (Gentiana zollingeri ) リンドウ類によくあるように、日が当たると開き、日が陰るとつぼみに戻るようです。 「ハルリンドウ」や、その変種「タテヤマリンドウ」に近い種類でよく...
3月

ムラサキサギゴケ

ムラサキサギゴケ (サギゴケ科サギゴケ属)(ハエドクソウ科)(ゴマノハグサ科)【紫鷺苔】 (Mazus miquelii) 田んぼの畦などに生える、いわゆる「雑草」だが、小さくてもなかなか配色の美しい春の花。 「トキワハゼ」「カキドオシ」と...
野山の植物

キエビネ

キエビネ (ラン科エビネ属)【黄海老根】 (Calanthe sieboldii) 「エビネ」よりも暖地性で、もう少し大型になる派手な花です。 天然では、静岡以西の分布のようで、東日本に自生するものは植栽園芸品の野生化といわれています。 ま...
野山の植物

エビネ

エビネ (ラン科エビネ属)【海老根】 (Calanthe discolor) 日本のランの代表のような植物ですが、一時期のエビネブームで各地の野生種が乱獲され、全国で準絶滅危惧種として指定されているようです。 しかし、逆にブームを経過したこ...

チゴユリ

チゴユリ (APG:イヌサフラン科チゴユリ属)(ユリ科)【稚児百合】 (Disporum smilacinum) 林の木陰にひっそりと咲いている清楚な花です。 狭山丘陵では、山道や林道沿いに群生しているところがたくさんあります。 花が地面を...
野山の植物

ギンラン

ギンラン (ラン科キンラン属)【銀蘭】 (Cephalanthera erecta) 「キンラン」と並んで、里山の身近な野生ランです。 キンランと基本的に同様の環境下に、同じような感じで生育するようです。 キンランに比べると最大20-30c...
野山の植物

キンラン

キンラン (ラン科キンラン属)【金蘭】 (Cephalanthera falcata) 日本の里山の蘭の代表のような植物ですが、開発や採集によって今では分布地のすべての都府県でレッドリストになっています。 ランの仲間の共通の性質ですが、土壌...

セリバヒエンソウ

セリバヒエンソウ (キンポウゲ科)【芹葉飛燕草】 (Delphinium anthriscifolium) 小さな丈で繊細な葉と淡い紫で、いかにも日本の山野草という清楚な感じですが、外来種。 明治時代に中国から渡来の帰化植物で、キンポウゲ科...

モミジイチゴ

モミジイチゴ  (バラ科キイチゴ属)【紅葉苺】 (Rubus palmatus var. coptophyllus) 狭山丘陵では山腹の林中に春先の時期たくさん咲いています。 花が下向きに咲き、枝には鋭いトゲがあります。 いわゆる「キイチゴ...
野山の植物

ミヤマキケマン

ミヤマキケマン (ケシ科キケマン属)【深山黄華鬘】 (学名:Corydalis pallida var. tenuis) 低山の日当たりの良い道端に生えています。 「ミヤマ」と名付けられていますが高山植物ではありません。 しかし、「ムラサキ...
野山の植物

バイモ

バイモ (ユリ科バイモ属)【貝母】 別名:アミガサユリ (Fritillaria verticillata var. thunbergii) 何度見ても不思議な感じの花です。 普通に見ると花の外側しか見えないので地味な花ですが、内部を透かし...
野山の植物

ヒトリシズカ

ヒトリシズカ (センリョウ科チャラン属)【一人静】 (学名: Chloranthus japonicus ) 春咲きの林下に咲くとても清楚な花ですが、「一人静か」というわりには、たいがいの場合みんなで賑やかに咲いています。 実際には「静」は...
野山の植物

ニリンソウ

ニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属) 【二輪草】 (Anemone flaccida) 「スプリングエフェメラル」として春の野山の代表みたいな花ですね。 二輪づつ花がつくから二輪草ですが、実際にはひとつづつ時間差で咲くことが多いようで...
3月

カントウタンポポ

カントウタンポポ (キク科タンポポ属)【関東蒲公英】 (Taraxacum platycarpum) 日本在来種のタンポポで、そこいらの空き地や土手、造成地などでは、外来種のセイヨウタンポポに地位を奪われつつあり、都市周辺では、古くからある...
野山の植物

シロバナタンポポ

シロバナタンポポ (キク科タンポポ属)【白花蒲公英】 (Taraxacum albidum) 日本在来種のタンポポの一種で、関東・北陸地方以西に分布するので、東京近辺ではあまり多くないのですが、関西地方の人にとっては当たり前に有るイメージの...
6月

シラネアオイ

シラネアオイ (APG:キンポウゲ科シラネアオイ属)(シラネアオイ科)【白根葵】 (Glaucidium palmatum) 亜高山の花の中でも、もっとも華やかなもののひとつでしょう。 花の大きさといいい、色合いといい、たいへん目を引く、そ...
野山の植物

カメバヒキオコシ

カメバヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【亀葉引き起こし】 (Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba) 葉が亀の甲羅と尾のように見えるので「亀葉」といわれる。 (学名のラテン名まで「kameba」...
野山の植物

クサノオウ

クサノオウ (ケシ科クサノオウ属)【草の王】 (Chelidonium majus subsp. asiaticum) 全草に約21種のアルカロイド成分を含み有毒。 葉や茎を切ると黄色い樹液がでてきて、いかにも毒そうである。 同時に昔から皮...
3月

ムラサキケマン

ムラサキケマン (ケシ科キケマン属)【紫華鬘】 (Corydalis incisa) 迂闊なことに、以前はこれはシソ科とばかり思っていました。 花の形からの連想ですが、実はケシ科だったんですね。 全草有毒。 白花で僅かに紫が残るものは「シロ...
野山の植物

アマドコロ

アマドコロ (APG:キジカクシ科アマドコロ属)(ユリ科)【甘野老】 (学名: Polygonatum odoratum) 春の里山で、小さな釣り鐘状のユリの花が連なってとても可愛い花です。 近い種類の「ナルコユリ」や「ホウチャクソウ」と混...
3月

カキドオシ

カキドオシ (シソ科カキドオシ属)【垣通】 (Glechoma hederacea subsp. grandis) 日本全国どこにでもある雑草ですが、独特の形の花はよく見るとたいへん綺麗。 繁殖力が強く、夏になると茎が伸びてつる草のようにな...
6月

ヒオドシチョウ

ヒオドシチョウ(タテハチョウ科) (緋縅蝶・学名Nymphalis xanthomelas) いかにもタテハチョウらしい、渋い美しさで、日向で見るととても綺麗。 「エルタテハ」とそっくりですが、後翅のへりに綺麗な水色の縁取りが入ります。 大...
野山の植物

ノウルシ

ノウルシ (トウダイグサ科)(野漆) (学名:Euphorbia adenochlora) 埼玉県さいたま市田島ヶ原サクラソウ自生地のノウルシ。 茎葉に傷をつけるとウルシ(漆)に似た白乳液が出ることからきている有毒植物の一つ。 「サクラソウ...
6月

サクラソウ

サクラソウ (サクラソウ科サクラソウ属)【桜草】 (Primula sieboldii) 国指定特別天然記念物の田島ヶ原サクラソウ自生地を見てきました。 4/19日には恒例のさくら草祭りが開催されるそうですが、すでにほぼ最盛期なのかもしれま...

ヒキノカサ

ヒキノカサ(キンポウゲ科キンポウゲ属)【蛙の傘】 (Ranunculus ternatus) 国指定特別天然記念物のサクラソウ自生地の原にところどころ「サクラソウ」の群落が点在している中に、「ヒキノカサ」というキンポウゲが生えています。 普...

ミヤマシキミ

ミヤマシキミ (ミカン科ミヤマシキミ属)【深山樒】 (Skimmia japonica) 「シキミ」の名が付きますが「シキミ」とは全くの別科で、枝葉の様子が似ているということによるようです。 宮城県以南から九州にかけての低山に分布する低木で...
3月

カタクリ

カタクリ (ユリ科カタクリ属)【片栗】 (Erythronium japonicum) 早春の里山を彩る「スプリング・エフェメラル」の代表ともいえる花ですね。 特に、上越など雪国では雪解け後の群生地で一斉に開花して、見事な大群生となることが...
野山の植物

エイザンスミレ

エイザンスミレ (スミレ科スミレ属)【叡山菫】 (Viola eizanensis) スミレ類としては異質の、細裂した独特な葉を持つ種類です。 同様に細裂する「ヒゴスミレ」に比べて葉は幅広く基本3裂します。 花の色が、白に近いものから紅色に...
3月

マルバスミレ

マルバスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉菫】 (Viola keiskei) 全体に丸っこくまとまっているので可愛い印象の、園芸種のスミレに似た白花。 花の色がほぼ純白なので、他の白っぽいスミレとひと目で違う感じがします。 葉がこぢんまりと...
3月

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシン (スミレ科スミレ属)【長葉菫細辛】 (Viola bissetii) 「長葉」というように、長めの葉をもつ、花弁も長い大柄なスミレ。 近縁の「スミレサイシン」は、日本海側の地方に分布し、「ナガバ」は太平洋側に分布する...
野山の植物

コスミレ

コスミレ (スミレ科スミレ属)【小菫】 (Viola japonica) 「小菫」というものの、別に小さくはない。 というより、スミレ全般の中ではむしろ大きい方でしょう。 長めの花弁がちょっとまとまりなく、株がかたまって茂る傾向があるようで...
3月

ヒメスミレ

ヒメスミレ (スミレ科)【姫菫】 (Viola inconspicua subsp. nagasakiensis) とても小さくて単独で生えるのであまり目立たないスミレです。 個体によってはかなり大きくなりますが、多くは道路や舗装の隙間、空...

シロヤブケマン

シロヤブケマン (ケシ科キケマン属)【白藪華鬘】 (Corydalis incisa f. pallescens) 「ムラサキケマン」の一品種で、花が白く一部が淡く紫のもの。 一部の紫もなくすべて白色のものは特に「ユキヤブケマン」と称される...
3月

ジロボウエンゴサク

ジロボウエンゴサク (ケシ科キケマン属)【次郎坊延胡索】 (Corydalis decumbens) ムラサキケマンに似た同類の花ですが、こちらは個々の花が大きめで直線的で、ばらばらとまばらに咲く感じです。 ケマンとの違いは、葉を見れば一目...
野山の植物

ノジスミレ

ノジスミレ (スミレ科スミレ属)【野路菫】 (Viola yedoensis) 人里のすみれの中でもポピュラーなもので、路傍や田畑や土手などに生える無茎型のスミレ。 「スミレ」によく似ていますが、葉がもっと剣型で平たく生えます。 よく言われ...
3月

アリアケスミレ

アリアケスミレ(スミレ科スミレ属)【有明菫】 (Viola betonicifolia var. albescens) いわゆる「スミレ」に似た、無茎種のスミレで、花が白~うす紫です。 白地に紫条がくっきりと入るパターンが多いようです。 葉...
野山の植物

ツボスミレ(ニョイスミレ)

ツボスミレ (ニョイスミレ) (スミレ科スミレ属)【坪菫】【如意菫】 (Viola verecunda) 田んぼまわりや雑木林縁などの人里に多く、湿った地面に生育するポピュラーな小柄なスミレ。 小さな白い花に紫の筋が入り、なかなか綺麗だが小...