4月

エチゴルリソウ

エチゴルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)【越後瑠璃草】 (Omphalodes krameri var. laevisperma) 新潟県と山形県、福島県の西部にのみ分布し、「ルリソウ」と「ヤマルリソウ」の中間的な存在とされています。 山地...

ハマダイコン

ハマダイコン (アブラナ科ダイコン属)【浜大根】 (Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides) 海岸の砂地や後背地に群生し、白と淡紅色の花が目を引く野草です。 従来、栽培ダイコンが...
野山の植物

スミレサイシン

スミレサイシン (スミレ科スミレ属)【菫細辛】 (Viola vaginata) 関東など太平洋側に多く分布する「ナガバノスミレサイシン」に対し、この「スミレサイシン」は主に日本海側の多雪地帯に分布する日本固有種です。 地下茎が横に這い、葉...
野山の植物

サワオグルマ

サワオグルマ (キク科キオン属)【沢小車】 (Tephroseris pierotii) 桜が咲くか終わるかの頃に、まだ冬枯れの残る田んぼの縁や水路、山間の湿地などに咲く黄色い花。 背の高い草がまだ少ない季節に鮮やかな黄色い花はとても目立ち...
野山の植物

ニシキゴロモ

ニシキゴロモ (シソ科キランソウ属)【錦衣】 (Ajuga yesoensis) 別名:キンモンソウ いかにもキランソウ属らしい花で、「ジュウニヒトエ」や「ジュウニキランソウ」、また「オウギカズラ」によく似ていますが花や葉が微妙に違います。...
野山の植物

オオイワカガミ

オオイワカガミ (イワウメ科イワカガミ属)【大岩鏡】 (Schizocodon soldanelloides var. magnus) 東北地方から本州中部の日本海側多雪地帯の山地に分布し「イワカガミ」の変種とされています。 「イワカガミ」...

エゾヘビイチゴ

エゾヘビイチゴ(バラ科オランダイチゴ属)【蝦夷蛇苺】 (Fragaria vesca) 園芸作物の「イチゴ」の原種のひとつで、明治時代に渡来し北海道に帰化し、現在各地に野生化して見られます。 ヘビイチゴの名がついていますが「ヘビイチゴ」の仲...
野山の植物

ゲンジスミレ

ゲンジスミレ (スミレ科スミレ属)【源氏菫】 (Viola variegata var. nipponica) 別名:イヨスミレ 「源氏」という名は、源氏・平家の源氏ではなく、「源氏物語」から来ているそうです。 曰く、葉の裏が紫であることか...
野山の植物

ニイジマスミレ

ニイジマスミレ (スミレ科スミレ属)【新島菫】 (Viola mandshurica var. triangularis f. niijimensis) 「スミレ(マンジュリカ)」の太平洋側海岸型変種「アツバスミレ」の伊豆諸島白花品種がニイ...
野山の植物

シバヤナギ

シバヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)【柴柳】 (Salix japonica) 別名:イシヤナギ 東北南部から東海地方の太平洋側の山地や丘陵に生え、枝はよく分枝して広がるので、ごちゃごちゃした感じになります。 雌雄異株で、3~4月頃に葉が出だす...
野山の植物

イブキスミレ

イブキスミレ (スミレ科スミレ属)【伊吹菫】 (Viola mirabilis var. subglabra) 比較的大型のスミレで、何とも不思議な色合いの花です。 薄く繊細な花弁の色は透明感のある薄青紫で、白色からピンクがかったものまで幽...

ワダソウ

ワダソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【和田草】 (Pseudostellaria heterophylla) 同属の「ワチガイソウ」や「ヒゲネワチガイソウ」に似ていますが5弁の花弁の先端がくぼんだ形になるのが特徴です。 上部の葉は幅広めで...

ミドリニリンソウ

ミドリニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【緑二輪草】 (Anemone flaccida f. viridis) これは植物種としては「ニリンソウ」そのものですが、本来白い花が緑色の葉のように変異したものです。 ニリンソウの花びらは...
野山の植物

ウリカエデ

ウリカエデ (ムクロジ科カエデ属)【瓜楓】 (Acer crataegifolium) 福島県以南に分布する日本固有種のカエデですが、葉が無裂または浅い3-5裂であまりカエデらしくない種類。 春にははより先に花が咲き、黄緑色の花を10個ほど...
野山の植物

ユキツバキ

ユキツバキ (ツバキ科ツバキ属)【雪椿】 (Camellia rusticana) 椿の原種のひとつである「ヤブツバキ」が青森以南の太平洋側照葉樹林に分布するのに対し、東北から北陸の日本海側多雪地に分布するのがユキツバキです。 豪雪に埋もれ...

コシノコバイモ

コシノコバイモ (ユリ科バイモ属)【越の小貝母】 (Fritillaria koidzumiana) 「バイモ属」は「クロユリ」や「アミガサユリ(バイモ)」を含むグループですが、中でもコバイモの仲間は小さく地味な可憐さでマニアックな人気をも...

ホクリクネコノメ

ホクリクネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【北陸猫の目】 (Chrysosplenium fauriei) 島根県以北~新潟県にかけて日本海側の低山に分布し林下の沢沿いの湿地に生えるネコノメソウです。 苞は鮮やかな黄色で、薄暗く湿った...
野山の植物

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東白銀草】 (Dichocarpum nipponicum) アズマシロガネソウ 「トウゴクサバノオ」などサバノオ類と同属の仲間で、植物体の形や花も似ていますが、淡黄色の花びら(萼片)の外...

シチトウスミレ

シチトウスミレ (スミレ科スミレ属)【七島菫】 (Viola grypoceras var. hichitoana) 別名:ツヤスミレ 「七島」とは伊豆七島のことで、伊豆七島と伊豆半島や三浦半島の一部に分布する海岸型のスミレです。 「タチツ...
野山の植物

カシワ

カシワ (ブナ科コナラ属)【柏】 (Quercus dentata) 全国の山野に自生しますが比較的寒冷な荒地や礫地に多いようです。 柏餅に使われる独特の丸い波状鋸歯の大きな葉が特徴的で、葉柄がほとんど無く束ねたような葉のつき方です。 幹は...
1月

トウカエデ

トウカエデ (ムクロジ科カエデ属)【唐楓】 (Acer buergerianum) 公園樹や街路樹に多く見られる紅葉の綺麗なカエデですが、その名の通り原産国は中国・台湾です。 江戸時代に中国から徳川幕府に贈られたのが始まりだそうです。 大木...

ヤマボウシ

ヤマボウシ (ミズキ科ミズキ属)【山法師】 (Cornus kousa) 公園や街路樹などに植えられていることが多いので園芸植物と思われがちですが、れっきとした日本在来種で東北以南の山地に自生します。 特徴的な4枚の花びらは総苞片で、実際の...
6月

シロバナシラネアオイ

シロバナシラネアオイ (キンポウゲ科シラネアオイ属)【白花白根葵】 (Glaucidium palmatum f. leucanthum) 世界に1属1種で日本固有の花である「シラネアオイ」は一般には淡紫色ですが、ときに白花が現われます。 ...

オオタチツボスミレ

オオタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【大立坪菫】 (Viola kusanoana) 低山から亜高山までの林縁に生えるスミレで、北海道から九州まで見られますが日本海側の多雪地に分布します。 花は「タチツボスミレ」とほぼ同様ですが距が白く...

イワネコノメソウ

イワネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【岩猫の目草】 (Chrysosplenium echinus) 別名:イワネコノメ 関東以西の山地の湿った林床に生え、主に太平洋側に分布。 花期には根生葉がなく、茎葉は対生で無毛、鋸歯が目立...
野山の植物

ヤビツギンラン

ヤビツギンラン (ラン科キンラン属)【矢櫃銀蘭】 (Cephalanthera erecta f. pelorica) 「ギンラン」には、稀に蘭の花の基本形である唇弁が花弁化して放射相称花となるものがあります。 「キンラン」における「ツクバ...
野山の植物

ミズキ

ミズキ (ミズキ科ミズキ属)【水木】 (Cornus controversa) 日本全国に分布し、公園や植栽にも多いポピュラーな樹木です。 階段状に盛り上がる花序が豪勢なのですが、花色が地味なのであまり特別な話題には出てこない感じです。 葉...
6月

カザグルマ

カザグルマ (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】 (Clematis patens) 園芸品の「クレマチス」の原種となる在来種のつる植物です。 野生種の植物としてはとても大きな花を咲かせ、白色から淡紫色のものが多く、シンプルながらたいへん...
野山の植物

タチシオデ

タチシオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【立牛尾菜】 (Smilax nipponica) 同属の「シオデ」によく似ていますが、茎が直立して伸び始めるのでこの名がついています。 葉の裏側が白っぽくなるのも識別点とされます。 花は雌雄...
野山の植物

ミズハコベ

ミズハコベ (オオバコ科アワゴケ属)【水繁縷】 (Callitriche palustris) 水田雑草として知られる湿性植物で、水中でも水上でも生えます。 水中では細長い葉を、水上の浮遊葉は幅広の十字対生へら型になります。 花も雌雄異花で...
野山の植物

ノミノツヅリ

ノミノツヅリ (ナデシコ科ノミノツヅリ属)【蚤の綴り】 (Arenaria serpyllifolia) 道路の脇や荒地などの乾燥したところに生える雑草で、たいへん細く細かい植物ですが、よく分岐するのでごちゃごちゃしたミニ茂みとなります。 ...

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)

セイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)(バラ科カナメモチ属)【西洋紅要黐】 (Photinia × fraseri 'Red Robin') 最近の住宅地の生垣に最も多く見られる植木で、新芽の鮮やかな赤が特徴です。 「カナメモチ」と「オオカ...
野山の植物

カマツカ

カマツカ (バラ科カマツカ属)【鎌柄】 (Pourthiaea villosa) 低山や丘陵に生える落葉低木です。 「カマツカ」という妙な名は、材が硬く鎌の柄に使われたからだそうですが、いかつい感じの名前のわりには可憐な花が咲きます。 蕾も...
野山の植物

ツクバキンラン

ツクバキンラン (ラン科キンラン属)【筑波金蘭】 (Cephalanthera falcata f. conformis) 筑波山麓で発見されたのでこの名がついていますが、関東各地で見つかっています。 普通の「キンラン」の一品種とされ、ラン...
野山の植物

ヒゴクサ

ヒゴクサ (カヤツリグサ科スゲ属)【肥後草、籤草】 (Carex japonica) 明るい林下の日陰にひっそりとした感じで生えています。 先端の棍棒状が雄花序で、下の白いもじゃもじゃが雌花序で、雌小穂の果胞の先から3本づつの柱頭が伸びてい...

イチハツ

イチハツ (アヤメ科アヤメ属)【一初】【鳶尾草】 (Iris tectorum) 中国伝来の古い園芸植物で、16世紀ごろに日本に入ってきたものと思われています。 薬用植物として移入され、さらに火除けや雷除けのために茅葺屋根に植えられたことが...
野山の植物

ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ (モクセイ科ヒトツバタゴ属)【一葉田子】 (Chionanthus retusus) 別名:ナンジャモンジャ いわゆる「ナンジャモンジャの木」として有名です。 ナンジャモンジャとは名前が分からない木を呼ぶ総称みたいなもので、特...
4月

ビロードシダ

ビロードシダ (シダ植物ウラボシ科ヒトツバ属)【天鵞絨羊歯】 (Pyrrosia linearifolia) 岩などのに着生して群生することが多い単葉のシダです。 「ヒメノキシノブ」に形は似ていますが、表面に星状毛が密生するのでビロード状で...
3月

ミツガシワ

ミツガシワ (ミツガシワ科ミツガシワ属)【三槲】 (Menyanthes trifoliata) 亜寒帯や高い山の湿原や沼に生える抽水植物で、地下茎で群生になります。 特徴的な3小葉が水面から突き出し、柏の葉に似ることから名付けられています...
9月

ハナイバナ

ハナイバナ (ムラサキ科ハナイバナ属)【葉内花】 (Bothriospermum zeylanicum) 全国の路傍や畑などに生える雑草で、同じムラサキ科の「キュウリグサ」とよく混同されます。 花自体の形は見分けがつかないほどそっくりですが...