3月

3月

キュウリグサ

キュウリグサ (ムラサキ科キュウリグサ属)【胡瓜草】 (学名: Trigonotis peduncularis) 庭や空き地のあちこちに、むやみに生えてくる「雑草」だが、その花は「ワスレナグサ」の超ミニチュア版のようで可愛い。 淡い空色と淡...
3月

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク (ケシ科キケマン属)【山延胡索】 (Corydalis lineariloba) 同属の「ジロボウエンゴサク」と生息地が被っていて紛らわしいですが、こちらのほうが総じてしっかりした印象があります。 花もやや太って複雑な印象、...
3月

ホトケノザ

ホトケノザ (シソ科オドリコソウ属)【仏の座】 (Lamium amplexicaule) 早春の里や街の「雑草」の代表ですが、細かい花もよく見るととても綺麗ですね。 花期は初夏まで長く、晩秋の返り咲きもよく見られるようです。 春の「七草粥...
3月

センボンヤリ

センボンヤリ (キク科センボンヤリ属)【千本槍】 (学名:Leibnitzia anandria ) 春には背の低い花茎に、まばらなタンポポのように白い舌状花を並べた小さな花を咲かせます。 そして秋にはひょろっと長い花茎の先に自家受粉する閉...
3月

アマナ

アマナ (ユリ科アマナ属)【甘菜】 (Amana edulis) 「ヒロハノアマナ」と比べると、東北南部以南の全国に分布してポピュラーな種類ですが、環境の変化で分布は減っているようです。 「ヒロハノアマナ」よりも花がやや小ぶりで、内側にも薄...
野山の植物

ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ (シソ科オドリコソウ属)【姫踊り子草】 (Lamium purpureum) 春を告げる「雑草」の定番ですが、ヨーロッパ原産の帰化植物です。 日本では明治時代中期以降に帰化したとされています。 同属の春の花で、雰囲気も生え...
3月

ケヤキ

ケヤキ (ニレ科ケヤキ属)【欅】 (学名: Zelkova serrata) 関東では、およそ一番身近に存在する巨樹といえばケヤキでしょう。 街道沿いの街路樹から、学校、公園、神社仏閣、屋敷森などで巨樹を見ることができます。 東村山市天然記...

ギンヨウアカシア

ギンヨウアカシア (マメ科アカシア属) (Acacia baileyana) 近所の家々に最近増えてきた気がする、鮮やかな黄色。 いわゆる「ミモザ」ですが、正しくは「ギンヨウアカシア」。 オーストラリア原産です。 同属の「フサアカシア」がそ...
3月

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン (メギ科メギ属)【柊南天】 (学名: Berberis japonica) 中国原産で公園や植え込みによく使われますが、一部野生化しているものもあるようです。 「ヒイラギ」の葉にそっくりですが、ヒイラギはモクセイ科の樹木で...

ミツマタ

ミツマタ (ジンチョウゲ科ミツマタ属)【三椏】 (Edgeworthia chrysantha) 和紙の原料として「コウゾ」と並んで重要なあの、「ミツマタ」です。 沈丁花のような雰囲気の枝ぶりと質感ですが、枝は名前のようにおおむね三叉に分岐...

ハナニラ

ハナニラ (ヒガンバナ科)【花韮】 (学名:Ipheion uniflorum) アルゼンチン原産の園芸移入種ですが、今ではけっこうあちこちの近郊の里山にまで見られ、帰化植物となっています。 球根性の植物ですが、種でも増えるのでいろいろなと...
野山の植物

ヒロハノアマナ

ヒロハノアマナ (ユリ科アマナ属)【広葉の甘菜】 (Amana erythronioides) 普通の「アマナ」よりも分布が狭く、生息数も少ないようで、絶滅危惧種となっています。 アマナと花はほとんど同じですが、葉がやや広く中心に白っぽいラ...
大雪山

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ (APG:シュロソウ科ショウジョウバカマ属)(ユリ科)【猩々袴】 (Heloniopsis orientalis) 里山から高山まで幅広く分布し、低地ではいわゆる「スプリング・エフェメラル」として春一番に咲く花です。 し...
3月

セントウソウ

セントウソウ (セリ科セントウソウ属)【仙洞草】 (Chamaele decumbens) セリのように細かく分かれた葉に、すごく細かい白い花がまとまって咲いています。 地味な草ですが、枯れた早春の雑木林の下の真っ白い花と、葉が綺麗なので、...
3月

トウゲシバ

トウゲシバ (シダ植物)(ヒカゲノカズラ植物門ヒカゲノカズラ科コスギラン属)【峠芝】 (Huperzia serrata) スギゴケの親玉のような姿で、「ヒカゲノカズラ」に似ていますが、それとは違い地面から直立しています。 全国の森林内に生...
野山の植物

ヒメカンスゲ

ヒメカンスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【姫寒菅】 (Carex conica) 早春の雑木林で、まだ枯れ葉ばかりの地面にあちこち咲いています。 他のスゲ類よりも早く咲き、草姿が小型なわりには大きな花をつけるので眼を引きます。 ここで「花」と...
3月

アオイスミレ

アオイスミレ (スミレ科スミレ属)【葵菫】 (Viola hondoensis) 春、雑木林の花が咲き始める先頭にたって、真っ先に咲きだすスミレです。 雑木林の湿った土の、それでも日当たりはよさそうな開けた地面にへばりつくように生えています...
3月

ウグイスカグラ

ウグイスカグラ (スイカズラ科スイカズラ属)【鶯神楽】 (Lonicera gracilipes) まだ冬枯れの雑木林のなか、たいへん早い時期にあちこちにたくさん咲いています。 個々の花はなかなか綺麗なのですが、くすんだピンクの色合いが意外...
3月

シュンラン

シュンラン (ラン科シュンラン属)【春蘭】 (Cymbidium goeringii) 日本の野生蘭の代表とも言える種類で、他のランと同様、菌根菌との共生によって生育しています。 学名(属名)の示す通り、園芸蘭の「シンビジウム」とおなじ仲間...
野山の植物

スハマソウ

スハマソウ (キンポウゲ科スハマソウ属)【洲浜草】 (Hepatica nobilis var. japonica f. variegata) いわゆる「雪割草」の一種ですが、本当の「ユキワリソウ」は、サクラソウ科の高山植物で、これとは全く...
3月

ユキワリイチゲ

ユキワリイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【雪割一華】 (Anemone keiskeana) これも、キンポウゲ科の「スプリング・エフェメラル」です。 「キクザキイチゲ」とは逆に、関東には無く、近畿以西にしか自生しないそうです。 ほか...

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【菊咲一華】 (学名:Anemone pseudoaltaica) イチリンソウ属の一連の「イチゲ」の仲間で、別名キクザキイチリンソウ。 近畿以北の分布で、いわゆる「スプリング・エフェメラル」の...
野山の植物

タマノカンアオイ

タマノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【多摩の寒葵】 (Asarum tamaense) カンアオイの仲間も意外と種類が多いが、これは多摩丘陵を中心とした特産種で、関東のごく狭い範囲に分布する絶滅危惧種。 とはいえ、分布地域の中...
3月

ムラサキサギゴケ

ムラサキサギゴケ (サギゴケ科サギゴケ属)(ハエドクソウ科)(ゴマノハグサ科)【紫鷺苔】 (Mazus miquelii) 田んぼの畦などに生える、いわゆる「雑草」だが、小さくてもなかなか配色の美しい春の花。 「トキワハゼ」「カキドオシ」と...
3月

モミジイチゴ

モミジイチゴ  (バラ科キイチゴ属)【紅葉苺】 (Rubus palmatus var. coptophyllus) 狭山丘陵では山腹の林中に春先の時期たくさん咲いています。 花が下向きに咲き、枝には鋭いトゲがあります。 いわゆる「キイチゴ...
野山の植物

バイモ

バイモ (ユリ科バイモ属)【貝母】 別名:アミガサユリ (Fritillaria verticillata var. thunbergii) 何度見ても不思議な感じの花です。 普通に見ると花の外側しか見えないので地味な花ですが、内部を透かし...
3月

カンアオイ

カンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【寒葵】 (Asarum nipponicum) 別名:カントウカンアオイ およそ地味な植物ながら、栽培マニアが多く、地域変異の亜種や品種も多いマニアックな植物です。 秋から冬に咲く花にしても、お...
3月

ロドレイア

ロドレイア (マンサク科)【シャクナゲモドキ】 (Rhodoreia henryi) 会社の近くで、前にセンナの花があったところを通ったら、なにやら見慣れない深紅の花が。 厚葉の常緑樹で、遠くからぱっと見たらツバキかなんかかと思って見過ごし...
野山の植物

ニリンソウ

ニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属) 【二輪草】 (Anemone flaccida) 「スプリングエフェメラル」として春の野山の代表みたいな花ですね。 二輪づつ花がつくから二輪草ですが、実際にはひとつづつ時間差で咲くことが多いようで...
3月

カントウタンポポ

カントウタンポポ (キク科タンポポ属)【関東蒲公英】 (Taraxacum platycarpum) 日本在来種のタンポポで、そこいらの空き地や土手、造成地などでは、外来種のセイヨウタンポポに地位を奪われつつあり、都市周辺では、古くからある...
野山の植物

ムラサキケマン

ムラサキケマン (ケシ科キケマン属)【紫華鬘】 (Corydalis incisa) 迂闊なことに、以前はこれはシソ科とばかり思っていました。 花の形からの連想ですが、実はケシ科だったんですね。 全草有毒。 白花で僅かに紫が残るものは「シロ...
3月

カキドオシ

カキドオシ (シソ科カキドオシ属)【垣通】 (Glechoma hederacea subsp. grandis) 日本全国どこにでもある雑草ですが、独特の形の花はよく見るとたいへん綺麗。 繁殖力が強く、夏になると茎が伸びてつる草のようにな...
6月

ヒオドシチョウ

ヒオドシチョウ(タテハチョウ科) (緋縅蝶・学名Nymphalis xanthomelas) いかにもタテハチョウらしい、渋い美しさで、日向で見るととても綺麗。 「エルタテハ」とそっくりですが、後翅のへりに綺麗な水色の縁取りが入ります。 大...
3月

ミヤマシキミ

ミヤマシキミ (ミカン科ミヤマシキミ属)【深山樒】 (Skimmia japonica) 「シキミ」の名が付きますが「シキミ」とは全くの別科で、枝葉の様子が似ているということによるようです。 宮城県以南から九州にかけての低山に分布する低木で...
野山の植物

カタクリ

カタクリ (ユリ科カタクリ属)【片栗】 (Erythronium japonicum) 早春の里山を彩る「スプリング・エフェメラル」の代表ともいえる花ですね。 特に、上越など雪国では雪解け後の群生地で一斉に開花して、見事な大群生となることが...

エイザンスミレ

エイザンスミレ (スミレ科スミレ属)【叡山菫】 (Viola eizanensis) スミレ類としては異質の、細裂した独特な葉を持つ種類です。 同様に細裂する「ヒゴスミレ」に比べて葉は幅広く基本3裂します。 花の色が、白に近いものから紅色に...

マルバスミレ

マルバスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉菫】 (Viola keiskei) 全体に丸っこくまとまっているので可愛い印象の、園芸種のスミレに似た白花。 花の色がほぼ純白なので、他の白っぽいスミレとひと目で違う感じがします。 葉がこぢんまりと...

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシン (スミレ科スミレ属)【長葉菫細辛】 (Viola bissetii) 「長葉」というように、長めの葉をもつ、花弁も長い大柄なスミレ。 近縁の「スミレサイシン」は、日本海側の地方に分布し、「ナガバ」は太平洋側に分布する...
3月

コスミレ

コスミレ (スミレ科スミレ属)【小菫】 (Viola japonica) 「小菫」というものの、別に小さくはない。 というより、スミレ全般の中ではむしろ大きい方でしょう。 長めの花弁がちょっとまとまりなく、株がかたまって茂る傾向があるようで...
野山の植物

ヒメスミレ

ヒメスミレ (スミレ科)【姫菫】 (Viola inconspicua subsp. nagasakiensis) とても小さくて単独で生えるのであまり目立たないスミレです。 個体によってはかなり大きくなりますが、多くは道路や舗装の隙間、空...