野山の植物

フユノハナワラビ

フユノハナワラビ (シダ植物ハナヤスリ科)【冬の花蕨】 (Botrychium ternatum) 秋に葉がでて成長し、春に枯れてしまう冬緑性のシダの多年草で、上に伸びた胞子 ハナワラビ類の中で、秋に葉が出て成長し春に枯れてしまう冬緑性の種...
野山の植物

サザンカ

サザンカ (ツバキ科ツバキ属)【山茶花】 (学名: Camellia sasanqua) 「ツバキ」と並んで、冬の風景を彩る花ですが、元来熱帯系の樹で、野生では山口県や四国以南の分布であり、日本はツバキ科の分布北限のようです。 ツバキと比べ...

ソヨゴ

ソヨゴ (モチノキ科モチノキ属)【冬青】 (学名:Ilex pedunculosa) 神保町の近所のビルの植栽に使われていました。 あまり名を聞いたことのない、なんということもなく目立たない常緑樹ですが、小さなサクランボのようにぶら下がる赤...
12月

キタミソウ

キタミソウ (ゴマノハグサ科キタミソウ属)【北見草】 (Limosella aquatica) 川岸の泥の上に点々とロゼット状に生える細長い葉のわきに、とんでもなく小さな星型の白い花。 せいぜい2mm程度しかない花は、眼が慣れないと見つけら...
3月

アテツマンサク

アテツマンサク (マンサク科マンサク属)【阿哲満作】 (Hamamelis japonica var. bitchuensis) 岡山県の阿哲地方にだけ自生する「マンサク」の変種です。 花の中央部が赤でなく黄色いのが特徴で、そのため遠目に見...
9月

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ (ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)【洋種山牛蒡】 (学名: Phytolacca americana) 別名:アメリカヤマゴボウ 人里周辺のどこにでも生える帰化植物です。 山地でも林道沿いなどに繁殖していることがあります。 全...
野山の植物

ヒトツバ

ヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【一ツ葉】 (Pyrrosia lingua) 岩や樹木に着生する単葉のシダで、関東以西の林内に分布します。 厚めで硬い葉で、胞子葉には裏面一面にソーラスがつきます。 台湾産の「モミジヒトツバ」は観葉植物とし...

サンシュユ

サンシュユ (ミズキ科ミズキ属)【山茱萸】 (Cornus officinalis) 早春に、葉に先立って綺麗な黄色の花をつける落葉木です。 「マンサク」や「ロウバイ」などと同時期に似た感じの色の花を咲かせます。 この時期の花は黄色いものが...
野山の植物

ハコネシダ

ハコネシダ (シダ植物ホウライシダ科)【箱根羊歯】 (Adiantum monochlamys) 本州から九州にかけての山地の岩場に生えるシダで、属名のとおり、園芸種の「アジアンタム」の仲間です。 「クジャクシダ」などと同属ですが、独特の小...
10月

アイ

アイ (タデ科イヌタデ属)【藍】 (学名:Persicaria tinctoria) 別名:アイタデ 「青は藍より出て藍より青し」の「藍」です。 インド原産といわれ、日本には奈良時代ごろに中国から伝わり、藍色の染料を採る為に広く栽培されてき...
10月

ミセバヤ

ミセバヤ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【見せばや】 (Hylotelephium sieboldii) 独特の丸い葉と長く伸びる茎、いかにもベンケイソウ類の花序をもつ美しい花で、人に「見せたい」という古語の「見せばや」が名前にな...
野山の植物

ヤマジノギク

ヤマジノギク (キク科シオン属)【山路野菊】 (Aster hispidus var. hispidus) 別名:アレノノギク 関西系の分布域をもつヤマジノギクは、いかにも野菊らしい見栄えのする大きめの花なので、園芸用に品種改良が加えられ、...
野山の植物

シマカンギク

シマカンギク (キク科キク属)【島寒菊】 (Chrysanthemum indicum) 別名:アブラギク 近畿地方以西から九州の分布なので、関東では自生は見られない野菊ですが、関東では「アワコガネギク」が近いものとして相当する感じです。 ...
野山の植物

ムラサキセンブリ

ムラサキセンブリ (リンドウ科センブリ属)【紫千振】 (Swertia pseudochinensis) 関東以西に分布し、ススキ野原のような草原を中心に咲く花で、その名の通り紫色の「センブリ」です。 「センブリ」よりも花が大きめで草丈も高...
10月

ソバ

ソバ (タデ科ソバ属)【蕎麦】 (学名 Fagopyrum esculentum) あの「ソバ」の花です。 タデ科の花としては大きく形がはっきりしています。 普通白色または薄紅がかった白ですが、品種によって紅色もあるようです。 世界各地で栽...
野山の植物

カワラノギク

カワラノギク (キク科シオン属)【河原野菊】 (Aster kantoensis) 関東周辺の太平洋側河川中流域の、丸石が転がっているような河原にのみ分布する希少な野菊です。 花はうす紫から白色の、いかにも「野菊」という花で、「ヨメナ」や「...
9月

ハキダメギク

ハキダメギク (キク科コゴメギク属)【掃溜菊】 (Galinsoga quadriradiata) 明治時代に日本にやってきた北アメリカ原産の帰化植物で、全国の空き地や道端、畑地、河原や土手などに雑草として広がっています。 「掃き溜め」とい...
野山の植物

ムラサキエノコログサ

ムラサキエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【紫狗尾草】 (Setaria viridis var. minor f. misera) どこにでもある「猫じゃらし」の「エノコログサ」の赤紫のものです。 エノコログサと同種で一品種として扱わ...
山岳の植物

シオジ

シオジ (モクセイ科トネリコ属)【塩地】 (学名:Fraxinus platypoda) 30mくらいになる落葉広葉樹で、山地の沢沿いに生育します。 「タモ」と同類で木材としてもよく似ているらしいですが、タモが中部以北~北海道なのに対して、...
9月

ホソエノアザミ

ホソエノアザミ (キク科アザミ属)【細枝野薊】 (Cirsium tenuipedunculatum) 「アズマヤマアザミ」などによく似たスリムな姿のアザミです。 総苞片がオナモミのイガのように反り返り、名前の通り、花が細い柄で付いています...
野山の植物

オヤマボクチ

オヤマボクチ (キク科ヤマボクチ属)【雄山火口】 (Synurus pungens) 別名:ヤマゴボウ 東海地方以北と北海道に分布する、アザミに近い仲間ですが山菜の「ヤマゴボウ」として、また地方によっては葉の繊維を蕎麦のつなぎとして使われて...
野山の植物

アズマヤマアザミ

アズマヤマアザミ (キク科アザミ属)【東山薊】 (Cirsium microspicatum) 類似の「ヤマアザミ」が、九州や四国を中心に分布するのに対して関東に分布するので「アズマ」の名がつけられたようです。 東北南部から中部地方の太平洋...
野山の植物

セイタカナミキソウ

セイタカナミキソウ (シソ科タツナミソウ属) (Scutellaria barbata) 「タツナミソウ」の仲間ですが、名の通り、けっこう背が高く伸びるようです。 中国で薬草として使われる植物で、東アジアから東南アジア、ヒマラヤ周辺に分布し...
野山の植物

オオバナイトタヌキモ

オオバナイトタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)【大花糸狸藻】 (Utricularia gibba) 東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布する外来種で、園芸用に導入されたものが各地で帰化して増えているようです。 極めて近い種類の...
野山の植物

イワガネソウ

イワガネソウ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根草】 (Coniogramme japonica) 全国の林下に生える常緑のシダです。 類似の「イワガネゼンマイ」によく似ていますが、全体の印象としてはこれの方が葉が太く厚いイメージです。 ま...

ハタケニラ

ハタケニラ (ヒガンバナ科ステゴビル属)【畑韮】 (学名:Nothoscordum gracile) 「ニラ」や「ノビル」などに近い仲間ですが、最近問題になりつつある北アメリカ産帰化植物で、明治時代に園芸用に持ち込まれてきたそうです。 畑の...
野山の植物

オオユウガギク

オオユウガギク (キク科シオン属)【大柚香菊】 (Aster yomena var. angustifolius)(Aster robustus) 中部東海以西に分布するので、関東近郊には自生していません。 林縁の湿地に多く、地下茎で増える...
9月

コミカンソウ

コミカンソウ (APG:ミカンソウ科コミカンソウ属)(トウダイグサ科)【小蜜柑草】 (学名:Phyllanthus urinaria) 別名:キツネノチャブクロ 小さなミカンのような実をつけるのでコミカンソウですが、実はとても小さく、4-5...
野山の植物

カニクサ

カニクサ (シダ植物フサシダ科)【蟹草】 (Lygodium japonicum) 別名:ツルシノブ 羊歯植物としては珍しい蔓性の植物で、畑や土手や庭などの雑草として生えてきます。 1本のつるは2m以上にもなりますが、正確にはこれは茎として...
野山の植物

オオバショウマ

オオバショウマ (キンポウゲ科サラシナショウマ属)【大葉升麻】 (Cimicifuga japonica) 同属の「サラシナショウマ」や「イヌショウマ」に似たブラシ状の花をつける仲間です。 個々の花に柄がない点でイヌショウマと同じですが、根...
9月

ゴジカ

ゴジカ (APG:アオイ科ゴジカ属)(アオギリ科)【午時花】 (学名:Pentapetes phoenicea) インドや熱帯アジア原産ということで、いかにも熱帯的な雰囲気の花です。 江戸時代に薬草として中国から来たということで、インドなど...
9月

オオベンケイソウ

オオベンケイソウ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【大弁慶草】 (学名: Hylotelephium spectabile) ベンケイソウ科の植物は、昔から各種の多肉植物として園芸対象とされてきたため、外来種、園芸品種が入り混じりよ...
野山の植物

ヤノネグサ

ヤノネグサ (タデ科イヌタデ属)【矢の根草】 (Persicaria nipponensis) 「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」などと同様の湿地の場所に、同様な姿で混ざって生えています。 でも、前者と比べると頭花の花数が少ないので、花の...
野山の植物

メナモミ

メナモミ (キク科メナモミ属) (Sigesbeckia pubescens) 「オナモミ」に対する「メナモミ」で、「ひっつきむし」の代表ですが、こちらは棘で引っ掛けるのではなく、粘液でへばりつくタイプです。 花のまわりの5つの総苞が「モウ...
9月

キクモ

キクモ (APG:オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【菊藻】 (学名:Limnophila sessiliflora) 古典的な水草であり、水中葉の姿と地上の姿とで大きく異なります。 水中葉の水草の姿では「キンギョモ」として親しまれて...
9月

アブノメ

アブノメ (APG:オオバコ科アブノメ属)(ゴマノハグサ科)【虻の目】 (Dopatrium junceum) 福島以西の湿地や水田に生える、とても小さな花です。 所謂、「水田雑草」のひとつですが、除草剤や農薬の影響でたいへん少なくなってい...
野山の植物

アキノウナギツカミ

アキノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【秋の鰻掴】 (Persicaria sagittata var. sibirica) ウナギツカミ 「ミゾソバ」と並んで、コンペイトウ型の丸い頭状花序をもつ秋の湿地のタデの代表です。 「ミゾソバ」「...
野山の植物

オオニガナ

オオニガナ (キク科フクオウソウ属)【大苦菜 】 (Nabalus tanakae) 東北から近畿にかけて湿地に分布する希少種のキク科植物で、「ニガナ」の名がつきますがニガナの仲間(ニガナ属)とはちょっと違う属で、大型の花です。 舌状花だけ...
野山の植物

ヒロハイヌノヒゲ

ヒロハイヌノヒゲ (ホシクサ科ホシクサ属)【広葉犬の髭】 (Eriocaulon alpestre var. robustius) いわゆる「水田雑草」の普通種ですが、農薬や除草剤を使う田ではほとんど見られず、今や珍しい植物となっているよう...
6月

モンキチョウ

モンキチョウ (シロチョウ科)【紋黄蝶】 (Colias erate) 公園などでもポピュラーな、広く親しまれる蝶ですね。 昔、子供の頃の東京の街中では、圧倒的にモンシロチョウが多く、モンキチョウはややレアな蝶だった感じです。 今はモンシロ...