9月

9月

メリケンムグラ

メリケンムグラ (アカネ科オオフタバムグラ属)【亜米利加葎】 (Diodia virginiana) 北アメリカ原産の帰化植物で、1969年に発見され関東以西で広がっています。 湿気のある地面や湿地、畦などに匍匐して広がり、グランドカバー的...
高山植物

ムシトリスミレ

ムシトリスミレ (タヌキモ科ムシトリスミレ属)【虫取菫】 (Pinguicula macroceras) これは、「スミレ」の名を付けられていますが、スミレではなく、「タヌキモ科」の食虫植物です。 花の印象がスミレに似ているというだけで、よ...
9月

ナガバノコウヤボウキ

ナガバノコウヤボウキ (キク科コウヤボウキ属)【長葉の高野箒】 (Pertya glabrescens) 「長葉」というくらいなので、普通の「コウヤボウキ」よりも大きく細長い葉をつけます。 ところが、これは花がつく2年生の枝であって、花のつ...
9月

バアソブ

バアソブ (キキョウ科ツルニンジン属)【婆ソブ】 (Codonopsis ussuriensis) 日本にはツルニンジン属が2種あり、一つは「ツルニンジン」別名「ジイソブ」ですが、もう一つが「爺ソブ」に対比させた名の「婆ソブ」です。 ツルニ...
野山の植物

ウマノミツバ

ウマノミツバ (セリ科ウマノミツバ属)【馬の三葉】 (Sanicula chinensis) 別名:ヤマミツバ 全国の湿った林縁に生える地味な植物で、「ミツバ」に似ているが食用にできず、馬にでも喰わせるしかないという名前です。 3裂した葉が...
6月

オカタツナミソウ

オカタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【丘立浪草】 (Scutellaria brachyspica) タツナミソウの仲間も多くの種類があり、なかなか分かりにくいですが、これは「オカ」の名が付くように低山や丘陵地に多い種類です。 「タツ...

ハナイバナ

ハナイバナ (ムラサキ科ハナイバナ属)【葉内花】 (Bothriospermum zeylanicum) 全国の路傍や畑などに生える雑草で、同じムラサキ科の「キュウリグサ」とよく混同されます。 花自体の形は見分けがつかないほどそっくりですが...
9月

オギ

オギ (イネ科ススキ属)【荻】 (Miscanthus sacchariflorus) 「ススキ」にそっくりで同時期のため、全部「ススキ」で済ませてしまうことが多いのですが、ススキ以上によく出会う植物です。 ススキよりも湿地性で水辺や沼沢地...
9月

コフウロ

コフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【小風露】 (Geranium tripartitum) 夏の終りに「ゲンノショウコ」そっくりの花を咲かせ、ゲンノショウコかと見過ごしがちです。 日向ではなく山地の林下地面に低く生え、ゲンノショウコのよ...
野山の植物

クワクサ

クワクサ (クワ科クワクサ属)【桑草】 (Fatoua villosa) 本州以南の道端や畑などに普通に生える雑草なのですが、あまり記憶に残らない植物です。 草姿や花がなんとも地味なせいでしょうが、葉の形など整っているのでもう少し気に留めて...
野山の植物

カゼクサ

カゼクサ (イネ科スズメガヤ属)【風草】 (Eragrostis ferruginea) 日当たりのよい路傍や荒地などに、同時期の「メヒシバ」「オヒシバ」「チカラシバ」などと混じって群生し、ときに草原をなす初秋の雑草です。 5-10個の小花...
9月

オオミゾソバ

オオミゾソバ (タデ科イヌタデ属)【大溝蕎麦】 (Persicaria thunbergii var. stolonifera) 「ミゾソバ」の変種とされ、草体や葉が大型で、葉のくびれが大きめで葉柄に翼があります。 花柄に腺毛が密生し、葉に...
9月

セイバンモロコシ

セイバンモロコシ (イネ科モロコシ属)【西蕃蜀黍】 (Sorghum propinquum) 路傍の草地や河原などに普通に多く見られる雑草で、戦後に日本に入った地中海地域原産の帰化植物です。 成長すると背丈ほどになり、花の無い株だけ見ると「...
9月

ホソバヒメミソハギ

ホソバヒメミソハギ (ミソハギ科ヒメミソハギ属)【葉姫禊萩】 (Ammannia coccinea) 熱帯アメリカ原産の帰化植物で、1952年に長崎県で見つかって以来、現在では関東北部あたりまで水田雑草として広がっています。 在来種の「ヒメ...
9月

オオエビラシダ

オオエビラシダ (ナヨシダ科ウサギシダ属)【大箙羊歯】 (Gymnocarpium x bipinnatifidum) 別名:キレハエビラシダ 「エビラシダ」は、深山の湿った岩壁や斜面に生育するやや希少なシダで、葉身と葉柄の継ぎ目が120°...
野山の植物

イヌコウジュ

イヌコウジュ (シソ科イヌコウジュ属)【犬香需】 (Mosla scabra) 日本全国の路傍や林縁に生え枝先に花穂を出し、薄ピンクの唇弁花に淡紅紫色のまだら模様が入ります。 花序は長くなることもありますが、花は一斉には咲かずに下から咲き上...
野山の植物

ハッカ(ニホンハッカ)

ハッカ(ニホンハッカ) (シソ科ハッカ属)【薄荷】 (Mentha canadensis var. piperascens) 日本在来のハッカの原種で、洋種の「ペパーミント」や「スペアミント」とは別物です。 全国の湿った草地に自生しますが、...
9月

オヒシバ

オヒシバ (イネ科オヒシバ属)【雄日芝】 (Eleusine indica) 別名:チカラグサ 道端や空き地、野原などに生える雑草の代表格で、同類のよく似た「メヒシバ」と一緒に生えていることも多いです。 メヒシバより大型で、茎を引っ張っても...
野山の植物

カナムグラ

カナムグラ (アサ科カラハナソウ属)【鉄葎】 (Humulus scandens) 全国の日当たりのよい荒地や路傍などに繁茂する蔓性の雑草です。 昔は東京の住宅地でも空き地や廃屋などに圧倒的に多かった気がしますが、最近ではもう少し自然度の高...
9月

コケオトギリ

コケオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【苔弟切】 (Hypericum laxum) 田んぼの畔や休耕田、湿地などに這うように斜上して生える、たいへん小さなオトギリソウです。 丸い小さな葉は明るい黄緑色で、多く分岐した茎に先端に花を...
9月

アレチヌスビトハギ

アレチヌスビトハギ (マメ科ヌスビトハギ属)【荒れ地盗人萩】 (Desmodium paniculatum) 「ヌスビトハギ」の名がついていますが、普通の「ヌスビトハギ」より大きな淡紅色の花を咲かせます。 花は柄の先に咲き、旗弁に淡い黄緑色...
9月

ケチヂミザサ

ケチヂミザサ (イネ科チヂミザサ属)【毛縮笹】 (Oplismenus undulatifolius var. undulatifolius f. undulatifolius) その名の通り、「チヂミザサ(コチヂミザサ)」の毛深いやつです...
野山の植物

アゼトウガラシ

アゼトウガラシ (アゼナ科アゼトウガラシ属)【畦唐辛子】 (Vandellia micrantha) 水田周りに生えるアゼナ科の小さな花はどれもみな似ていますが、これは花も葉もスリムなイメージです。 「アメリカアゼナ」や「タケトアゼナ」、「...
野山の植物

ヌメリグサ

ヌメリグサ (イネ科ヌメリグサ属)【滑り草】 (Sacciolepis spicata var. oryzetorum) 休耕田などの湿地に生える雑草ですが、同属の「ハイヌメリグサ」よりやや少なく、東京都では準絶滅危惧種指定になっています。...
9月

ヒメジソ

ヒメジソ (シソ科イヌコウジュ属)【姫紫蘇】 (Mosla dianthera) 全国の林縁や路傍の湿ったところに生え、白から淡紅色の花を咲かせます。 同属の「イヌコウジュ」とたいへんよく似ていますが、花がやや大きめで、全体に毛が少なく、葉...
9月

クモガタヒョウモン

クモガタヒョウモン (タテハチョウ科) (Nephargynnis anadyomene) 全国の丘陵地から高原まで林縁の草地に現れるヒョウモンチョウです。 斑点が丸っこく、連続模様が少ないのでいかにもヒョウ柄の模様で、裏面ははっきりした模...
9月

イボクサ

イボクサ (ツユクサ科イボクサ属)【疣草】 (Murdannia keisak) 「イボクサ」という名前は、葉の汁がイボ取りに効くということのようですが、名前の印象があまり良くなくて興味をもっていませんでした。 休耕田にやたら茂っている草は...
9月

アレチニシキソウ

アレチニシキソウ (トウダイグサ科ニシキソウ属)【荒地錦草】 (Euphorbia sp. aff. prostrata) [ハイニシキソウ類似の学名未確定種] ニシキソウ属の帰化植物は「コニシキソウ」を代表に何種かありますが、これは「ハイ...
9月

メヒシバ

メヒシバ (イネ科メヒシバ属)【雌日芝】 (Digitaria ciliaris) 「オヒシバ」や「エノコログサ」などと並んで、どこにでも見られるイネ科の雑草です。 高温でも発芽でき乾燥にも強いので、真夏の炎天下の草原などでどんどん勢力を拡...
野山の植物

オグルマ

オグルマ (キク科オグルマ属)【小車】 (Inula britannica subsp. japonica) 全国の田んぼ周りや湿地に生え、いかにもキクらしい端正な花を咲かせます。 本体は枝分かれが少なく、直立した上部で枝分かれし先端に一つ...
9月

アキノエノコログサ

アキノエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【秋の狗尾草】 (Setaria faberi) 全国に普通に分布する「エノコログサ」の仲間で、エノコログサよりも大型で花穂も長く先端がしなだれます。 小穂の大きさも「キンエノコロ」と並んで大きく...
9月

キンエノコロ

キンエノコロ (イネ科エノコログサ属)【金狗尾】 (Setaria pumila) 別名:キンエノコログサ、ナガボノキンエノコロ 「エノコログサ」の仲間のバリエーションのひとつで、総苞毛が黄色から黄褐色になるので、日光を浴びると黄金色に見え...
9月

エノコログサ

エノコログサ (イネ科エノコログサ属)【狗尾草】 (Setaria viridis) いわゆる「猫じゃらし」です。 犬の尾っぽに似ているから「犬ころ草」となったそうですが、空き地で遊ぶ子供にとっては一番身近な雑草かもしれません。 粟(アワ)...
9月

サジオモダカ

サジオモダカ (オモダカ科サジオモダカ属)【匙面高】 (Alisma plantago-aquatica var. orientale) 本州の中部以北から北海道の沼沢地や湿地に生え、水田雑草となる場合もあります。 スプーン型の葉の形から「...
9月

コツブキンエノコロ

コツブキンエノコロ (イネ科エノコログサ属)【小粒金狗尾】 (Setaria pallidefusca) 「エノコログサ(ネコジャラシ)」の毛が金色に輝く美しい種類ですが、一般に「キンエノコロ」より小型のものです。 しかし、図鑑や資料によっ...
9月

ミズオオバコ

ミズオオバコ (トチカガミ科ミズオオバコ属)【水大葉子】 (Ottelia alismoides) かつて水田雑草として全国で見られたそうですが、お決まりの農薬・除草剤と水路の整備などで、現在ではほとんどの県で絶滅危惧指定となっています。 ...
野山の植物

ヒデリコ

ヒデリコ (カヤツリグサ科テンツキ属)【日照り子】 (Fimbristylis littoralis) カヤツリグサの仲間の中でもちょっと異彩を放つ姿の小さな花穂。 散状花序が特徴のテンツキ類の中でも、小さく丸い小穂がまるで線香花火のようで...
9月

ハイヌメリグサ

ハイヌメリグサ (イネ科ヌメリグサ属)【這い滑草】 (Sacciolepis spicata var. spicata) 湿地や田んぼに生えるイネ科の雑草。 茎が這ってから立ち上がり、葉を揉むとヌメリが出るのでこの名のようです。 花穂の長さ...
野山の植物

シマスズメノヒエ

シマスズメノヒエ (イネ科スズメノヒエ属)【島雀の稗】 (Paspalum dilatatum) 日本では関東以西に広く分布し、田んぼ周りや路傍などの湿った土地に生育する雑草として普通に見られる帰化植物です。 南アメリカ原産で、牧草や緑化に...
9月

チカラシバ

チカラシバ (イネ科チカラシバ属)【力芝】 (Pennisetum alopecuroides) 秋口の公園や空き地、田園などで独特な存在感を示すイネ科の雑草です。 この時期、同時に「オヒシバ」や「メヒシバ」「カゼクサ」などのイネ科雑草が一...