タテハチョウ科

ジャノメチョウ

ジャノメチョウ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【蛇目蝶】 (Minois dryas) 全国に広く分布する普通種の地味な蝶です。 多くの「ジャノメチョウ類」の中でも元祖「ジャノメチョウ」の名をもち、明るいところを飛び大型のわりにはあま...
タテハチョウ科

ベニヒカゲ

ベニヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【紅日陰】 (Erebia neriene niphonica) 黒褐色の羽根で、前翅に橙赤色の帯があり、その中に黒い眼状紋が並ぶ、地味ながら目を引くデザインの高山蝶です。 亜高山の日当たりの...
タテハチョウ科

ミスジチョウ

ミスジチョウ (タテハチョウ科ミスジチョウ属)【三筋蝶】 (Neptis philyra) こげ茶の地色に3本の白い筋をもつ「元祖」ミスジチョウ。 近縁の「コミスジ」などによく似ていますが、最初の白帯が直線的で途切れず、やや大きめです。 ま...
シジミチョウ科

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ (シジミチョウ科) (Antigius attilia) 全国の雑木林に生息するシジミで、食草がコナラ、クヌギ、カシワなどなので、都市部の林でも普通に生息するようです。 何故か「ミズイロ」の名前がついていますが水色の部...
タテハチョウ科

コジャノメ

コジャノメ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科) (Mycalesis francisca) 本州以南で平地から低山の雑木林などの林内に普通に見られるジャノメチョウ。 薄暗い林下を飛び、樹液などに集まり花にはほとんど来ない地味な蝶です。 同...
セセリチョウ科

ミヤマセセリ

ミヤマセセリ (セセリチョウ科) (Erynnis montanus) セセリチョウの仲間は茶色っぽく地味なのが多く、蛾と思われているものが多いですが、よく見ると地味ながら渋い味わいがあります。 このミヤマセセリも特にメスは独特の雲形文様が...
アゲハチョウ科

ヒメギフチョウ

ヒメギフチョウ (アゲハチョウ科ギフチョウ属)【姫岐阜蝶】 (Luehdorfia puziloi inexpecta) ヒメギフチョウ本州亜種 「春の妖精」とも呼ばれ、早春の林に舞う可憐な蝶です。 同属の「ギフチョウ」が主に山陰から近畿・...
6月

キマダラセセリ

キマダラセセリ (セセリチョウ科) (Potanthus flavus) 「セセリチョウ」の仲間は、どれも蛾に間違われることの多い蝶です。 そもそも、蝶と蛾は明確な区別の線引きはできないのですが、その中でもセセリチョウはより蛾に近い特徴をも...
タテハチョウ科

ヒカゲチョウ

ヒカゲチョウ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【日陰蝶】 (Lethe sicelis) 別名:ナミヒカゲ 雑木林の中など林下の日陰を飛び回り、花より樹液などにやってきます。 ジャノメチョウの仲間なので裏面にはっきりした眼状紋があります...
アゲハチョウ科

ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウ (アゲハチョウ科)【薄羽白蝶】 (Parnassius citrinarius) 別名:ウスバアゲハ 「シロチョウ」の名がつきますが、「モンシロチョウ」「スジグロシロチョウ」などの仲間ではなく、アゲハチョウ科です。 ただし...
タテハチョウ科

クモガタヒョウモン

クモガタヒョウモン (タテハチョウ科) (Nephargynnis anadyomene) 全国の丘陵地から高原まで林縁の草地に現れるヒョウモンチョウです。 斑点が丸っこく、連続模様が少ないのでいかにもヒョウ柄の模様で、裏面ははっきりした模...
タテハチョウ科

クロヒカゲ

クロヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【黒日陰】 (Lethe diana) 全国に普通に生息するジャノメチョウの仲間。 翅の表面側は黒褐色の無地で、とても地味な蝶です。 普通は日陰の林内にしかいないことが多いですが、この日は霧雨...
タテハチョウ科

オオウラギンスジヒョウモン

オオウラギンスジヒョウモン (タテハチョウ科)【大裏銀筋豹紋】 (Argyronome ruslana)  一見したところ、3脈が目立ったので「ミドリヒョウモン」かと思いましたが。後で調べると斑紋のパターンが若干違いました。 全国の林縁や渓...
9月

ホシホウジャク

ホシホウジャク (スズメガ科)【星蜂雀】 (Macroglossum pyrrhosticta) 夏の天気のよい日向で、花から花へとホバリングしながら吸蜜して飛び回る、蜂のようなハチドリのような蛾です。 同じような生態の「オオスカシバ」に似...
6月

ルリシジミ

ルリシジミ (シジミチョウ科)【瑠璃蜆】 (Celastrina argiolus) 全国どこにでも分布するシジミですが、せわしなく飛び回るので分かりにくいです。 濡れた林道などで吸水することがあるので、そのときは見やすい感じです。 食草が...
6月

イチモンジチョウ

イチモンジチョウ (タテハチョウ科)【一文字蝶】 (Limenitis camilla) 「コミスジ」と並んで、この手の蝶の普通種で都市近郊でもよく見られます。 白帯が一本通ったシンプルな意匠ですっきりしています。 近似種の「アサマイチモン...
9月

ナミアゲハ

ナミアゲハ (アゲハチョウ科)【並揚羽】 (学名:Papilio xuthus)アゲハ 単に「アゲハ」「アゲハチョウ」といえば、このナミアゲハのことで街中や人里に多く見られ全国に分布します。 年2-4回発生し、春型と夏型があります。 近縁の...
6月

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ (シジミチョウ科)【裏波赤小灰蝶】 (学名:Japonica saepestriata) 雑木林に住むゼフィルスの仲間で、「アカシジミ」と同属で表の色柄はたいへん似ていますが、裏模様が全く違います。 薄オレンジの地色に黒...
6月

アカシジミ

アカシジミ (シジミチョウ科) (Japonica lutea) コナラやクヌギやカシなどを食草とする、いわゆる「ゼフィルス」の仲間のシジミチョウです。 雑木林に住み、日中はあまり活発に活動しないので、樹の葉に止まっていることが多く羽根の表...
6月

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ (シロチョウ科) (Pieris melete) 「モンシロチョウ」と並んで東京周辺などでも一番多く見られる蝶ですが、一般には昔からモンシロと混同されていることが多いかもしれません。 しかし、昔は東京でもちょっと郊外では...
6月

メスグロヒョウモン

メスグロヒョウモン (タテハチョウ科) (Damora sagana) 「雌黒」という通り、雌だけが黒っぽい羽根をもつ、雌雄異色の蝶です。 「ツマグロヒョウモン」も雌だけ前翅半分が黒くなっていますが、この蝶では根本的に全く違うデザインとなっ...
6月

キタテハ

キタテハ (タテハチョウ科) (Polygonia c-aureum) 町や田園で多く見られるタテハチョウ類の代表のような蝶です。 茶色ベースの色合いと、羽根の縁がギザギザなせいか、多くの人に「蛾」だと思われる蝶のひとつです。 なかなか渋く...
タテハチョウ科

アカタテハ

アカタテハ (タテハチョウ科)【赤立羽】 (学名: Vanessa indica) 日本全国に分布し、都市周辺でも普通に見られるタテハです。 わりあい秋に多く見られ、幼虫はイラクサ科の植物を食草としています。 日当たりのよいところが好きで、...
6月

モンキチョウ

モンキチョウ (シロチョウ科)【紋黄蝶】 (Colias erate) 公園などでもポピュラーな、広く親しまれる蝶ですね。 昔、子供の頃の東京の街中では、圧倒的にモンシロチョウが多く、モンキチョウはややレアな蝶だった感じです。 今はモンシロ...
9月

クロアゲハ

クロアゲハ (アゲハチョウ科)【黒揚羽】 (Papilio protenor) 街中や低山で真っ黒いアゲハといえばこれ。 明るい林の日陰の中をふわふわと飛び、同じルートをたびたび回っているようです。 ナミアゲハ同様、食草は柑橘類。
タテハチョウ科

ヤマキマダラヒカゲ

ヤマキマダラヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【山黄斑日陰】 (Neope niphonica) キマダラヒカゲは、1970年代に「サトキマダラヒカゲ」と「ヤマキマダラヒカゲ」に分けられましたが、それまでは同一の一種類でした。 小...
大雪山

エゾシロチョウ

エゾシロチョウ (シロチョウ科) (Aporia crataegi) 大雪山黒岳への山腹にて。 「スジグロシロチョウ」に似ているが、白色に黄色みが全くなく、条がくっきりしている。 日本では北海道だけに分布するが、現地ではごく普通種。 食草は...
タテハチョウ科

オオムラサキ

オオムラサキ (タテハチョウ科)【大紫】 (Sasakia charonda) 日本の「国蝶」として知られるオオムラサキは、日本最大のタテハチョウです。 大きさと同時に重量感のある蝶なので、「ひらひら」というより「バサバサ」という感じで力強...
6月

キアゲハ

キアゲハ (アゲハチョウ科)【黄揚羽】 (学名 Papilio machaon) 「ナミアゲハ」に較べて大柄で、黒線や模様がくっきりして、飛び方も力強い感じのアゲハです。 何処にでも居る種類ですが、平地より山地に多く、時には高山の尾根や山頂...
6月

ベニシジミ

ベニシジミ (シジミチョウ科)【紅小灰蝶】 (学名:Lycaena phlaeas) 「ヤマトシジミ」と並んで、街中でも見られるシジミの代表です。 食草が「スイバ」や「ヒメスイバ」、「ギシギシ」といった、どこにも見られるタデ科の雑草のため生...
6月

ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)【麝香揚羽】 (学名: Atrophaneura alcinous) 雄はほぼ真っ黒で「クロアゲハ」に似ていますが、雌は独特の薄茶色なのですぐに判ります。 地味ながら渋い風格のある感じのアゲハです。 食草は...
6月

ムラサキシジミ

ムラサキシジミ (シジミチョウ科)【紫小灰蝶】 (学名:Narathura japonica) 都会周辺でも見ることのできるシジミ類の中で、もっとも綺麗な種類のひとつです。 ただし、羽根裏はたいへん地味なので、羽根を立てて閉じている場合はま...
9月

ウラナミシジミ

ウラナミシジミ (シジミチョウ科)【裏波小灰蝶】 (Lampides boeticus) 翅の表は光沢のある青紫で黒褐色の縁取りがあり、端正で綺麗なシジミです。 メスは全体に黒っぽく地味ですが、どちらも名の通り羽根の裏面は独特の波模様がとて...
7月

イカリモンガ

イカリモンガ (イカリモンガ科)【碇紋蛾】 (学名:Pterodecta felderi) 碇紋の名の通り、イカリの形のオレンジ色の大きな紋をもつ小型の蛾です。 蛾といっても完全昼行性で、羽根をたたんで止まるので小型の蝶に見えます。 「ベニ...
タテハチョウ科

リュウキュウアサギマダラ

リュウキュウアサギマダラ (タテハチョウ科リュウキュウアサギマダラ属)【琉球浅葱斑】 (学名:Ideopsis similis) その名の通り、琉球に生息するアサギマダラの仲間ですが、「アサギマダラ」とは別属になっています。 八重山諸島の小...
5月

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ (セセリチョウ科) (学名 Daimio tethys) 学名にそのまま「大名」の名をもつセセリチョウ。 わりあい山地性で、全国の林に生息しますが、亜種未満の違いとして関東型と関西型に分けられます。 セセリの仲間としては、...
3月

ルリタテハ

ルリタテハ (タテハチョウ科)【瑠璃立羽】 (学名 Kaniska canace) 似たような柄の傾向が多いタテハチョウの中で、独自の色彩をもつルリタテハですが、やはりタテハらしく渋好みのデザインではあります。 縄張りの習性をもつため、同じ...
7月

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ (シジミチョウ科)【大和小灰蝶】 (学名 Pseudozizeeria maha) およそ、人里でどこでも見られる普遍的な蝶ですが、幼虫の食草がカタバミで、道端や空き地などどこにでもあるというのが強みですね。 蝶の幼虫というの...
アゲハチョウ科

アオスジアゲハ

アオスジアゲハ (アゲハチョウ科) (学名: Graphium sarpedon) この蝶は関東以南では全く珍しくないのですが、あまり蝶に興味のない人がとても珍しがることがよくあります。 多分、花壇とかをひらひら舞っていることは少なく、木の...
タテハチョウ科

スミナガシ

スミナガシ (タテハチョウ科)【墨流】 (Dichorragia nesimachus) タテハチョウの中でも、オオムラサキやゴマダラチョウに近い仲間で、渋い色模様の蝶です。 特別珍しいわけではありませんが、個体数が多くないのでそれほど頻繁...