動物図譜

5月

アナグマ

アナグマ (イタチ科アナグマ属)【穴熊】 (Meles anakuma) ニホンアナグマ 「タヌキ」とよく混同され昔は「ムジナ」と呼ばれてきました。 さらには最近は「アライグマ」と混同する場合もあるようです。 習性や食性がタヌキによく似てい...
タテハチョウ科

ジャノメチョウ

ジャノメチョウ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【蛇目蝶】 (Minois dryas) 全国に広く分布する普通種の地味な蝶です。 多くの「ジャノメチョウ類」の中でも元祖「ジャノメチョウ」の名をもち、明るいところを飛び大型のわりにはあま...
タテハチョウ科

ベニヒカゲ

ベニヒカゲ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)【紅日陰】 (Erebia neriene niphonica) 黒褐色の羽根で、前翅に橙赤色の帯があり、その中に黒い眼状紋が並ぶ、地味ながら目を引くデザインの高山蝶です。 亜高山の日当たりの...
蜂類

クマバチ

クマバチ(キムネクマバチ)(膜翅目ミツバチ科)【熊蜂】 (Xylocopa appendiculata circumvolans) 子供のころは「クマンバチ(熊ん蜂)」の呼び名で、飛んでくると恐れていた蜂ですが、実際には極めて温厚な性格で人...
タテハチョウ科

ミスジチョウ

ミスジチョウ (タテハチョウ科ミスジチョウ属)【三筋蝶】 (Neptis philyra) こげ茶の地色に3本の白い筋をもつ「元祖」ミスジチョウ。 近縁の「コミスジ」などによく似ていますが、最初の白帯が直線的で途切れず、やや大きめです。 ま...
シジミチョウ科

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ (シジミチョウ科) (Antigius attilia) 全国の雑木林に生息するシジミで、食草がコナラ、クヌギ、カシワなどなので、都市部の林でも普通に生息するようです。 何故か「ミズイロ」の名前がついていますが水色の部...
5月

メボソムシクイ

メボソムシクイ (ムシクイ科ムシクイ属) (Phylloscopus xanthodryas) 夏に本州や四国の亜高山帯で繁殖し、冬には中国や東南アジアに渡って越冬する夏鳥です。 中部地方の山地の針葉樹林で特徴的な鳴き声がよく聞かれます。 ...
4月

キジ

キジ (キジ科キジ属)【雉子】 (Phasianus versicolor) 本州、四国、九州に分布する古来から馴染み深い、日本の国鳥ですが実際に近くで見る機会はありませんでした。 しかし、里山から平地に生息し農耕地でも繁殖するので、多く見...
4月

ヒガラ

ヒガラ (シジュウカラ科シジュウカラ属)【日雀】 (Periparus ater insularis) 「シジュウカラ」の仲間で、全国に分布しますが山地性なので冬以外は里で見ることは少ないようです。 シジュウカラとよく似ていますが、やや小型...
鳥類

アオゲラ

アオゲラ (キツツキ科アオゲラ属)【緑啄木鳥】 (Picus awokera) 日本固有のやや大き目のキツツキで、本州から九州に分布する留鳥です。 オリーブグリーンの背中と縞模様の白い腹、白い頭に真っ赤な頭頂と頬というのが特徴です。 市街地...
3月

アカハラ

アカハラ (ツグミ科ツグミ属)【赤腹】 (Turdus chrysolaus) 同じツグミ属の「シロハラ」によく似た兄弟分のような鳥で、名前の通り腹部が赤い(オレンジ色)。 ただし、腹といっても腹部下面の中央部は白腹です。 同属の「ツグミ」...
3月

イカル

イカル (アトリ科)【鵤】 (Eophona personata) 黄色く太いくちばしと黒覆面が特徴のイカルは、ほぼ全国に生息し何処にでもいるようなのですが、その割には見かける機会が少ないようです。 おそらく樹木の上の方にいることが多くあま...
1月

カンムリカイツブリ

カンムリカイツブリ (カイツブリ科カンムリカイツブリ属)【冠鳰】 (Podiceps cristatus) 「カイツブリ」の仲間ですが、カイツブリとはかなり印象の違う鳥です。 普通のカイツブリは子供のカモという感じの体形ですが、カンムリカイ...
1月

タヌキ

タヌキ (イヌ科タヌキ属)【狸】 (Nyctereutes procyonoides viverrinus) タヌキは極東アジアの動物ですが、20世紀になってから毛皮目的でソ連に移入され、現在ではヨーロッパ各地に帰化しているようです。 元来...
哺乳類

ニホンジカ

ニホンジカ (偶蹄目シカ科シカ属)【日本鹿】 (Cervus nippon) 鹿の子供は確かに可愛いし、大人の鹿も姿は美しいし山中で見かければ得した気にもなりますし、山に響く鳴き声も風情があります。 しかし、今や現在各地で個体数が増えすぎ、...
10月

キマダラカメムシ

キマダラカメムシ (カメムシ科) (Erthesina fullo) わりあい大型で星模様が綺麗なカメムシで結構目立ちます。 本来、台湾や中国、東南アジア原産で、江戸時代に長崎での出島から入ってきたらしいのですが、戦後ぐらいまでは長崎周辺の...
6月

ハサミツノカメムシ

ハサミツノカメムシ (ツノカメムシ科) (Acanthosoma labiduroides) 前胸の両側の赤い突起が印象的なカメムシ。 この突起が「ツノ」という名の所以だと思うが、「ハサミ」とは何か? 実は雄の生殖器付属器官として尾部に赤い...
甲虫

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ (テントウムシ科)【七星天道】 (Coccinella septempunctata) 日本全国に分布し、最も普通に多く見られるテントウムシのひとつです。 成虫も幼虫時代ももっぱらアブラムシを食べる肉食昆虫で、農業を行う人...
6月

クロサナエ

クロサナエ (サナエトンボ科ダビドサナエ属) (Davidius fujiama) 「サナエトンボ科」というのは、似たような種類がたくさんあって中でも「ダビドサナエ属」はどれもよく似ていて同定が難しいようです。 生息域と胸の模様、尾部の付属...
6月

アサヒナカワトンボ

アサヒナカワトンボ (カワトンボ科) (Mnais pruinosa) 山中で見たことのない小さなトンボを見つけ撮影しましたが、最初イトトンボの仲間かと思い調べましたが該当が無く判らず。 いろいろ調べ、専門のSNSで質問したところイトトンボ...
6月

コガラ

コガラ (シジュウカラ科コガラ属)【小雀】 (Poecile montanus) 全国各地に留鳥として生息しますが、本州では夏は山岳地から亜高山の森で繁殖し、冬には平地で「シジュウカラ」などと混群となって生活します。 「シジュウカラ」より小...
5月

ホソミオツネントンボ

ホソミオツネントンボ (アオイトトンボ科)【細身越年蜻蛉】 (Indolestes peregrinus) 「オツネン」という名は「越年」という意味で、初夏に成虫になった若い個体がそのまま冬を越して春に成熟するということです。 冬の間は枯れ...
両生類

ニホンアマガエル

ニホンアマガエル (アマガエル科)【日本雨蛙】 (Dryophytes japonica) カエルの中でもだいたい万人に好感をもたれる種類でしょう。 田園風景の中で身近に存在し、漫画やイラスト、キャラクターの素材となることが多いので自然と親...
タテハチョウ科

コジャノメ

コジャノメ (タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科) (Mycalesis francisca) 本州以南で平地から低山の雑木林などの林内に普通に見られるジャノメチョウ。 薄暗い林下を飛び、樹液などに集まり花にはほとんど来ない地味な蝶です。 同...
セセリチョウ科

ミヤマセセリ

ミヤマセセリ (セセリチョウ科) (Erynnis montanus) セセリチョウの仲間は茶色っぽく地味なのが多く、蛾と思われているものが多いですが、よく見ると地味ながら渋い味わいがあります。 このミヤマセセリも特にメスは独特の雲形文様が...
アゲハチョウ科

ヒメギフチョウ

ヒメギフチョウ (アゲハチョウ科ギフチョウ属)【姫岐阜蝶】 (Luehdorfia puziloi inexpecta) ヒメギフチョウ本州亜種 「春の妖精」とも呼ばれ、早春の林に舞う可憐な蝶です。 同属の「ギフチョウ」が主に山陰から近畿・...
鳥類

イソヒヨドリ

イソヒヨドリ (ヒタキ科イソヒヨドリ属)【磯鵯】 (Monticola solitarius) 元々、日本ではその名の通り磯や海岸の岩場などに住む鳥で、街では珍しい鳥でしたが、何故か近年は内陸部に広がり都市部でも繁殖するようになったようです...
3月

オナガ

オナガ (カラス科オナガ属)【尾長】 (Cyanopica cyanus) 真っ黒い頭と水色の羽根、灰色と白色の体のクールなコントラストが美しい鳥です。 「ギューイ ギエーイ」と騒々しく鳴く鳥で、樹の上の方を群れで移動していることが多いです...
3月

ムクドリ

ムクドリ (ムクドリ科ムクドリ属)【椋鳥】 (Sturnus cineraceus) 郊外では「ヒヨドリ」と並んで、都市部ではそれ以上に、人里に馴染んで群れで生息する野鳥です。 畑や公園などの開けた場所で、地面の虫や種子をついばんで歩く点で...
2月

ハシボソガラス

ハシボソガラス (カラス科カラス属)【嘴細烏】 (Corvus corone) もともと田園地帯に広く分布するカラスで、「ハシブトカラス」と違って今も都心部などにはいないようです。 「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」のカラスはきっとハシボ...
1月

スズメ

スズメ (スズメ科スズメ属)【雀】 (Passer montanus ) およそ日本中の人里にどこにでもいるスズメは、あまりに日常的なので「カラス」同様、あまりバードウォッチングや撮影の対象にもならず、いささか無視される存在のようです。 ま...
2月

トラツグミ

トラツグミ (ツグミ科トラツグミ属)【虎鶫】 (Zoothera aurea) 夜間に悲しげに鳴く「鵺」の声として有名で、少し昔にはUFOの音として話題になったこともあったようです。 身近な里山にいるわりには目にする機会が少ないのは、昼間に...
2月

カシラダカ

カシラダカ (ホオジロ科ホオジロ属)【頭高】 (Emberiza rustica) カムチャツカなどユーラシア北方より冬に渡ってくる冬鳥で、「ホオジロ」に似ています。 頭の上の羽をモヒカンのように逆立てるのが特徴で、興奮時などに立てるようで...
9月

ルリビタキ

ルリビタキ (ヒタキ科)【瑠璃鶲】 (Tarsiger cyanurus) 夏は亜高山の針葉樹林で繁殖し、冬に向けて低地に降りてくるので、冬には関東の里山でもよく見られるようになります。 林内や林縁を移動しながら単独行動しています。 成熟し...
3月

モズ

モズ (モズ科モズ属)【百舌鳥】 (Lanius bucephalus) 全国の平地から低山に生息し、はやにえ(早贄)で有名なモズは、スズメとさほど変わらないくらいの小鳥ですが、小さな猛禽類という感じで激しい狩りをする鳥です。 見た目にも可...
3月

メジロ

メジロ (メジロ科メジロ属)【目白】 (Zosterops japonicus) 里で見られる身近な小鳥の中でもシンプルな可愛さは筆頭クラスではないでしょうか。 (実はドアップでみると意外と眼が怖いのだが(^^;;)。 現在では捕獲・飼育は...
2月

ゴジュウカラ

ゴジュウカラ (ゴジュウカラ科ゴジュウカラ属)【五十雀】 (Sitta europaea) 全国の森林に住む小型の留鳥で、キツツキのように木の幹に縦に留まることができ、なおかつ下向きに歩くことができる特技の持ち主です。 背中が独特の青灰色で...
6月

コノシメトンボ

コノシメトンボ (トンボ科アカネ属)【小熨斗目蜻蛉】 (Sympetrum baccha matutinum) アカトンボの仲間のひとつで、雄は胴体と顔面が赤くなります。 翅の先端に褐色斑があるのが特徴で日本全国に分布しますが、夏場には樹林...
9月

ミヤマアカネ

ミヤマアカネ (トンボ科アカネ属)【深山茜】 (Sympetrum pedemontanum elatum) 広くいう赤トンボのひとつですが、他の種と違い翅にこげ茶色の広い帯があります。 雄は胴が赤くなり、翅脈や縁紋まで赤くなります。 雌は...
8月

ヒガシニホントカゲ

ヒガシニホントカゲ (爬虫綱有鱗目トカゲ科)【東日本蜥蜴】 (Plestiodon finitimus) いわゆる普通のトカゲです。 幼い個体では尻尾がメタリックブルーで体の縦縞がくっきりしていますが、大人になると全体が茶色くなります。 遠...