植物図譜

野山の植物

ヤマジノギク

ヤマジノギク (キク科シオン属)【山路野菊】 (Aster hispidus var. hispidus) 別名:アレノノギク 関西系の分布域をもつヤマジノギクは、いかにも野菊らしい見栄えのする大きめの花なので、園芸用に品種改良が加えられ、...
野山の植物

シマカンギク

シマカンギク (キク科キク属)【島寒菊】 (Chrysanthemum indicum) 別名:アブラギク 近畿地方以西から九州の分布なので、関東では自生は見られない野菊ですが、関東では「アワコガネギク」が近いものとして相当する感じです。 ...
野山の植物

ムラサキセンブリ

ムラサキセンブリ (リンドウ科センブリ属)【紫千振】 (Swertia pseudochinensis) 関東以西に分布し、ススキ野原のような草原を中心に咲く花で、その名の通り紫色の「センブリ」です。 「センブリ」よりも花が大きめで草丈も高...
10月

ソバ

ソバ (タデ科ソバ属)【蕎麦】 (学名 Fagopyrum esculentum) あの「ソバ」の花です。 タデ科の花としては大きく形がはっきりしています。 普通白色または薄紅がかった白ですが、品種によって紅色もあるようです。 世界各地で栽...
野山の植物

カワラノギク

カワラノギク (キク科シオン属)【河原野菊】 (Aster kantoensis) 関東周辺の太平洋側河川中流域の、丸石が転がっているような河原にのみ分布する希少な野菊です。 花はうす紫から白色の、いかにも「野菊」という花で、「ヨメナ」や「...
野山の植物

ハキダメギク

ハキダメギク (キク科コゴメギク属)【掃溜菊】 (Galinsoga quadriradiata) 明治時代に日本にやってきた北アメリカ原産の帰化植物で、全国の空き地や道端、畑地、河原や土手などに雑草として広がっています。 「掃き溜め」とい...
野山の植物

ムラサキエノコログサ

ムラサキエノコログサ (イネ科エノコログサ属)【紫狗尾草】 (Setaria viridis var. minor f. misera) どこにでもある「猫じゃらし」の「エノコログサ」の赤紫のものです。 エノコログサと同種で一品種として扱わ...
山岳の植物

シオジ

シオジ (モクセイ科トネリコ属)【塩地】 (学名:Fraxinus platypoda) 30mくらいになる落葉広葉樹で、山地の沢沿いに生育します。 「タモ」と同類で木材としてもよく似ているらしいですが、タモが中部以北~北海道なのに対して、...
9月

ホソエノアザミ

ホソエノアザミ (キク科アザミ属)【細枝野薊】 (Cirsium tenuipedunculatum) 「アズマヤマアザミ」などによく似たスリムな姿のアザミです。 総苞片がオナモミのイガのように反り返り、名前の通り、花が細い柄で付いています...
野山の植物

オヤマボクチ

オヤマボクチ (キク科ヤマボクチ属)【雄山火口】 (Synurus pungens) 別名:ヤマゴボウ 東海地方以北と北海道に分布する、アザミに近い仲間ですが山菜の「ヤマゴボウ」として、また地方によっては葉の繊維を蕎麦のつなぎとして使われて...
野山の植物

アズマヤマアザミ

アズマヤマアザミ (キク科アザミ属)【東山薊】 (Cirsium microspicatum) 類似の「ヤマアザミ」が、九州や四国を中心に分布するのに対して関東に分布するので「アズマ」の名がつけられたようです。 東北南部から中部地方の太平洋...
野山の植物

セイタカナミキソウ

セイタカナミキソウ (シソ科タツナミソウ属) (Scutellaria barbata) 「タツナミソウ」の仲間ですが、名の通り、けっこう背が高く伸びるようです。 中国で薬草として使われる植物で、東アジアから東南アジア、ヒマラヤ周辺に分布し...
9月

オオバナイトタヌキモ

オオバナイトタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)【大花糸狸藻】 (Utricularia gibba) 東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布する外来種で、園芸用に導入されたものが各地で帰化して増えているようです。 極めて近い種類の...
野山の植物

イワガネソウ

イワガネソウ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根草】 (Coniogramme japonica) 全国の林下に生える常緑のシダです。 類似の「イワガネゼンマイ」によく似ていますが、全体の印象としてはこれの方が葉が太く厚いイメージです。 ま...

ハタケニラ

ハタケニラ (ヒガンバナ科ステゴビル属)【畑韮】 (学名:Nothoscordum gracile) 「ニラ」や「ノビル」などに近い仲間ですが、最近問題になりつつある北アメリカ産帰化植物で、明治時代に園芸用に持ち込まれてきたそうです。 畑の...
野山の植物

オオユウガギク

オオユウガギク (キク科シオン属)【大柚香菊】 (Aster yomena var. angustifolius)(Aster robustus) 中部東海以西に分布するので、関東近郊には自生していません。 林縁の湿地に多く、地下茎で増える...
野山の植物

コミカンソウ

コミカンソウ (APG:ミカンソウ科コミカンソウ属)(トウダイグサ科)【小蜜柑草】 (学名:Phyllanthus urinaria) 別名:キツネノチャブクロ 小さなミカンのような実をつけるのでコミカンソウですが、実はとても小さく、4-5...
野山の植物

カニクサ

カニクサ (シダ植物フサシダ科)【蟹草】 (Lygodium japonicum) 別名:ツルシノブ 羊歯植物としては珍しい蔓性の植物で、畑や土手や庭などの雑草として生えてきます。 1本のつるは2m以上にもなりますが、正確にはこれは茎として...
野山の植物

オオバショウマ

オオバショウマ (キンポウゲ科サラシナショウマ属)【大葉升麻】 (Cimicifuga japonica) 同属の「サラシナショウマ」や「イヌショウマ」に似たブラシ状の花をつける仲間です。 個々の花に柄がない点でイヌショウマと同じですが、根...
9月

ゴジカ

ゴジカ (APG:アオイ科ゴジカ属)(アオギリ科)【午時花】 (学名:Pentapetes phoenicea) インドや熱帯アジア原産ということで、いかにも熱帯的な雰囲気の花です。 江戸時代に薬草として中国から来たということで、インドなど...
9月

オオベンケイソウ

オオベンケイソウ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【大弁慶草】 (学名: Hylotelephium spectabile) ベンケイソウ科の植物は、昔から各種の多肉植物として園芸対象とされてきたため、外来種、園芸品種が入り混じりよ...
野山の植物

ヤノネグサ

ヤノネグサ (タデ科イヌタデ属)【矢の根草】 (Persicaria nipponensis) 「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」などと同様の湿地の場所に、同様な姿で混ざって生えています。 でも、前者と比べると頭花の花数が少ないので、花の...
野山の植物

メナモミ

メナモミ (キク科メナモミ属) (Sigesbeckia pubescens) 「オナモミ」に対する「メナモミ」で、「ひっつきむし」の代表ですが、こちらは棘で引っ掛けるのではなく、粘液でへばりつくタイプです。 花のまわりの5つの総苞が「モウ...
9月

キクモ

キクモ (APG:オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【菊藻】 (学名:Limnophila sessiliflora) 古典的な水草であり、水中葉の姿と地上の姿とで大きく異なります。 水中葉の水草の姿では「キンギョモ」として親しまれて...
9月

アブノメ

アブノメ (APG:オオバコ科アブノメ属)(ゴマノハグサ科)【虻の目】 (Dopatrium junceum) 福島以西の湿地や水田に生える、とても小さな花です。 所謂、「水田雑草」のひとつですが、除草剤や農薬の影響でたいへん少なくなってい...
野山の植物

アキノウナギツカミ

アキノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【秋の鰻掴】 (Persicaria sagittata var. sibirica) ウナギツカミ 「ミゾソバ」と並んで、コンペイトウ型の丸い頭状花序をもつ秋の湿地のタデの代表です。 「ミゾソバ」「...
野山の植物

オオニガナ

オオニガナ (キク科フクオウソウ属)【大苦菜 】 (Nabalus tanakae) 東北から近畿にかけて湿地に分布する希少種のキク科植物で、「ニガナ」の名がつきますがニガナの仲間(ニガナ属)とはちょっと違う属で、大型の花です。 舌状花だけ...
野山の植物

ヒロハイヌノヒゲ

ヒロハイヌノヒゲ (ホシクサ科ホシクサ属)【広葉犬の髭】 (Eriocaulon alpestre var. robustius) いわゆる「水田雑草」の普通種ですが、農薬や除草剤を使う田ではほとんど見られず、今や珍しい植物となっているよう...
9月

オオケタデ

オオケタデ (タデ科イヌタデ属)【大毛蓼】 (学名:Persicaria orientalis) 中国・東南アジア原産で、江戸時代に鑑賞用・薬用で栽培され、一部帰化植物となっているようです。 「イヌタデ」を鮮やかに巨大にしたような植物で、背...
野山の植物

カワミドリ

カワミドリ (シソ科カワミドリ属)【河碧】 (Agastache rugosa) 全国の山野に分布する、いかにもシソ科らしい花ですが、花が多数密集して萼も長い筒状のせいか、花序がぼそぼそした感じです。 「カワミドリ」という妙な名前の由来は不...
9月

キハギ

キハギ (マメ科ハギ属)【木萩】 (Lespedeza buergeri) 秋にいかにもハギという形の花をつけますが、「ヤマハギ」などと比べると地味で小さく、あまり目立たない花です。 うす黄色のベースにいろいろな割合で赤紫色が入る花なので「...
9月

ハマゴウ

ハマゴウ (APG:シソ科ハマゴウ属)(クマツヅラ科)【浜栲】 (Vitex rotundifolia) 砂浜などに生える海浜植物で、砂に埋れまいと低く這って伸びますが、木本なので安定した環境に植えられていると高さも伸びるようです。 海岸植...
野山の植物

ヒメワラビ

ヒメワラビ (シダ植物ヒメシダ科) (Thelypteris torresiana var. clavata) 姫ワラビというわりには、大きいものでは葉身が1m以上にもなる羊歯です。 葉が薄地で細かいので、質感的には「姫」という感じがしなく...
9月

ノブキ

ノブキ (キク科ノブキ属)【野蕗】 (学名:Adenocaulon himalaicum) 全国の低山や谷間に生える地味な花です。 葉の感じが特徴的なので何だろう?と思いますが、花が目立たずたいへん細かいです。 よく見ると花序の中央に5弁の...
9月

アケボノソウ

アケボノソウ (リンドウ科センブリ属)【曙草】 (Swertia bimaculata) 全国の低山から山地の湿地や渓流ぞいに咲き、どこにでも有るといえば有るのだが、いざ見たいと思ってもどこにでも有るわけでもない、という微妙な存在。 以前か...
9月

ツルボ

ツルボ (APG:キジカクシ科ツルボ属)(旧:ユリ科)【蔓穂】 (Barnardia japonica) 秋のはじめに、草むらのあちこちから薄むらさきの穂状の花を立てる可憐な花です。 じつは、春に葉を出して一旦夏に枯れ、夏の終わりにまた葉を...
9月

タヌキマメ

タヌキマメ (マメ科タヌキマメ属)【狸豆】 (学名:Crotalaria sessiliflora) ネーミングに思わず納得してしまうルックスの花です。 毛むくじゃらな部分は萼で、花後は果実(豆)となります。 花は午前中には開花せず、正午ご...
9月

ステゴビル

ステゴビル (APG:ヒガンバナ科ネギ属)(ユリ科)【捨て小蒜】 (Allium inutile) 「ノビル」に似たニラの仲間で、里山や原野に雑草として生え、食用にならない小さな「蒜」ということで疎んじられてきた植物のようです。 ところが、...
9月

ミシマサイコ

ミシマサイコ (セリ科ミシマサイコ属)【三島柴胡】 (Bupleurum scorzoneraefolium var. stenophyllum) 漢方薬の原料「柴胡」として、古くから栽培され静岡県三島付近が良産地とされていたため名前がつい...
山岳の植物

ベニテングタケ

ベニテングタケ (テングタケ科)【紅天狗茸】 (Amanita muscaria) アニメなどに描かれる毒キノコの代表のような種類で、世界のかなり広い範囲に分布することもあり、毒キノコの共通アイコンと化しています。 しかし、一部では毒抜きの...