山岳の植物

山岳の植物

オンガタヒゴタイ

オンガタヒゴタイ (キク科トウヒレン属)【恩方平江帯】 (Saussurea x satowii) 「タカオヒゴタイ」と「セイタカトウヒレン」の自然交雑種とされるもので、両者の特徴を兼ね備え、高尾山系を中心に稀に見られるものです。 タカオヒ...
山岳の植物

シラキ

シラキ (トウダイグサ科シラキ属)【白木】 (Neoshirakia japonica) 本州中南部から九州の広葉樹林に生える落葉広葉樹。 高さ5-10m以下の小型の樹木で、幹は白っぽい樹皮で滑らかです。 互生の葉は広卵形で、秋にはグラデー...
山岳の植物

オシャグジデンダ

オシャグジデンダ (シダ植物ウラボシ科エゾデンダ属)【御社貢連朶】 (Polypodium fauriei) 深山の苔むしたような樹幹や岩上に着生する冬緑性のシダです。 葉身は広披針形の単葉で深裂し、「アオネカズラ」にちょっと似ています。 ...
山岳の植物

ウラジロモミ

ウラジロモミ (マツ科モミ属)【裏白樅】 (Abies homolepis) 普通の「モミ」よりも標高の高い寒冷な気候を好み、長野県内陸部などに多く分布します。 分布域は福島県以南の本州と四国に自生、本州中部では概ね標高1000mから180...
野山の植物

ヤマミズ

ヤマミズ (イラクサ科ミズ属)【山水】 (Pilea japonica) 関東以西の低山の湿った林下に群生する小さな目立たない草です。 とはいえ、特徴ある葉が対生して紫褐色を帯びた茎が立ち上がるので、それなりの存在感はあります。 上部の葉腋...
野山の植物

アマチャヅル

アマチャヅル (ウリ科アマチャヅル属)【甘茶蔓】 (Gynostemma pentaphyllum) 全国の山林や里山の日陰に生える蔓植物です。 独特の5枚葉が放射状につく鳥足状複葉の葉が特徴的です。 雌雄異株で、黄緑色の小さな星形の花が咲...
野山の植物

トドマツ

トドマツ (マツ科モミ属)【椴松】 (Abies sachalinensis) 北海道の針葉樹を代表する樹種で北海道内の針葉樹総量の約半分を占め、天然林も多いですが人工林も北海道内面積の約5割を占めるとされています。 内地の「シラビソ」にご...
山岳の植物

アシタカジャコウソウ

アシタカジャコウソウ (シソ科ジャコウソウ属)【愛鷹麝香草】 (Chelonopsis yagiharana) 別名:タカネジャコウソウ 種名の「アシタカ」は静岡県の愛鷹山で発見されたことによります。 普通の「ジャコウソウ」に較べ小型でひょ...
6月

オクヤマコウモリ

オクヤマコウモリ (キク科コウモリソウ属)【奥山蝙蝠】 (Parasenecio maximowiczianus var. alatus) 「コウモリソウ」の変種でコウモリソウより高い亜高山域に生育し、本州の中部地方の太平洋側に分布します。...
山岳の植物

コウモリソウ

コウモリソウ (キク科コウモリソウ属)【蝙蝠草】 (Parasenecio maximowiczianus) 葉の形から蝙蝠の名を冠した深山に生える野草で、「モミジガサ」などと同じ仲間です。 頭花は円錐花序または総状花序につき、小花は両性の...
野山の植物

アマギカンアオイ

アマギカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【天城寒葵】 (Asarum muramatsui) 「タマノカンアオイ」に似た感じで、伊豆半島周辺に分布するカンアオイです。 タマノカンアオイより小型のようで、葉柄の色が淡緑色になること、...
10月

タカクマホトトギス

タカクマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【高隈杜鵑】 (Tricyrtis ohsumiensis) 黄色い花のホトトギス類は地域限定の固有種が多く、この「タカクマホトトギス」も「キバナノホトトギス」の亜種とも別種ともいわれるものですが、...
6月

ヒメヒダボタン

ヒメヒダボタン (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【姫飛騨牡丹】 (Chrysosplenium nagasei var. luteoflorum) 日本海側ネコノメソウの代表「ホクリクネコノメ」の系統ながら、太平洋側の「イワボタン」や「ニッコ...

メタカラコウ

メタカラコウ (キク科メタカラコウ属)【雌宝香】 (Ligularia stenocephala) 東北以南の本州、四国、九州の山地~亜高山の湿った林縁や湿地に生え、黄色い疎らな花が咲きます。 同属の「オタカラコウ」によく似ていますが、葉が...
野山の植物

ミツバフウロ

ミツバフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【三葉風露】 (Geranium wilfordii) 全国の野山で数多く見られる「ゲンノショウコ」とそっくりで、花の拡大だけ見る分には全く見分け不可能な植物です。 ゲンノショウコと同じようなところ...
野山の植物

フジレイジンソウ

フジレイジンソウ (キンポウゲ科トリカブト属)【富士伶人草】 (Aconitum x fudjisanense) 「アズマレイジンソウ」と「レイジンソウ」の中間的形質をもち、関東や中部に分布すると思われる種間交雑種。 雑種起源なだけに、見分...
野山の植物

クサボタン

クサボタン (キンポウゲ科センニンソウ属)【草牡丹】 (Clematis stans) 「クレマチス」属の名をもつ「センニンソウ」の仲間ですが、他の仲間と違い蔓ではなく直立するやや大型の草です。 秋に咲く淡紫色の花は、一見筒状の合弁花のよう...
9月

ツガルミセバヤ

ツガルミセバヤ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【津軽見せばや】 (Hylotelephium ussuriense var. tsugaruense) 世界自然遺産の白神山地を中心とした青森県、秋田県にのみ分布する固有種。 深山の...
野山の植物

ミヤマフユイチゴ

ミヤマフユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【深山冬苺】 (Rubus hakonensis) 「フユイチゴ」とよく似ていますが、やや山地性のようで茎の毛は少なく、葉はやや細長くごく浅いく3~5裂となります。 葉先は尖り、葉の細かい鋸歯は先端が刺...
野山の植物

アブラガヤ

アブラガヤ (カヤツリグサ科アブラガヤ属)【油茅】 (Scirpus wichurae) 北海道から九州に分布する日本固有種で、低地から山地まで湿地や湿原に普通に見られます。 高さ1mほどになり、分岐しながら垂れ下がる小穂が綺麗な茶褐色とな...
山岳の植物

ナガバノモウセンゴケ

ナガバノモウセンゴケ (モウセンゴケ科モウセンゴケ属)【長葉毛氈苔】 (Drosera anglica) 「モウセンゴケ」同様に粘毛で虫を粘着させ養分として消化する食虫植物で、普通の「モウセンゴケ」と違い10cmほどもある細長い葉を直立させ...
野山の植物

ノッポロガンクビソウ

ノッポロガンクビソウ (キク科ガンクビソウ属)【野幌雁首草】 (Carpesium divaricatum var. matsuei) 「ガンクビソウ」の変種で、低山から山地の湿った林内に咲きます。 北海道の野幌で見つかったのが名の由来です...

ヒロハヤマトウバナ

ヒロハヤマトウバナ (シソ科トウバナ属)【広葉山塔花】 (Clinopodium multicaule var. latifolium) 「ヤマトウバナ」の変種で、葉が広めで大きめのもの。 葉の広さは個体差が大きく程度の問題なので同定の決め...
高山植物

イワショウブ

イワショウブ (チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)【岩菖蒲】 (Triantha japonica) 別名:ムシトリゼキショウ 細長い花茎の先に白い花序をつけ、夏の終りの湿原を彩る可憐な花です。 亜高山の湿原や高山の雪田の縁などに多く見...
野山の植物

サワオトギリ

サワオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【沢弟切】 (Hypericum pseudopetiolatum) 全国的に分布し、里山から亜高山までの沢沿いや湿地に生える小型のオトギリソウです。 サイズ感としては「アゼオトギリ」などと似た...
山岳の植物

ミヤマトウバナ

ミヤマトウバナ (シソ科トウバナ属)【深山塔花】 (Clinopodium micranthum var. sachalinense) 「トウバナ」の仲間の中でも山岳性で深山の林内や湿ったところに生え、「クルマバナ」のように輪生の花序が数段...
高山植物

キタヨツバシオガマ

キタヨツバシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)(旧ゴマノハグサ科)【北四葉塩竈】 (Pediculasis chamissonis var. hokkaidoensis) 別名:ハッコウダシオガマ 「ヨツバシオガマ」は従来ひとつの種類と...
高山植物

トモエシオガマ

トモエシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)(旧 ゴマノハグサ科)【巴塩竈】 (Pedicularis resupinata subsp. teucriifolia) 半寄生性の多年草で「シオガマギク」の亜種または変種とされています。 花...
山岳の植物

オゼミズギク

オゼミズギク (キク科オグルマ属)【尾瀬水菊】 (Inula ciliaris var. glandulosa) 本州の近畿地方以東に分布し、山地の湿原に生育する「ミズギク」の変種で、尾瀬・日光周辺と東北地方南部に分布します。 茎の中部以上...
山岳の植物

エゾシロネ

エゾシロネ (シソ科シロネ属)【蝦夷白根】 (Lycopus uniflorus) 全国の山岳地の湿地に生える背の低い「シロネ」です。 対生する葉は長楕円形で粗い鋸歯が目立ちます。 葉腋に段々と2-3mmの小さな白色の唇形花が密にかたまって...
山岳の植物

エゾスズラン

エゾスズラン (ラン科カキラン属)【蝦夷鈴蘭】 (Epipactis papillosa) 別名:アオスズラン 「蝦夷」の名がつきますが北海道から九州まで産し、山地から亜高山の林下に咲く地生ランです。 もちろん「スズラン」とは無縁で、ランの...
山岳の植物

オオシラビソ

オオシラビソ (マツ科モミ属)【大白檜曽】 (Abies mariesii) 別名:アオモリトドマツ 中部地方から東北地方の亜高山帯を構成する代表的な針葉樹です。 おおむね海抜1500-2500mぐらいに分布し、豪雪の環境に強い樹種のため東...
高山植物

オヤマリンドウ

オヤマリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【御山竜胆】 (Gentiana makinoi) 夏の終わりから秋口に、中部地方以北の山地から亜高山帯で草地や林縁に咲く小型のリンドウです。 花は茎の上部のほうにだけ数個つき、花弁は5裂しますがすぼ...

ミヤマシシウド

ミヤマシシウド (セリ科シシウド属)【深山猪独活】 (Angelica pubescens var. matsumurae) 名前の通り「シシウド」の高山型ですが、両者の区別は容易ではないようです。 ミヤマシシウドは本州中部地方以北から東北...
山岳の植物

オゼヌマアザミ

オゼヌマアザミ (キク科アザミ属)【尾瀬沼薊】 (Cirsium homolepis) 「オゼヌマ」の名前の通り、尾瀬とその周辺山域の湿原だけに生育する特産種です。 湿原の中に直立し、やや薄い色の頭花が上向きに1-3個ほどつき、葉は細く深裂...
山岳の植物

ミヤマワレモコウ

ミヤマワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【深山吾亦紅】 (Sanguisorba longifolia) 「ワレモコウ」とよく似ていますが別種で、山地帯~亜高山帯の湿原や草地に生育します。 普通のワレモコウよりもやや花序が長いことが多く暗い...

オクトリカブト

オクトリカブト (キンポウゲ科トリカブト属)【奥鳥兜】 (Aconitum japonicum subsp. subcuneatum) みちのく(陸奥)を名前に冠する、東北地方中心に分布するトリカブトです。 北海道南西部から中部にかけ日本海...
山岳の植物

チョウジギク

チョウジギク (キク科ウサギギク属)【丁子菊】 (Arnica mallotopus) 別名:クマギク 本州(日本海側)四国の一部の、山地から亜高山帯の湿った斜面に生育します。 「ウサギギク」と同属ですが、何ともユニークな花で、筒状花のみの...

シコクママコナ

シコクママコナ (ハマウツボ科ママコナ属)【四国飯子菜】 (Melampyrum laxum var. laxum) 「ミヤマママコナ」の変種で、ミヤマママコナ同様に花冠喉部両脇に黄色斑があり、ミヤマママコナと違って苞葉の一部に刺状の歯牙が...
山岳の植物

ジゾウカンバ

ジゾウカンバ (カバノキ科カバノキ属)【地蔵樺】 (Betula globispica) 別名:イヌブシ (写真は樹幹のみ 葉は別物) 栃木から長野までの本州中部、ほとんど埼玉県、群馬県、山梨県、長野県の境界山地中心に限られた分布の希産種の...