街での植物

12月

サザンカ

サザンカ (ツバキ科ツバキ属)【山茶花】 (学名: Camellia sasanqua) 「ツバキ」と並んで、冬の風景を彩る花ですが、元来熱帯系の樹で、野生では山口県や四国以南の分布であり、日本はツバキ科の分布北限のようです。 ツバキと比べ...
野山の植物

ヤブツバキ

ヤブツバキ (ツバキ科ツバキ属)【藪椿】 (Camellia japonica) ツバキには無数の園芸品種がありますが、それらの元締めなる原種(野生種)が「ヤブツバキ」または亜種の「ユキツバキ」。 基本の花は花弁が5枚で、その付け根は合着し...

ソヨゴ

ソヨゴ (モチノキ科モチノキ属)【冬青】 (学名:Ilex pedunculosa) 神保町の近所のビルの植栽に使われていました。 あまり名を聞いたことのない、なんということもなく目立たない常緑樹ですが、小さなサクランボのようにぶら下がる赤...
9月

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ (ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)【洋種山牛蒡】 (学名: Phytolacca americana) 別名:アメリカヤマゴボウ 人里周辺のどこにでも生える帰化植物です。 山地でも林道沿いなどに繁殖していることがあります。 全...
6月

ヒレハリソウ(コンフリー)

ヒレハリソウ(コンフリー) (ムラサキ科ヒレハリソウ属) (学名:Symphytum officinale) 英名の「コンフリー」が一番名前の通りがよいでしょう。 ヨーロッパから西アジア原産の草で、現地では古くから薬草として知られてきました...
野山の植物

マンサク

マンサク (マンサク科マンサク属)【満作】 (学名: Hamamelis japonica) 早春、他の木々がまだ葉もつけない時期に「まず咲く」という花です。 ねじれたテープ状のユニークな花弁は他にない形で、本州中部太平洋側以西から九州にか...

シナマンサク

シナマンサク (マンサク科マンサク属)【支那満作】 (Hamamelis mollis) 「マンサク」の中国産の種類で公園などに植えられています。 日本産の「マンサク」と比べて花がやや大きく、かたまりになって咲き、花の色が濃いめな感じです。...
9月

ハキダメギク

ハキダメギク (キク科コゴメギク属)【掃溜菊】 (Galinsoga quadriradiata) 明治時代に日本にやってきた北アメリカ原産の帰化植物で、全国の空き地や道端、畑地、河原や土手などに雑草として広がっています。 「掃き溜め」とい...

ハタケニラ

ハタケニラ (ヒガンバナ科ステゴビル属)【畑韮】 (学名:Nothoscordum gracile) 「ニラ」や「ノビル」などに近い仲間ですが、最近問題になりつつある北アメリカ産帰化植物で、明治時代に園芸用に持ち込まれてきたそうです。 畑の...
野山の植物

コミカンソウ

コミカンソウ (APG:ミカンソウ科コミカンソウ属)(トウダイグサ科)【小蜜柑草】 (学名:Phyllanthus urinaria) 別名:キツネノチャブクロ 小さなミカンのような実をつけるのでコミカンソウですが、実はとても小さく、4-5...

ツタバウンラン

ツタバウンラン (オオバコ科ツタバウンラン属)(旧ゴマノハグサ科)【蔦葉海蘭】 (Cymbalaria muralis) 大正時代に園芸用に移入された地中海原産の帰化植物。 独特の形の葉が路傍や石垣などにグランドカバー的に這って生えます。 ...
野山の植物

ツルタケダマシ

ツルタケダマシ (テングタケ科テングタケ属) (学名:Amanita spreta) 小金井公園の林床にふと眼についたキノコ。 いかにもキノコらしく整った姿ですが、「ツバ」と「ツボ」を備え、どうもテングタケ系のような形です。 いろいろ調べる...
野山の植物

アメリカオニアザミ

アメリカオニアザミ (キク科アザミ属)【亜米利加鬼薊】 (学名: Cirsium vulgare) 別名:セイヨウオニアザミ 夏まだ早い時期から咲きはじめる大柄なアザミですが、本来日本には分布していない外来帰化植物です。 「アメリカ」とあり...
野山の植物

ニガクサ

ニガクサ (シソ科ニガクサ属)【苦草】 (Teucrium japonicum) ちょっと「イヌゴマ」などにも似ていますが、これはもっと雑草的に街の川辺にも生えています。 シソ科らしい唇弁花ですが、この属は下唇弁が長く突き出し、上唇弁は小さ...
6月

コモチマンネングサ

コモチマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【子持万年草】 (学名:Sedum bulbiferum) 本州以西に普通に生える在来の雑草ですが、帰化植物の「メキシコマンネングサ」などよりも花がまばらで地味な咲き方です。 葉腋に短い葉...
9月

ウシハコベ

ウシハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【牛繁縷】 (Stellaria aquatica) ハコベの仲間はみなよく似ていて、ぱっと見にはどれも同じですが、このウシハコベは「コハコベ」や「ミドリハコベ」などに比べスマートに立ち上がる印象です。 茎...
3月

コハコベ

コハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【小繁縷】 (Stellaria media) ハコベは、およそ何処にでも生える雑草の代表のようなものですが、大きく分けると「コハコベ」と「ミドリハコベ」「ウシハコベ」となります。 コハコベは普通、茎が赤茶色...
6月

クレマチス

クレマチス(カザグルマ) (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】 (学名:Clematis patens) 「クレマチス」は正しくはこれらの属名で、園芸のクレマチスの多くは「カザグルマ」や「テッセン」をベースにして品種改良したものです。 庭...
野山の植物

アケビ

アケビ (アケビ科アケビ属)【木通、通草】 (学名: Akebia quinata) 子どものころに、近所に庭にアケビを植えている家が何件かあって、季節になると実を盗んできて食べた覚えがあります。 とても甘いことは甘いのですが、たくさんの種...

オオアマナ

オオアマナ (キジカクシ科オオアマナ属)【大甘菜】 (Ornithogalum umbellatum) ヨーロッパ原産の帰化植物で、園芸用が逸出して野生化しています。 「アマナ」の名がついていますが、「アマナ」とは別物で有毒植物。 どちらか...

ユキモチソウ

ユキモチソウ (サトイモ科テンナンショウ属)【雪餅草】 (学名:Arisaema sikokianum) 個性派ぞろいのテンナンショウ属の中でも、園芸人気の高い独特の種類です。 サトイモ科共通の、「仏炎苞」の花ですが、中心の肉状花穂の付属体...
6月

クマガイソウ

クマガイソウ (ラン科アツモリソウ属)【熊谷草】 (Cypripedium japonicum) 日本の自生ランの仲間の中でも一番変わり種のトップクラスの花でしょう。 異様な存在感のある内臓チックな唇弁と、その上の萼片、2枚だけの大きな扇型...

シロヤマブキ

シロヤマブキ (バラ科シロヤマブキ属)【白山吹】 (学名:Rhodotypos scandens) 神保町の民家の鉢に植えられている白い花が、どう見てもヤマブキに似ているので調べてみたら、「シロヤマブキ」らしい。 葉や全体の感じが「ヤマブキ...
野山の植物

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【大犬の陰嚢】 (学名: Veronica persica) 春の路傍や野原に、爽やかな瑠璃の色合いを散らす風物詩ですが、ヨーロッパ原産の明治期からの帰化植物です。 必...

ウスベニヒゴスミレ

ウスベニヒゴスミレ (スミレ科)【薄紅肥後菫】 (Viola chaerophylloides v. sieboldiana) これはヒゴスミレでも、「ウスベニヒゴスミレ」と呼ばれる園芸品種で、野生種そのものではありません。 花色のパターン...
野山の植物

ミチタネツケバナ

ミチタネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【道種浸け花】 (Cardamine hirsuta) タネツケバナの仲間は似たものの紛らわしい種類が多いですが、これはヨーロッパから東アジア原産の帰化植物。 日本に入ってきたのは近年のようです...
野山の植物

タマシダ

タマシダ (シダ植物ツルシダ科)【玉羊歯】 (学名:Nephrolepis cordifolia) 伊豆以南に分布する亜熱帯系のシダで、葉の並びが美しいので観葉植物として鉢植えや庭園でよく栽培されています。 野生では海岸近くに多く、岩上や樹...
10月

ヒメツルソバ

ヒメツルソバ (タデ科イヌタデ属)【姫蔓蕎麦】 (Persicaria capitata) 家の石垣や道路のコンクリート法面、駐車場の隅など、人里や街中の人工物のまわりによく見かけますが、もともと明治時代に園芸用に導入されたものです。 タデ...
野山の植物

カモメギク

カモメギク (キク科キク属)【鴎菊】 (Chrysanthemum seticuspe) 日本中で、皇居東御苑に植えられた2株しか存在しないといわれる黄色の野菊。 実態は、どうやら「キクタニギク(アワコガネギク)」の、江戸時代の古典園芸品種...
3月

ノキシノブ

ノキシノブ (ウラボシ科ノキシノブ属)【軒忍】 (Lepisorus thunbergianus) その名の通り、古い茅葺屋根の軒下によく見られた着生シダです。 普通は全国の低山の樹木や岩上に生えますが、里山、街中などにも公園の樹や庭石、古...
野山の植物

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ (キク科アキノキリンソウ属)(APG:キク科)【背高泡立草】 (学名:Solidago canadensis var. scabra) 河原や空き地に猛烈な勢いで繁殖し、花粉症の元凶としても忌み嫌われることが多い帰化植...
街での植物

ヒロハノタイワンホトトギス

ヒロハノタイワンホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【広葉台湾杜鵑草】 (Tricyrtis 'Amethystina') 「タイワンホトトギス」の園芸品種ですが、「広葉」といっても、いわゆるタイワンホトトギスと変わりは無いようです。 この名...
7月

ハゼラン

ハゼラン (ハゼラン科ハゼラン属)(スベリヒユ科)【爆蘭】 (Talinum paniculatum) 都会の歩道でも、郊外の住宅地でも、人里に幅広く繁殖する帰化植物です。 南米原産で明治時代に移入されたようです。 午後から開くという花は、...
野山の植物

ウリクサ

ウリクサ (APG:アゼナ科アゼナ属)(ゴマノハグサ科)【瓜草】 (Lindernia crustacea) 花だけぱっと見ると「トキワハゼ」や「アゼナ」に似ていますが、地面を這い葉が水平に開いた感じになります。 とても小さいですが個々の花...
野山の植物

シロホトトギス

シロホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【白杜鵑草】 (Tricyrtis hirta f. albescens)(シロバナホトトギス) 「ホトトギス」の白花品種で、天然自生のものもあるようですが、かなり稀なようで、ほとんどの場合、園芸用につ...
9月

タマスダレ

タマスダレ (ヒガンバナ科) 【玉簾】 (学名: Zephyranthes candida) ペルーなど南米の原産で、日本には明治時代に渡来したポピュラーな園芸植物です。 園芸では、属名の「ゼフィランサス」、英名の「レインリリー」で呼ばれる...
9月

ダンドボロギク

ダンドボロギク (キク科タケダグサ属)【段戸襤褸菊】 (Erechtites hieraciifolius) 北アメリカ原産の帰化植物で、野山や公園、道端などに生える、いわゆる雑草です。 「ボロギク」という名は、もともと「サワギク」のことを...
9月

ショウキズイセン

ショウキズイセン (ヒガンバナ科)【鍾馗水仙】 (学名 Lycoris traubii) (リコリス) オレンジ色の「ヒガンバナ」という感じで、いかにもリコリス属らしく、反り返った花弁と長い雄しべをもつ花です。 実際ヒガンバナとかなり近い種...
6月

アオギリ

アオギリ (APG:アオイ科アオギリ属)(旧アオギリ科)【青桐、梧桐】 (Firmiana simplex) 緑の樹皮が独特で、掌状の葉も特徴的です。 また、面白いのは秋に生る実で、まるで葉の縁に豆がくっついたような形で種を飛ばす仕組みにな...
9月

ハナトラノオ

ハナトラノオ (シソ科ハナトラノオ属)【花虎の尾】 (Physostegia virginiana) 別名:カクトラノオ 北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に導入された宿根草の園芸植物です。 四方に向かって四角錐のかたちに咲くユニークな...