海岸の植物

野山の植物

レブンソウ

レブンソウ (マメ科オヤマノエンドウ属)【礼文草】 (Oxytropis megalantha) その名の通り北海道礼文島の固有種で、高山植物の「オヤマノエンドウ」の近縁種です。 葉は奇数羽状複葉で小葉は17-23個。 長く伸びた花茎の先に...

ツルナ

ツルナ (ハマミズナ科ツルナ属)【蔓菜】 (Tetragonia tetragonoides) 海岸の岩場や礫地などにつる状に這うように茂る海浜植物。 北海道南部以南の全国の浜辺に分布します。 独特の三角の葉は多肉質で、表面を細かい粒状突起...
11月

ハナイソギク

ハナイソギク (キク科キク属)【花磯菊】 (Chrysanthemum x marginatum) 別名:サトイソギク 海岸に咲く「イソギク」と園芸種の「イエギク」が交雑して発生した雑種です。 イソギクの花に小さな舌状花を併せ持った花となり...

ヒロハクサフジ

ヒロハクサフジ (マメ科ソラマメ属)【広葉草藤】 (Vicia japonica) 別名:ハマクサフジ 「クサフジ」や「ツルフジバカマ」に似ていますが、小葉が幅広の楕円形で5-8対(10-16枚)でやや厚手です。 近畿以東と北海道の海岸沿い...

オオバグミ

オオバグミ (グミ科グミ属)【丸葉茱萸】 (Elaeagnus macrophylla) 別名:マルバグミ 本州以南の海岸近くの草地や林縁に生える常緑樹。 いかにも海岸性らしい艶々の深緑の葉で裏面は銀白色の細毛が生え、新葉も銀白色の毛で覆わ...

ソナレマツムシソウ

ソナレマツムシソウ (スイカズラ科マツムシソウ属)【磯馴松虫草】 (Scabiosa japonica var. lasiophylla) 別名:アシタカマツムシソウ 高原の花としてなじみ深い「マツムシソウ」の海岸型変種です。 多年草で丈が...

ボタンボウフウ

ボタンボウフウ (セリ科カワラボウフウ属)【牡丹防風】 (Peucedanum japonicum) 別名:ショクヨウボウフウ、サクナ 関東以西から沖縄にかけて分布し、海岸の岩場や砂地に生育します。 葉は艶が無く独特の白っぽい青緑色で、特徴...

ハマラッキョウ

ハマラッキョウ (ヒガンバナ科ネギ属)【浜辣韮】 (Allium pseudojaponicum) 別名:タマムラサキ 「ヤマラッキョウ」の海岸型とされ、三浦半島、伊豆半島の狭く限られた範囲に、それと何故か壱岐諸島に分布します。 海岸地帯の...

ハマアキノキリンソウ

ハマアキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)【浜秋の麒麟草】 (Solidago virgaurea subsp. leiocarpa var. ovata) 「アキノキリンソウ」の海岸型で、房総半島、伊豆半島、三浦半島、真鶴半島、江...
11月

マルバシャリンバイ

マルバシャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【丸葉車輪梅】 (Rhaphiolepis umbellata var. integerrima) 本州、四国、九州の海岸に分布し、通常の「シャリンバイ」よりも葉が短く丸く鋸歯が無く、海岸の岩場や...
10月

イソギク

イソギク (キク科キク属)【磯菊】 (Chrysanthemum pacificum) 千葉県犬吠埼から静岡県御前崎にかけての太平洋岸と伊豆諸島に分布する海岸性の菊です。 海岸の岩場や風衝草原などに群生して、花の全盛期には壮観です。 筒状花...

ムコジママンネングサ

ムコジママンネングサ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【聟島万年草】 (Sedum mukojimanensis) 小笠原列島の固有種で、聟島(むこじま)列島の媒(なこうど)島の断崖絶壁に生育するマンネングサです。 従来、小笠原列島に自生する...
野山の植物

タイワンツクバネウツギ

タイワンツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【台湾衝羽根空木】 (Abelia chinensis var. ionandra) 日本では奄美大島、沖縄本島、石垣島の海岸や山地の岩地に稀に生育する希少種で、「ツクバネウツギ」や「...

ハマオモト

ハマオモト (ヒガンバナ科ハマオモト属)【浜万年青】 (Crinum asiaticum var. japonicum) 別名:ハマユウ いかにも南方風の雰囲気のある海浜植物で、東南アジアから房総半島、三浦半島、伊豆半島などを北限とする黒潮...
野山の植物

センカクツツジ

センカクツツジ (ツツジ科ツツジ属)【尖閣躑躅】 (Rhododendron eriocarpum var. tawadae) 尖閣諸島の釣魚島の岩場に生育する固有種で、南西諸島に分布する「マルバサツキ」の変種とされています。 明治時代から...
すみれ

二色アツバスミレ

二色アツバスミレ (スミレ科スミレ属)【二色厚葉菫】 (Viola mandshurica var. triangularis f. bicolor) 近所の路傍で見つけた、大柄で派手なスミレ。 「スミレ(マンジュリカ)」の海岸型変種である...

ハマダイコン

ハマダイコン (アブラナ科ダイコン属)【浜大根】 (Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides) 海岸の砂地や後背地に群生し、白と淡紅色の花が目を引く野草です。 従来、栽培ダイコンが...
野山の植物

ニイジマスミレ

ニイジマスミレ (スミレ科スミレ属)【新島菫】 (Viola mandshurica var. triangularis f. niijimensis) 「スミレ(マンジュリカ)」の太平洋側海岸型変種「アツバスミレ」の伊豆諸島白花品種がニイ...
3月

コモチシダ

コモチシダ (シシガシラ科コモチシダ属)【子持ち羊歯】 (Woodwardia orientalis) 大型になる常緑性のシダで、葉の表面に無性芽(ムカゴ)をつけ、小さな葉が生えて増殖します。 「クモノスシダ」や「フジシダ」「ツルデンダ」な...
3月

オニヤブソテツ

オニヤブソテツ (シダ植物オシダ科ヤブソテツ属)【鬼藪蘇鉄】 (Cyrtomium falcatum) 東北以南の海岸沿いに分布するヤブソテツで、「ヤブソテツ」の仲間の中でも緑色が濃くたいへん光沢の強い種類です。 変異は多く、内陸寄りに生育...

ハチジョウキブシ

ハチジョウキブシ (キブシ科キブシ属)【八丈木五倍子】 (Stachyurus praecox var. matsuzakii) 別名:ナンバンキブシ 「キブシ」の変種で花序や葉が大きめとされ、伊豆七島や関東以西の太平洋岸に分布します。 キ...

シチトウスミレ

シチトウスミレ (スミレ科スミレ属)【七島菫】 (Viola grypoceras var. hichitoana) 別名:ツヤスミレ 「七島」とは伊豆七島のことで、伊豆七島と伊豆半島や三浦半島の一部に分布する海岸型のスミレです。 「タチツ...

タチテンノウメ

タチテンノウメ (バラ科テンノウメ属)【立天の梅】 (Osteomeles schwerinae) 小笠原諸島固有種の常緑低木で、5弁の白い花を枝先につけます。 特徴的な奇数羽状複葉の葉は小葉が13~14対ほどで、光沢のある深い緑色です。 ...

ソナレムグラ

ソナレムグラ (アカネ科シマザクラ属)【磯馴葎】 (Leptopetalum coreanum var. coreanum) 千葉県以南から琉球までの海岸の岩場に分布する海岸性の「ムグラ」類で、「ヤエムグラ」などの仲間ですが海岸植物らしく、...
8月

アシタバ

アシタバ (セリ科シシウド属)【明日葉】 (Angelica keiskei) 八丈島や伊豆諸島の特産品として有名になり、今では本州各地でも栽培されています。 元来の原産地は伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島・房総半島となり、伊豆諸島固有種が本土...
9月

ケカモノハシ

ケカモノハシ (イネ科カモノハシ属)【毛鴨の嘴】 (Ischaemum anthephoroides) 同属の「カモノハシ」より毛が多いのでケカモノハシという名の海岸植物。 「コウボウムギ」などが生えるような海岸砂丘に群生し、ちょっと独特な...
9月

ツルモウリンカ

ツルモウリンカ (APG:キョウチクトウ科カモメヅル属)(ガガイモ科)【蔓茉莉花?】 (Vincetoxicum tanakae) 「ガガイモ」の仲間で、九州南部から琉球の海岸近くに分布する日本固有種です。 蔓性で長く伸び、岩場などでは垂れ...
9月

ツルワダン

ツルワダン (キク科タカサゴソウ属)【蔓海菜】 (Ixeris longirostra) 小笠原の固有種で、「ジシバリ」の仲間です。 ロゼット状の根生葉をもち花茎の先に散房状の花序をつけます。 花は舌状花のみで15枚前後、花弁はジシバリなど...
9月

アサガオガラクサ

アサガオガラクサ (ヒルガオ科アサガオガラクサ属)【朝顔柄草】 (Evolvulus alsinoides var. decumbens) 沖縄本島、宮古諸島、八重山諸島の海岸近くの草地に、地面を這うように生える草です。 ヒルガオ類としては...
9月

クマノギク

クマノギク (キク科ハマグルマ属)【熊野菊】 (Sphagneticola calendulacea) 別名:ハマグルマ 伊豆、紀伊半島~沖縄県の海岸沿いに分布するキクの仲間です。 必ずしも海浜性というわけでもなく、海からやや離れた草地など...
野山の植物

ヒダカミセバヤ

ヒダカミセバヤ (ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)【日高見せばや】 (Hylotelephium cauticola) 北海道の日高・十勝地方の岩場に生える北海道固有種です。 小型で地を這うように伸び、高山植物のイメージがありますが山...

オオバマサキ

オオバマサキ (ニシキギ科ニシキギ属)【大葉柾】 (Euonymus japonicus f. macrophyllus) マサキは古くから生垣などによく使われた常緑低木で、自生地は北海道南部以南の全国の主に海岸沿いです。 厚手の光沢ある葉...
6月

イヨカズラ

イヨカズラ (キョウチクトウ科カモメヅル属)(ガガイモ科)【伊予葛】 (Vincetoxicum japonicum)  別名:スズメノオゴケ 本州から九州の海岸近くの草地に生え、茎は直立しますが上部は長くのびてつる状になることがあります。...
7月

ミフクラギ

ミフクラギ (キョウチクトウ科ミフクラギ属)【目脹ら木】 (Cerbera manghas) (オキナワキョウチクトウ) 奄美大島以南の琉球諸島から東南アジア、インドにかけて分布する海岸林の樹木。 美しい白い花で、花後にはミニマンゴーのよう...
7月

シャジクソウ

シャジクソウ (マメ科シャジクソウ属)【車軸草】 (Trifolium lupinaster) シャジクソウ属というのはマメ科のツメクサの仲間で、お馴染みの「シロツメクサ」「アカツメクサ」「コメツブツメクサ」などの身近な雑草ですが、それらは...
6月

ハマボウフウ

ハマボウフウ (セリ科ハマボウフウ属)【浜防風】 (Glehnia littoralis) 似たようなものの多いセリ科の中でも、艶のある厚手の葉や低い背丈など、海浜植物の特徴を備えた海岸性の種類です。 カリフラワーのようにかたまった花序で花...

ハマボッス

ハマボッス (サクラソウ科オカトラノオ属)【浜払子】 (Lysimachia mauritiana) 日本全国とアジア太平洋に広く分布する海岸植物です。 地面から直立して生え、先端に白い5弁花の花序をつけます。 海浜植物らしい厚手で光沢のあ...

オオバヤシャブシ

オオバヤシャブシ (カバノキ科ハンノキ属)【大葉夜叉五倍子】 (Alnus sieboldiana) 福島県以南から紀伊半島あたりまでの太平洋岸地帯に自生し、荒れ地や痩せた土地でもよく育つということで緑化や砂防用に各地で播種されています。 ...

モクレイシ

モクレイシ (ニシキギ科モクレイシ属)【木茘枝】 (Microtropis japonica) あまり目立たない常緑低木で、地味な黄緑色の筒状の花を咲かせます。 ちょっと「オニシバリ」などジンチョウゲ類の花に似ていますが、花が4裂ではなく5...
1月

ハイビャクシン

ハイビャクシン (ヒノキ科ビャクシン属)【這柏槙】 (Juniperus chinensis var. procumbens) 「イブキ」の変種となる這性の針葉樹で、公園や庭園の植栽に広く使われますが、日本の自生原産地は、壱岐・対馬などの海...