海岸の植物

野山の植物

モクレイシ

モクレイシ (ニシキギ科モクレイシ属)【木茘枝】 (Microtropis japonica) あまり目立たない常緑低木で、地味な黄緑色の筒状の花を咲かせます。 ちょっと「オニシバリ」などジンチョウゲ類の花に似ていますが、花が4裂ではなく5...
1月

ハイビャクシン

ハイビャクシン (ヒノキ科ビャクシン属)【這柏槙】 (Juniperus chinensis var. procumbens) 「イブキ」の変種となる這性の針葉樹で、公園や庭園の植栽に広く使われますが、日本の自生原産地は、壱岐・対馬などの海...
2月

ハイネズ

ハイネズ (ヒノキ科ビャクシン属)【這杜松】 (Juniperus conferta) 海岸に生える、「ハイマツ」のような匍匐性の針葉樹で、葉は「カラマツ」のように短めですが鋭く尖っています。 雌雄異株で、雌株には丸い実がなります。 背が低...
2月

トベラ

トベラ (トベラ科トベラ属)【扉】 (Pittosporum tobira) 東北南部以南の海岸沿いに分布する常緑の低木です。 先丸のへら型の葉が放射状につくのが特徴的で、ちょっと「シェフレラ(ヤドリフカノキ)」に似ています。 葉の縁が裏側...

ハマコンギク

ハマコンギク (キク科シオン属)【浜紺菊】 (Aster microcephalus var. littoricola) 別名:エノシマヨメナ 「ノコンギク」の海岸型変種で、三浦半島から湘南、伊豆半島にかけて、また伊豆諸島に分布します。 海...

ハチジョウイタドリ

ハチジョウイタドリ (タデ科イタドリ属)【八丈虎杖】 (Fallopia japonica var. hachidyoensis) 「イタドリ」の変種で、伊豆大島から八丈島の伊豆七島に分布する固有種です。 普通のイタドリよりもやや大型ですが...
9月

ハマカンゾウ

ハマカンゾウ (ススキノキ科ワスレグサ属)【浜萱草】 (Hemerocallis fulva var. littorea) 「ノカンゾウ」とそっくりで、ほぼ同じですが、海岸の日当たりの良い場所に生えます。 海岸性の常で葉が厚手で光沢があり、...
9月

ネコノシタ

ネコノシタ (キク科ハマグルマ属)【猫の舌】 (Wollastonia dentata) 別名:ハマグルマ 関東以西の砂浜に生える多年草です。 地面に茎を長く伸ばし、途中から根をおろして生育範囲を広げてゆきます。 葉が厚手で表面がざらつくた...
野山の植物

カノコユリ

カノコユリ (ユリ科ユリ属)【鹿の子百合】 (Lilium speciosum) 鹿児島県の甑島列島が最も有名な群生地で、九州、四国の一部地域に自生する美しいユリです。 「ヤマユリ」に近い感じがするほどの大きな濃ピンクの花弁が大きく反り返り...
野山の植物

シマホタルブクロ

シマホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【島蛍袋】 (Campanula microdonta) 大島から青ヶ島までの伊豆諸島に分布していて、離島植物の常として島によって変異が多いようです。 関東地方の太平洋側にも点々と分布し、雑種も...
6月

ハマナデシコ

ハマナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【浜撫子】 (Dianthus japonicus) 本州から九州、沖縄にかけて主に太平洋側を中心に、海岸の岩場や砂礫地に生育する海浜植物です。 花が派手で綺麗なので園芸用に栽培もされています。

スカシユリ

スカシユリ (ユリ科ユリ属)【透百合】 (Lilium maculatum) 別名:イワトユリ、イワユリ 海岸性のユリで、背が低く大きな橙色の花をつけます。 太平洋側と日本海側で別の個体群とされていて、太平洋側(中部以北の海岸)を「イワトユ...
6月

マルバハタケムシロ

マルバハタケムシロ (キキョウ科ミゾカクシ属)【丸葉畑筵】 (Lobelia loochooensis) 奄美大島、沖縄島、久米島の固有種ということですが、沖縄島ではすでに絶滅。 久米島では自生が最近再確認されたそうです。 湧き水が滲み出る...

リュウキュウベンケイ

リュウキュウベンケイ (ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属)【琉球弁慶】 (Kalanchoe integra) 別名:ヘラバトウロウソウ 多肉植物のベンケイソウとしては珍しく、花茎が細長く立ち上がり先端に山吹色の4-5弁花の花序をつけま...
6月

ヒロハサギゴケ

ヒロハサギゴケ (キツネノマゴ科ヒロハサギゴケ属)【宮古島草】 (Strobilanthes reptans) 別名:ミヤコジマソウ, ヒメスズムシソウ ニューギニア以北の太平洋諸島に分布し、日本では宮古島群島の数カ所にしか確認されない希少...

シロバナマンテマ

シロバナマンテマ (ナデシコ科マンテマ属) (Silene gallica var. gallica) 「マンテマ」の基本種とされる帰化植物で、ヨーロッパ原産です。 海岸の砂地や草地、河川敷や市街地などに自生しています。 普通のマンテマが赤...
6月

ナミキソウ

ナミキソウ (シソ科タツナミソウ属)【浪来草】 (Scutellaria strigillosa) 全国の海岸沿いの草原や砂地に分布するタツナミソウの仲間です。 海岸性らしく葉が厚めで毛っぽく小さめで、ちょっと「コバノタツナミソウ」に似てい...
10月

オオシマノジギク

オオシマノジギク (キク科キク属)【大島野路菊】 (Chrysanthemum crassum) 西日本の太平洋岸沿いに分布する「ノジギク」の仲間の中で、最も南方に生育する海岸性の種類です。 九州地方からしだいに南下して分化していったという...
10月

ハマギク

ハマギク (キク科ハマギク属)【浜菊】 (Nipponanthemum nipponicum) 名の通り、海岸性の菊で、青森から茨城にかけての太平洋岸に自生します。 いかにも野菊という大輪の白花ですが、葉はいかにも海岸性という感じのへら型の...
9月

ノシラン

ノシラン (APG:キジカクシ科ジャノヒゲ属)(ユリ科)【熨斗蘭】 (学名:Ophiopogon jaburan) 「ジャノヒゲ」や「オオバジャノヒゲ」をうんと大きくしたような草で、「ラン」ではありません。 日本では関東、東海地方以西の分布...

ハマナデシコ

ハマナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【浜撫子】 (Dianthus japonicus) 本州から四国、九州、沖縄まで主に太平洋側に分布する海岸性の花です。 海浜植物らしく、葉が厚手で光沢があります。 改良され園芸種としても普及しているよ...

タイトゴメ

タイトゴメ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【大唐米】 (Sedum japonicum subsp. oryzifolium) 日本産セダムのマンネングサ類の中ではもっとも多肉的な感じの種類です。 関東以西の海岸性で岩場や礫地に生えます。...

ハマヒルガオ

ハマヒルガオ (ヒルガオ科ヒルガオ属)【浜昼顔】 (Calystegia soldanella) 日本全国の海岸に咲く、代表的な海浜植物です。 砂地の上で伸びることができるように蔓ではなく匍匐性の体制をもち、ときに見事な群落を作ります。 海...
野山の植物

ニオイウツギ

ニオイウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【匂い空木】 (Weigela coraeensis var. fragrans) 「ハコネウツギ」の変種で、伊豆諸島の特産種です。 ハコネウツギに似て白花が次第に赤くなり、紅白入り混じった花となり...

イワタイゲキ

イワタイゲキ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【岩大戟】 (Euphorbia jolkinii) 「大戟」の名を同じくする「オゼタイゲキ」や「ノウルシ」の仲間ですが、こちらは関東以西の海岸に生える種類です。 海岸性らしく葉が厚手な感じです...
野山の植物

シャリンバイ

シャリンバイ (バラ科シャリンバイ属)【車輪梅】 (Rhaphiolepis indica var. umbellata) 海岸性の植物ということで塩害や乾燥、大気汚染に強いということで公園や道路の植栽によく使われます。 放射状につく葉序を...
3月

スイセン(ニホンズイセン) 

スイセン(ニホンズイセン) (APG:ヒガンバナ科スイセン属)(ユリ科) (Narcissus tazetta var. chinensis) スイセンには多くの園芸種がありますが、日本において原種(野生種)とされる「ニホンズイセン」は、元...
9月

ハマゴウ

ハマゴウ (APG:シソ科ハマゴウ属)(クマツヅラ科)【浜栲】 (Vitex rotundifolia) 砂浜などに生える海浜植物で、砂に埋れまいと低く這って伸びますが、木本なので安定した環境に植えられていると高さも伸びるようです。 海岸植...
1月

ツワブキ

ツワブキ (キク科ツワブキ属)【石蕗】 (Farfugium japonicum) 太平洋側では福島県以南、日本海側では石川県以西から九州、南西諸島にまで広く分布する海岸性の植物。 日陰でよく育ち、花の乏しい晩秋から初冬に派手な花を咲かせる...
野山の植物

ダルマギク

ダルマギク (キク科シオン属)【達磨菊】 (Aster spathulifolius) 海岸性の野菊で、たいへん美しいので園芸用にも流通しています。 自生のものは、島根県山口県から九州北部の日本海岸、対馬、隠岐など限られた地域の海岸の岩場に...