ホザキシモツケ

ホザキシモツケ (バラ科シモツケ属)【穂咲下野】
Spiraea salicifolia

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

小さなピンクの花が密集する「シモツケ」の花序が、円錐形の花穂となったかたちの背の低い落葉低木です。

もふもふの尻尾みたいな花です。

淡紅色の個々の花は5枚の花弁をもち、同じく淡紅色の雄蕊が長く突き出します。

根茎によって群生するので、見事なお花畑状態となります。

湿原の周辺の川沿いや草原に群生しますが、ミズゴケ湿原や高層湿原そのものには生えません。

北海道の低地の湿原には普通に多く見られますが、本州では生育地が限られます。

奥日光の戦場ヶ原から小田代ヶ原に大群生がありますが、あとは分布南限の長野県の霧ヶ峰周辺。

そして、岩手県早坂高原、長野県嬬恋村などに僅かに隔離分布しているようです。

ちなみに、「ホザキシモツケ」は「シモツケ」に近い仲間ですが、よく混同される「シモツケソウ」というのがあります。

こちらは樹木ではなく草で、花も似ていますが散らばった感じの花序となり、葉が単葉でなくモミジのように5裂しています。

「フタスジチョウ」の食樹となっています。

環境省レッドリストでは以前は絶滅危惧Ⅱ類に指定されていましたが,2007年には解除されています。

北海道の道東などに大量に生育するためでしょうか。

青森県:絶滅危惧Ⅰ類
岩手県:絶滅危惧Ⅰ類
福島県:情報不足(DD)
栃木県:要注目
群馬県:情報不足(DD)
長野県:絶滅危惧ⅠA類(CR)

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/06/29 箱根湿性花園

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ

2023/07/19 奥日光

ホザキシモツケ 狭山市都市緑化植物園

2015年6月 狭山市都市緑化植物園

ホザキシモツケ 狭山市都市緑化植物園

2015年6月 狭山市都市緑化植物園


Youtube動画 ホザキシモツケ - 風と遊び 群なす薄紅の花穂 –


【Youtube 山川草木図譜チャンネル】

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