「ツェルト」を携帯しよう


 フィールドでは何らかのアクシデントで野宿を余儀なくされる可能性もある。
悪天候の場合、かなり厳しい状況も考えられる。

 そんな非常時のために昔から登山では「ツェルトザック」が使われている。
本来、ドイツ語で「テント」の意なのだが、日本の登山界では伝統的に、非常用小型簡易テントのことをさしている。
薄いナイロン生地の単純な三角形の小さなテントなのだが、いざ非常の際には、 そんなぺらぺらのナイロン一枚が生死を分けることさえあるのだ。
また、ちょっとした休憩や着替えなどにも活用できる。
最近の製品は極薄地のナイロンで大変軽量・コンパクトになっており、一番軽い製品では何と約400g以下程度しかない。
行程に行き暮れてしまったとき、天候の急変、思わぬアクシデントや怪我による行動不能、 いずれの理由にしろ予定外の野宿(フォーストビバーグ)を強いられた時、たった400gのツェルトがあれば・・・

 数年前の秋山での急な吹雪による遭難でも、ツェルトの携帯があれば、と悔やまれたことがあった。
使わないに越したことはない一種の保険と考え、トレッキングやハイキングでもザックに忍ばせておいては?

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Nekosennin (C) 1997