良いテントをずっと永く使えるかどうかも、手入れ次第。 またどんなに大切に使っていても、フィールドの雨風の中で酷使される以上は痛んでくるのは避けようがない。 自分でできる修理もあるので、できる範囲は手入れをしてやりたいものだ。 テントのトラブルで一番多いのはフレームの破損。 ドーム型のアルミフレームは次第に曲がり癖がついてくるものだが、 曲がりそれ自体は極端なものでなければ、さほど気にしなくても良い。 むしろ、継目や末端に金属疲労によるひびが入ってくることが多いのでよくチェックする必要がある。 ひびわれのパートはすぐ交換。 たいがいのポールは悪い部分だけのパート交換が可能だ。 伸びてしまったショックコードも交換しよう。 エンドチップの外せるタイプなら自分でも簡単にできる。 ロッジ型のフレームは普通の使用ではまず折れることはないけれど、スチールなのでさび易い。 アルミ製でもそうだが、ポールをしまう前には水分、汚れをよく拭いて、潤滑剤やワックスなどで軽く磨いておくと良いだろう。 布地の防水・撥水もいつか必ず低下して来るので、テントインナーパネル(通気生地)ならフッ素系撥水スプレーで、 フライシートやグランドシート(防水生地)ならシリコン系やウレタン系の防水液で加工する。 かなり古びたテントの場合、ハケ塗りの防水液を塗ってしまうのが一番強力である。 入り口やフライのファスナーを伝っての浸水という事も多いので、ファスナー基布にもたっぷり防水スプレーしておこう。 これはスライダーのさび止め、潤滑にも役立つ。 (ちなみにファスナー専用潤滑剤というのも発売されている) 小さな破れが生じてしまった所は、広がらないうちにリペアテープを張る。 このとき、なるべく角を落として円く切ったものを張るとはがれにくい。 ほんとに小さな穴なら、シールコートなどで埋めてしまっても良い。 また、薄い生地のヘリに出てくる繊維のホツレは絶対に引っ張ってはいけない。 よく切れるハサミで切り揃えてやろう。 特に30デニール等の極薄地のナイロンは注意。 縫目に張ってある防水テープが浮いてきたときは低温アイロンで押えると再び付くこともあるが、 完全にはがれてしまったら、むしろ取り去ってシームシーラー液を塗って処理しよう。 テントの底地(グランドシート)は、ついほったらかしにされがちだが、湿気を充分飛ばし、 よく乾かして泥を払い落としてからしまうようにしたい。 フィールドで余裕があるときは、軽い自立式ドームテントなら逆さに転がしてボトムを乾かしてからしまうのも良いだろう。 (ただし、風でとばさぬよう充分注意しないと手入れをする必要が全くなくなってしうかも (^^;;) RETURN
Nekosennin (C) 1997
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