タープワークの奥は深い


 いまやキャンプに欠かせないアイテムとされているタープ。
キャンプ場には色とりどりの製品が張り巡らされているが、応用次第でテント以上に活用できる。

ポール2本で張るウイング型タープは、張り綱が少なくて済み、張るのが簡単なので小人数やツーリングキ ャンプに向いている。雨がたまりにくく、力学的に安定しているので意外と風にも強い。
しかし支点やポールに力がかなり集中的にかかるので補強のしっかりされている製品を選ぼう。
張るときには風の通る方向に合わせて張り、ポールも力のかかるベクトルを考えて少し傾けてセットすると 安定が良い。

タープワークの腕を本当にふるえるのが、スクエアタイプだ。
グロメットが数多く付いている製品を選んでおけば、使い方は無限にひろがる。
ポール6本でセットするパターンが多いが、もちろん4本や2本でも張れるし、 ポールをさらに増やしたり布地自体を連結していったりもできる。
自動車のレインモールに取り付けるカーサイド金具や、ルーフキャリーを利用すれば車をポール代わりにでき、 ちょっとした日よけ雨よけに便利。

 雨の激しい場合は水をいかにスムーズに逃がすかがポイントだ。
一番有効なのがタープの一部を下向きにペグダウンする方法。
地面の傾斜も計算に入れよう。

 タープの大敵は強風である。
補強対策としては張り綱やポールの増設とアンカーの強化だが、数メートル平方の生地が風をはらんだときの エネルギーは想像以上のものがあるので、あまり強風の時はさっさと撤収したほうが安全だ。

タープは雨よけ、日よけ以外にも、風よけ、目隠し等いろいろに使えるのでロープを多めに用意して オリジナルな張り方にチャレンジしてみよう。

RETURN
Nekosennin (C) 1997