ストックの活用


 最近、急速に使う人が増えている、トレッキングポール(ストック)。
取っ手がT字型の従来のような片手ステッキももちろん良いのだが、今一番先端を行くのが、スキーストックタイプの アジャスタブルポールを両手で使用するダブルストックだ。

 もともと山岳ツアースキーのために使われてきたが、今ではトレッカーの必需品のようになってきた。
もちろん、平易なルートに必要な訳ではないが、一部雪の残る時期やルート、膝や足腰に不安のある方などには 「転ばぬ先の杖」で、事前にトラブルを避ける意味で大変有効である。
二本足で歩行する人間にとって、ダブルストックを使うことは、四輪駆動の安定感をもたらしてくれるのだ。
いろいろなメーカー、種類が発売されているが、いずれも自分の体格やルートに合わせて自在にフリーサイズ調節が 可能。

 ただし、ストックに頼りすぎた使い方をすると、ストックからの接地の衝撃で肘や手首に負担になることがある。
ポールの中にバネを組み込んだショックアブソーバー(アンチショック)機構のタイプもあるので、 なるべくアンチショック付きの軽いものを選びたい。

また、ストックの使用が増えてきたのに伴って、植生の破壊、道や木道を荒らすなどの問題も多くなってきた。
土の道ではゴムプロテクターを付けたり、草原などでは使用しないなどの自己規制が必要である。

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