ザックを選ぶ際に一番重要なのは体と目的にあったサイズを選ぶこと。 容量は目的によって当然変化するわけだが、背負う人の体のほうは一定なわけだから、体格にあった選択・調整をすることが大切である。 サイズ合わせの基本となるのはバックレングス(背中の長さ)。 ライトトレッキングに向いた小型のものにはアジャストシステムは付いていないので、自分の体格と合うものを探そう。 一般に小型ザックで小さ目のザックを背負っても特に問題はないことが多いが、反対に 身長の低い人、小柄な女性などでは、背負った状態でザックの下端がお尻より下に来ないようなサイズに収めたい。 大型のザックではアジャストシステム付きのものもあるが、いずれも基準となるショルダーベルトの付け根の位置は 肩の高さより数センチ下にくるのが望ましい。 フルアジャストシステムを搭載したザックでは、各ベルトの締め方とその順番も適正に行おう。 最近の大型ザックは、ヒップベルトに荷重の大部分を分散させる設計になっている。 ヒップベルトは、腰骨の上端に半分かかる位置にしっかりと締め、そののち、ショルダーストラップをぴったりに締め、 トップストラップを軽く締める。 このトップストラップを締め過ぎると、バックレングスアジャスターの意味がなくなってしまうので、荷重を肩に引きつける程度に。 また、肩の角度とベルトの取り付け角度がうまく合うかどうかもチェック。 これらの調整範囲に自分の体格が収まらない場合は、背負いづらいので気にいったデザインでも敬遠するべきだ。 身長の低い人が大容量のザックを使うときにはバックレングスが長すぎることも多いのだが、 最近ではレディース用として企画されている製品も増えてきたので、男性でも小柄な人はその中から捜すのも良いだろう。 ザックの容量表示は普通、最大容量で示されているが、実際に使う容量はそれより少し少ない位がバランスよく背負える。 特に最近のザックはコンプレッション・ストラップで本体をしぼることができるものが多いので、 容量的にはやや大きめの物を選んでおいた方が良い。 RETURN
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