Armstrong-Whitworth Armadillo

Armstrong-Whitworth Armadillo

Armstrong-Whitworth Armadillo

アームストロング・ウィットワース アルマジロ

1918年
単発・単座戦闘機
全長:6.1m、全幅:8.38m、全備重量:861kg
エンジン:B.R.2 220HP、
最高速度:224km/h、武装:7.7mm機銃×2

特異な形のカウリングが特徴的な機体。
ヴィッカース機銃もカウリングの中に組み込んである。

また、上翼がボディに直結して作られているので操縦者の上方視界は良いだろう。

スポーティーなデザインだが、実際、戦争後はスポーツ機としても使われたようである。

Armstrong-Whitworth Armadillo Britain

Austin AFT3 Osprey

Austin AFT3 Osprey

Austin AFT3 Osprey

オースチン オスプレイ

1918年 イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.36m、全幅:7.01m、全備重量:856kg
エンジン:Bentley B.R.2 230HP、武装:7.7mm機銃×3
最高速度:190km/h

1818年という、三葉機がすでに旧式になりつつある時期に試作されたモデル。
同時期の競合機種、ソッピース・スナイプが優秀だったため採用されなかった。
結果的に1機限りしか作られなかったようである。

エンジンは強力なようだがさほど性能は発揮できなかったらしい。
機銃が3丁ということだが、どのように配置されていたのだろうか?

Austin AFT3 Osprey Britain

Sopwith Snark

Sopwith Snark

Sopwith Snark

ソッピース・スナーク

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.25m、全幅:8.08m、全備重量:1036kg
エンジン:A.B.C. Dragonfly I 320HP、武装:7.7mm機銃×6、
最高速度:209km/h

大戦末期に試作された三葉のプロトタイプ重戦闘機。
木製モノコック構造の機体で、たいへんな重武装である。

エンジンもたいへん強力で、写真でみるとどうやら固定星型エンジンである。
さすがにこんなハイパワーな大型エンジンになるとロータリータイプには無理があるのだろう。

実際にはエンジン、機体とも問題・トラブルが多かったらしく、試作3機のみとなっている。

Sopwith Snark Britain

Sopwith Snail

Sopwith Snail

Sopwith Snail

ソッピース・スネイル

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.79m、全幅:7.72m、全備重量:871kg
エンジン:A.B.C. Wasp I 170HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:185km/h

大戦末期のプロトタイプ重戦闘機。

このころ以降主力となってくる固定星型のワスプエンジン装備で、時代は早くも次世代の飛行機になりつつあったようだ。

試作2-3機のみだったようだが、どうやら失敗作だったらしく、中途で開発放棄されている。
合板モノコック構造胴体で独特の雰囲気をもつデザイン。

機種のエンジンカウルあたりの形がスネイル(カタツムリ)なのだろうか。

Sopwith Snail Britain

Sopwith Swallow

Sopwith Swallow

Sopwith Swallow

ソッピース・スワロー

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.72m、全幅:8.79m、全備重量:644kg
エンジン:Le Rhone 110HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:182km/h

ソッピース・キャメルの胴体に新規のパラソル翼を備えた大戦末期の新開発機。

しかし、すでに本格生産に入っていたスナイプより少し遅いくらいの性能で、期待されたパフォーマンスは無かったようだ。
結局、1機しか作られなかったらしい。

Sopwith Swallow Britain

Sopwith Scooter

Sopwith Scooter

Sopwith Scooter

ソッピース・スクーター

1918年イギリス
単発・単座試作機。
全長:?m、全幅:?m、全備重量:?kg
エンジン:Clerget 130HP、武装:無し、
最高速度:?km/h

パラソル翼のかなりモダンなデザインに見えるが、よく見ると支柱から張り線で翼を吊っている。

ソッピースの中でも聞きなれない名前だが、これは「スワロー」開発のための臨時試作機である。
機体のスペックは不明だが、キャメルの胴体を使用しているらしい。

民間機のシリアルナンバーをつけている非武装のプロトタイプ。

Sopwith Scooter Britain

Sopwith Salamander

Sopwith Salamander

Sopwith Salamander

ソッピース・サラマンダー

1918年イギリス
単発・単座攻撃機。
全長:5.94m、全幅:9.52m、全備重量:1139kg
エンジン:Bentley BR2 230HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:201km/h

ソッピース・スナイプを元に作られた地上攻撃機。
11kg爆弾4個を装備できる。

強襲攻撃向けに、胴体前方部分は10mmと6mmの鋼板で箱型に囲われていた。
スナイプとほぼ同等なのに重量がたいへん重いのはこのためである。

実戦配備を進めている間に大戦終了となり、ほとんど実戦には参加していない。

Sopwith Salamander Britain

Sopwith Dolphin

Sopwith Dolphin

Sopwith Dolphin

ソッピース・ドルフィン

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.79m、全幅:9.93m、全備重量:889kg
エンジン:イスパノスイザ 200HP、武装:7.7mm機関銃×2-4、
最高速度:194km/h

キャメルやスナイプなどとは別系列の水冷V8エンジン搭載の機種。

斜め機銃を搭載した夜間防空戦闘機であり、WW2の日本軍でもよくあった戦術向けである。
この時代も爆撃機の一番防御が弱いのが斜め下後方だったのだろう。

主翼の下翼の方が前に出ている逆スタッガー式デザイン。

Sopwith Dolphin Britain

Sopwith Snipe

Sopwith Snipe

Sopwith Snipe

ソッピース・スナイプ

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.79m、全幅:9.47m、全備重量:917kg
エンジン:ベントリー 230HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:194km/h

名機、ソッピース・キャメルをさらに改良・発展させた、大戦末期のモデル。

ハイパワー・エンジンの搭載で高速により運動性、耐久性も高く、当時最新鋭の最強クラスの戦闘機だが、 大戦終結直前の配備ということで実際に活躍した例はあまり多くはないようである。

主翼の大型化と上反角により、キャメルの欠点を改良し扱いやすくなったようだが、熟練パイロットには キャメルの強烈な旋回性能の方を好む声も多かったらしい。

Sopwith Snipe Britain

Avro Spider

Avro Spider

Avro Spider

アブロ スパイダー

1918年
単発・単座戦闘機
全長:6.25m、全幅:8.68m、全備重量:688kg
エンジン:Clerget 130HP、
最高速度:193km/h、武装:7.7mm機銃×1

主翼の支柱にV型の複雑な構造を取り入れ、張り線をなくした機体。
横から見ると支柱がV型だが、前から見てもV型の組み合わせになっている。

その割に軽量になっているし性能も悪くはなかったようだが、すでに名機・ソッピース・キャメルが生産に入っていて出番を逸したようである。

試作が何種かあったためか、エンジンも110HPから180HPとデータがいろいろある。

Avro Spider Britain

Macchi M7

Macchi M7

Macchi M7

マッキ M7

1918年イタリア
単発・単座水上戦闘機。
全長:8.10m、全幅:9.95m、全備重量:1080kg
エンジン:イソタ・フラスキニ 260HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:210km/h

小型飛行艇タイプの高速水上戦闘機。
「紅の豚」に出てきそうな推進エンジンの水上機だ。

飛行艇タイプなので重くても空力が良いせいか、水上機にしてはずいぶん高速で高い性能をもっている。
重量がある分上昇力などは劣るが、ほとんど名機スパッド13に引けをとらないほどの高性能である。
また、イタリアらしくデザインがとても洒落た感じに見受けられる。

この機の開発の大元のアイデアはハインケル設計のブランデンブルグの戦闘飛行艇と言われる。

ちなみに、「紅の豚」の主人公の後半の新型愛機のモデルとなった、「マッキM.33」は、これの7年後にシュナイダートロフィーのために作られたレーシング機。

Macchi M7 Itary

DAIMLER L9

DAIMLER L9

DAIMLER L9

ダイムラー L9

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.20m、全幅:9.0m、全備重量:990kg
エンジン:Daimler D3b 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:190km/h

メルセデス・ダイムラーの、L6の発展形。
当初は翼間支柱も張線も無い先進的な設計となっていたが、後からシングルの支柱を追加された。

プロトタイプ1機のみ作られた。

DAIMLER L9 Germany

Daimler L6

Daimler L6

Daimler L6

ダイムラー L6

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.30m、全幅:9.90m、全備重量:925kg
エンジン:Daimler IIIb 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:183km/h

メルセデス-ダイムラーの戦闘機。

アルバトロスを太らせたような形で、1917年の開発。
1918年に生産モデルが、D1として6機導入された。

実戦に参加したのかどうかは不明。

Daimler L6 Germany

Zeppelin Lindau D1

Zeppelin Lindau D1

Zeppelin Lindau D1

ツェッペリン リンダウ D1

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.4m、全幅:7.8m、全備重量:890kg
エンジン:BMW 3a 185HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:200km/h

ツェッペリンではユンカースと並んで、当時としては画期的なアルミ合金により全金属機を幾つか開発している。
この機もそのひとつで、複葉ながら張り線無しの片持ち翼で、まるで第2次大戦前の機種のような進歩的なデザイン。

かの、クラディウス・ドルニエ氏の手による野心作。
詳細は不明だが、合計6機が作られ、うち2機は戦後アメリカで評価されたということである。

Zeppelin Lindau D.I Germany

FOKKER V25

FOKKER V25

FOKKER V25

フォッカー・V25

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.93m、全幅:8.73m、全備重量:564kg
エンジン:Oberursel Ur II 110HP、武装:?
最高速度:200km/h

V.23の視界にクレームをつけられたフォッカーは、並行して開発していた空冷モデルでさらに先進的な低翼単葉の機体を開発。
コックピットからの視界は改善され、片持ちで張り線のない、当時としてはかなり画期的な構造であった。

だがしかし、またもや軍はこれを却下。

この後に続くV番号、V26は名機D8のプロトとなるのだが、これはパラソル高翼である。
どうもこの頃の軍は、中翼や低翼の片持ちというものに不信をいだいていたのではないだろうか?

Fokker V25 Germany

FOKKER V23

FOKKER V23

FOKKER V23

フォッカー・V23

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.80m、全幅:8.73m、全備重量:853kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:200km/h

フォッカーが打ち出していた一連の片持ち中翼の単葉機で、V20をパワーアップしたモデル。
だが、軍はコックピットの前方視界にクレームをつけ、またも採用拒否。

これも試作の1機のみであった。

Fokker V23 Germany

FOKKER V20

FOKKER V20

FOKKER V20

フォッカー・V20

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:?m、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Mercedes D3 110HP、武装:?
最高速度:?

これも1機しか作られなかった試作機。

合板を主体とした複合材料で作られ、斬新な片持ち中翼の単葉機。
軍に目を向けられなかったV17はオーベルウーゼルの空冷エンジンだったが、こちらはメルセデスの液冷エンジン。

しかし、軍にはまたも拒否される。

Fokker V20 Germany

SIEMENS-SCHUCKERT D4

SIEMENS-SCHUCKERT D4

SIEMENS-SCHUCKERT D4

ジーメンス・シュケルト D4

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.70m、全幅:8.35m、全備重量:735kg
エンジン:Siemens-Halske Sh.3a 160HP、武装:7.9機関銃×2、
最高速度:184km/h

ジーメンス・ハルスケSh.3a空冷回転星型11気筒・カウンタートルクエンジンを搭載。
小型の機体に大パワーエンジンで優れた上昇力をもつ機体である。

このころの機体にはあまり見られない4枚プロペラも強大なパワーをもたらしていたのだろう。
勇猛な印象の大きなカウリングで、WWⅡのフォッケウルフや雷電を思わせるイメージだが、実際に本土防衛任務についていたようなので 同じように局地戦的な用途に使われたようだ。

フォッカーD7の後継強力戦力として期待されたが、戦況に影響を与えるには遅すぎたようである。

SIEMENS-SCHUCKERT D.IV Germany

SIEMENS-SCHUCKERT D3

SIEMENS-SCHUCKERT D3

SIEMENS-SCHUCKERT D3

ジーメンス・シュケルト D3

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.7m、全幅:8.43m、全備重量:725kg
エンジン:Siemens-Halske Sh.3 160HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:180km/h

画期的なトルク減殺エンジンを実用化したD2を改良して量産配備型にしたD3だが、強大な上昇性能をもつかわりにエンジンが過熱する欠陥が発覚してしまった。

この写真のようにフルカバーされたカウリングは後に下部を切り取られ、さらに改良型エンジンSh.3aに換装してD4型へと続くのだが、もうすでにドイツ軍は終局に向かっていた。

ブルドッグのように寧猛な、いかにも精強なシルエットの機体である。

SIEMENS-SCHUCKERT D.III Germany

Kondor D6

Kondor D6

Kondor D6

コンドル D6

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.8、全幅:8.25m、全備重量:645kg
エンジン:Oberursel Ur III 145HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:170km/h
Kondor D6

複葉機やパラソル翼の欠点である、上方視界の悪さを解決するために、上翼の中央部を無くしてしまいセパレートにするという強引な手段をとったモデル。

たしかに視界は良くなったが当然低下する強度とかえって増大した抗力とのバランスがうまくいかなかったらしい。

1機だけ作られた試作機。

Kondor D.VI Germany

Kondor E3

Kondor E3

Kondor E3

コンドル E3

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.5、全幅:9.0m、全備重量:640kg
エンジン:Goebel Goe III 160HP、武装:?
最高速度:190km/h

フォッカーE5に触発されて開発された、パラソル単葉でワイヤー無しのモダンなモデル。
フォッカーよりも頑丈な翼をもち、飛行性能も高いものだったようだが、終戦前に完成したのは8-10機程度とみられる。

写真で見ても非常に厚い頑丈そうな翼である。

Kondor E.III Germany

ROLAND D16

ROLAND D16

ROLAND D16

1918年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:5.90m、全幅:9.46m、全備重量:?
エンジン:Siemens-Halske Sh III 160HP、武装:?
最高速度:?
ローランド D16

詳細は不明だが、1918中期以降に作られたプロトタイプ。
エンジン違い(Goebels)の170HPのモデルもあったようである。

この時期の新鋭機は各国とも、次第にパラソル翼のものが多くなってくる。
そろそろ時代は複葉から脱し始めてきたのかもしれない。

Roland D.XVI Germany

Roland D6b

Roland D6b

Roland D6b

ローランド・D6a

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.32m、全幅:9.40m、全備重量:860kg
エンジン:Bentz Bz.3a 150HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:182km/h

複座の偵察機で有名なローランドの単座戦闘機。
アルバトロスやファルツ、アヴィアティックなどと似た系統の独特の流線型機体。
水冷直列6気筒エンジンを搭載。

写真では華奢な雰囲気を感じるが実際には大型・大馬力の機体のようだ。
紡錘形のボディからか、「鯨」の愛称をもつ。

Roland D.VIb Germany

Junkers D.1(J9)

Junkers D.1(J9)

Junkers D.1(J9)

ユンカース D.1(J9)

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機
全長:7.25m、全幅:9m、全備重量:834kg
エンジン:BMW IIIa 185HP、
最高速度:185km/h、武装:7.9mm機銃×2

終戦直前に実戦配備された、ジュラルミン波板外板構造の全金属製単座戦闘機。

41機の生産しか間に合わなかったようで、ほとんど実戦には使われていない。
高速重戦闘機という性質の感じだが当時の空中戦の感覚には合わなかったのか、もっぱら気球攻撃に使用されたらしい。

ユンカースの一連番号ではJ9となる。

Junkers D.1 Germany