Morane-Saulnier P

Morane-Saulnier P

Morane-Saulnier P

モラーン・ソルニエ P

1914年フランス
単発・複座偵察機。
全長:?m、全幅:11.2m、全備重量:732kg
エンジン:ルローヌ 110HP、武装:7.7mm機関銃×1~2、
最高速度:156km/h

有名なパラソル翼のタイプLの発展型で、エンジンも強化されて高速になっている。

オーソドックスなパラソル翼のタイプの他に、翼を胴体上面にまで下げたタイプ、単座戦闘機のバージョンなど各種モデルがあるようだ。
だが生産数はあまり多くはない。

全体の形はL型と似ているが、Lが角型胴体なのに対してこちらは円筒形ボディ。

Morane-Saulnier P France

Morane-Saulnier N

Morane-Saulnier N

Morane-Saulnier N

モラーン・ソルニエ N

1914年フランス
単発・単座戦闘機。
全長:5.83m、全幅:8.15m、全備重量:444kg
エンジン:ルローヌ 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:144km/h

中翼で流線型のN型は、フランスで初めて最初から戦闘機として作られた機体である。

大きなプロペラスピナーをもち流線型の胴体のため、「ブレット」というニックネームで呼ばれた。
同調式でない機首機銃を搭載し、もちろんプロペラにはメタル・デフレクターを備えている。

操縦性はかなり難しかったようで、そのためか生産数は少ない。

Morane-Saulnier N France

モーリス・ファルマン

ww1_182

モーリス・ファルマン

1914年日本(フランス)
単発・三座偵察機。
全長:?、全幅:?m、
エンジン:ルノー 100HP、武装:不明、
最高速度:96km/h
モーリス・ファルマン大型水上機

大正3年、それまで使われていた同じモーリス・ファルマンの小型水上機を強力にしたモデルが輸入された。

こちらは従来型「モ式小型」に対して「モ式大型水上機」と呼ばれ、横須賀海軍工廠で国産化された。
中国・青島でのドイツ軍攻撃に1機が参戦し、日本初の実戦経験ももつ機種として有名。

日本海軍揺籃期の代表的機体で、後の「横廠式」シリーズを開発する礎となったことだろう。

モーリス・ファルマン Farman Japan

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

1914年日本(ドイツ)
単発・複座偵察機。
全長:10.2m、全幅:13.7m、
エンジン:ダイムラー 90HP、武装:不明、
最高速度:100km/h

大正3年2月にドイツから2機民間に購入された、ルンプラー・タウベ。

当時中国・青島のドイツ軍攻撃に参戦していた日本軍機はドイツ側のタウベ機に性能的に追いつかなかった。
そこで秋に急遽陸軍が買い上げ、中国に派遣されたが、実戦には間に合わなかった。

この機体は1915年に英国から購入した、オスロ・ダイムラー90HPエンジンに換装されている。

ルンプラー・タウベ Japan

Caproni Ca.20

Caproni Ca.20

Caproni Ca.20

カプローニ Ca20

1914年イタリア
単発・単座戦闘機
全長:7.92m、全幅:8.36m、重量:350kg
エンジン:?、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:166km/h

第二次大戦でジェット機を作ったカプローニは意外と古く、ライト兄弟の7年後には飛行機を生産していた。

第一次大戦でのカプローニは爆撃機で有名だが、偵察機として作られたCa18の派生モデルであるこのCa20は、1914年でも前半の第一次大戦勃発前に作られた世界初の戦闘機と考えられている。

単葉の主翼を支えるポストの上に機関銃をセットしてプロペラ回転面を避け、史上初の前方固定武装付きとなっている。
エアインテイク付の巨大なプロペラスピナーが印象的。

1機だけの試作機だが、何とその現物が今もシアトルの航空博物館に現存している。

Caproni Ca.20 Italy

Sopwith Tabloid

Sopwith Tabloid

Sopwith Tabloid

ソッピース・タブロイド

1914年イギリス
単発・単座偵察機。
全長:?m、全幅:?m、全備重量:?kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:?、
最高速度:148km/h

1914年のシュナイダー・カップ・レースに勝った、当時としては快速の機体。
大戦初期にはその快速を生かして偵察航空機として採用された。
約40機は生産されたようである。

スタイルを見ても、この頃らしく車輪まわりは転覆防止のそりなど古臭いが機体はいかにも早そうである。

Sopwith Tabloid Britain

AVRO 504a

AVRO 504a

AVRO 504a

アブロ 504

1914年イギリス
単発・複座偵察・軽爆撃機、練習機
全長:8.97m、全幅:10.97m、全備重量:1,574kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:132km/h

英国軍の中でも圧倒的な量実績をもち、開戦時から終戦後まで使い続けられたロングセラー機種。

原型は1913年の航空ダービー入賞機種で、丈夫で扱いやすい機種として広く軍用に取り入れられた。
開戦初期は偵察・地上攻撃に使われたが、各種戦闘機が開発・投入されるようになるとすぐに旧式化して一線からは退いた。

しかし、後方支援や練習機としては長く使われ、大戦後も民間や外国でも多数使われている。
それだけ汎用性と耐久性に優れていたのだろう。

長く使われ大量生産された機種なので、a型、b型,j型、k型などエンジン違いなどのバリエーションが多い。

戦闘機としての評価以上に、世界の航空史に欠かせない機種でもある。

AVRO 504 Britain

Schutte Lanz C1

Schutte Lanz C1

Schutte Lanz C1

シュッテランツ C1

1914年ドイツ
単発・単座偵察機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:?
最高速度:?

このメーカーは、ツェッペリンの陰に隠れて目立たないが飛行船では有名なメーカーである。

大戦初期から開発・研究されていた飛行機も何種かあるが、これはドイツではこの時期珍しい推進式機種。
試作の1機しか作られなかったようだがメルセデスの強力なエンジンを搭載している。
もっとも、この会社の飛行機は複葉戦闘機、双発爆撃機ともみな同じエンジンのようである。

詳細はまったく不明。

Schutte Lanz C.I Germany

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

ルンプラー・タウベ

1914年日本(ドイツ)
単発・複座偵察機。
全長:10.2m、全幅:13.7m、
エンジン:ダイムラー 90HP、武装:不明、
最高速度:100km/h

大正3年2月にドイツから2機民間に購入された、ルンプラー・タウベ。

当時中国・青島のドイツ軍攻撃に参戦していた日本軍機はドイツ側のタウベ機に性能的に追いつかなかった。
そこで秋に急遽陸軍が買い上げ、中国に派遣されたが、実戦には間に合わなかった。

この機体は1915年に英国から購入した、オスロ・ダイムラー90HPエンジンに換装されている。

ルンプラー・タウベ Japan

ALBATROS B2A

ALBATROS B2A

ALBATROS B2A

アルバトロス B2A

1914年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:7.63m、全幅:12.96m、全備重量:1078kg
エンジン:Mercedes 100HP、武装:無し、
最高速度:120 km/h

アルバトロスB1をやや小ぶりにした性能向上型。
エンジンも110HPに強化したタイプもあるようだ。
しかし、時代の流れはより速く、性能的についていけなくなった1915年以降は練習機となった。

エルンスト・ハインケルの設計ということである。
このころのアルバトロスは三角の垂直尾翼が特徴的。

ALBATROS B.IIA Germany

ALBATROS B1

ALBATROS B1

ALBATROS B1

アルバトロス B1

1914年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.57m、全幅:14.5m、全備重量:1080kg
エンジン:Mercedes 100HP、武装:無し、
最高速度:105 km/h

大戦前から開発されていた、最初期を代表する軍用機。
このころ以前の軍用機は全て偵察機で、専門の戦闘機が出現するのは戦争が始まってからである。

このころはまだドイツ軍偵察機の「C」記号ではなく、複座を総括して表す「B」記号になっている。
これの発展型が後の有名なアルバトロスCシリーズにつながっていく。

ALBATROS B.I Germany

Rumpler Etrich Taube

Rumpler Etrich Taube

Rumpler Etrich Taube

エトリッヒ=ルンプラー ”タウベ”

1914年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:10.0m、全幅:14.5m、全備重量:1,086kg
エンジン:Mercedes D.I 100HP、
最高速度:96km/h

“タウベ”はドイツ語で鳩のこと。
オーストリーのエトリッヒが考案した鳩の形のこの機体は、黎明期の航空機の面影を多く備えたモデルだが、オーストリー・ハンガリー帝国とドイツで多くのメーカーによって生産された大ベストセラーだった。
ルンプラー以外にも、アルバトロス、ゴータ、ハルバーシュタット、LVG、DFWなど、数多くのメーカーで作られ、多くのバリエーションがある。

大戦最初期のころに偵察機として大活躍したが、戦闘機の発達によって1915年には戦線から退いた。
日本軍が中国・青島戦に投入したファルマン機を悩ませたドイツ機としても有名。

Etrich Taube Germany