Lohner E

Lohner E
Lohner E

ローナー E

1913年オーストロ・ハンガリアン帝国
単発・複座偵察機。
全長:10.25m、全幅:16.20m、全備重量:1700kg
エンジン:Hiero 85hp
武装:無し
最高速度:105km/h

セルビアに対してアドリア海の覇権を維持するため、オーストロ・ハンガリー帝国はLOHNERで戦闘飛行艇を開発。

独特の後退角をもつ複葉の間の高い位置にエンジンを搭載し、推進式で駆動するレイアウトは、海上で波しぶきを受けても大丈夫な設計で、この後多くの飛行艇が受け継ぐこととなる。

40機ほどが生産され、この後、エンジンを強力なダイムラーに替え武装をしたL型に進化してゆく。

Lohner L Austro-Hungarian Empire

Morane-Saulnier L

Morane-Saulnier L

Morane-Saulnier L

モラーン・ソルニエ L

1913年フランス
単発・複座戦闘機。
全長:6.88m、全幅:11.2m、全備重量:655kg
エンジン:ノーム 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:115km/h

パラソル翼の軽快な偵察機が基になっているが、大戦最初期には戦闘機として伝説的な活躍をした。

初めてプロペラ回転圏内からの機銃発射を行なったことで有名。

フランス軍のローラン=ギャロがプロペラの銃弾通過位置にクサビ状の鉄板を付け、銃弾が当たっても跳ね飛ばすように考案したのである。
この乱暴ではあるが画期的な発明で機銃の命中率は高まり、また操縦手の手の届くところで銃弾補給ができるメリットで多くの敵機撃墜を勝ち取った。

とはいうものの、操縦士や自分のエンジンなどに跳ね返ってきたらどうするんだろう?
それに、そのくらいでプロペラが無事なくらいであるから、機銃の破壊力も今から思えばまだのどかだったんだろう。

だが、ある日敵弾を受け敵地に不時着してしまい、この秘密はドイツ軍に漏れてしまった。
ドイツ軍では早速真似してみたがなかなかうまくいかず、それがきっかけで世界初のプロペラ同調式機銃を発明することになる。

Morane-Saulnier L France

Nieuport NG

Nieuport

Nieuport

ニューポールNG

1913年日本(フランス)
単発・複座偵察機。
全長:7.87m、全幅:10.88m、
エンジン:ノーム 50HP、武装:不明、
最高速度:110km/h

大正2年にフランスから購入された機体。
原型のニューポールNMを少し小型化し、馬力が半分となっている。
座席は並列複座、つまり横に並んで座る形式になっている。

1機買っただけで終わったようだが、後年これをもとにした地上滑走練習機が数機つくられている。

Nieuport NG JAPAN(France)

Sikorsky S11

Sikorsky S11

Sikorsky S11

シコルスキー S11

1913年ロシア
単発・複座偵察機。
全長:7.6m、全幅:11.6m、全備重量:1005kg
エンジン:Gnome 100HP、武装:?
最高速度:102km/h

最初のプライウッド製単葉機で重すぎたS-6を、コンパクトに軽量化したモデル。
操縦士とオブザーバーは横に並列して座る複座形式。

1913年の偵察機としては2位の性能を発揮していたが、結局量産はされなかった。

Sikorsky S11 RUSSIA

RAF BE2

RAF BE2

RAF BE2

RAF BE2

1913年イギリス
単発・複座偵察・軽爆撃機
全長:9 m、全幅:10.68m、全備重量:1,600kg
エンジン:Renault 70HP、武装:無し(後期型:7.7mm機関銃×1-2)
最高速度:112km/h
RAF BE2

原型が1912年に初飛行した古典機だが、開戦時には英国航空戦力の中心だった機種。
初期モデルは構造的に弱く機銃搭載ができない偵察機兼手投げ爆撃機。

1914年には構造を強化して機銃を搭載したc型が登場するが、何としても基本設計が古いモデルであった。
1915には、「フォッカーのまぐさ」とまで言われるほどの大損害を出すことになる。

写真で見ても、転覆防止橇を備えたいかにも古い感じのデザインである。

RAF BE2 Britain