ステゴビル

ステゴビル (ユリ科)(APG:ヒガンバナ科)【捨て小蒜】
(学名:Caloscordum inutile)

ノビル」に似たニラの仲間で、里山や原野に雑草として生え、食用にならない小さな「蒜」ということで疎んじられてきた植物のようです。

ところが、里山の環境変化と平地の原野がほぼ無くなった現在では、自生地は関東から近畿にかけてのきわめて限定的な地域に点在するのみとなっています。

かつては日本中に存在した環境が一気になくなり、人跡稀な高山に生育するものと同等以上に希少な植物になってしまった好例かもしれません。

「ヒガンバナ」と同様の生活史で、9-10月に花茎だけが出て花が咲き、晩秋に葉が出て冬を越し、夏に枯れてしまいます。

環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)。

日本固有種で、いくつかの県では絶滅認定、いくつかの自生地では天然記念物とされています。

ところが近年、明治時代に移入された同属のアメリカ大陸産「ハタケニラ」が、かなりの勢いで増えているそうです。

同属でよく似ているので注意が必要です。

2017/09 都立薬用植物園(植栽)

2017/09 都立薬用植物園(植栽)

2017/09 都立薬用植物園(植栽)

2017/09 都立薬用植物園(植栽)

2017/09 都立薬用植物園(植栽)

2017/09 都立薬用植物園(植栽)

2017/09 都立薬用植物園(植栽)

ステゴビルの実  2017/10 都立薬用植物園