自分でもできるザックリペア


 ザックの破損で一番多い部分は、ショルダーベルト付け根の糸切れではないだろうか。
ショルダーバッグなども、やはりまずショルダーベルトの付け根がやられる。
頑丈な縫目であるだけに、自分では到底直せない感じもするが、たいていの場合単なる糸切れ、 糸ほつれなので器具さえあれば意外と簡単に修理出来る。
 マイヤーズオウル、またはソーイングステッチャーという革などを縫う器具で、極太の糸と針がついているものがあり、 これで一針づつ手縫いすればザックも革製品も自分で修理・改造できて便利だ。
割れてしまったバックルの交換などもこれでOK。

 生地にあいてしまった小さな穴やカギ裂きには、リペアテープの出番となる。
コーデュラなど、スパンナイロン系の生地はリぺアテープが張り付きにくいので、 ザック裏側のコーティング面に張ると良い場合が多い。
重量がかかるものだけに、大きな裂けや破れはもはやリぺアテープでは修理不可能で、共地や厚い布で継ぎ当てするしかないだろう。

 最近多くなったファスナーオープン式のザックでは、無理なパッキングによるファスナーのパンクというトラブルが起きやすい。
ナイロンコイルジッパーのパンクは、スライダーを一往復させるだけで自己修復されることもあるが、 ファスナーの歯が完全に破損してしまったものは修理不能だ。
この場合は、ファスナー自体を交換するしかないだろう。
応急処置としては、破損して噛みあわない部分だけ、手で縫い付けてしまう方法が考えらる。

 使い古したザックの生地のへりが、すだれ状にほつれてしまったものは、放っておくと際限なくほぐれていってしまう。
早いうちにほぐれた部分を切り捨て、切り口をライターの火などで慎重に溶かしてしまうという方法がある。
または、シリコン系のシール剤や適当な接着剤などで固めてしまうと良いだろう。

この方がザックを燃やしてしまう危険がなくて安全。 (^^;

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