山の本 (白山書房)

山の本 -白山書房-
創刊号:1992年5月号。

山の本 創刊号

ビジュアル全盛、オートキャンプ全盛の中で創刊された、モノクロで殆ど文字だけでできた「山歩きの読本」。

紀行、エッセイ、座談、紀行ガイドで構成され、山と山歩きの話題だけに絞られた潔さで、定着した読者層が多そうである。

巻末の執筆者紹介では、有名人も無名の人も常連も同列に扱われ、いかにも読者がそのまま参加して作られる本という感じで、 山と文章に関する、開かれた同人誌といった趣である。

「新ハイキング」にも似ているが、もっと幅広い内容にして総合的に開かれた味のある本だ。

ネット全盛になってから「ヤマレコ」をはじめ、山行記録のWEB媒体はたいへん多く存在するが、今となっては紙+文字媒体でこれをやるというのは逆にとてもハードルが高いだろうと思われる。

この路線を守り続ける限り、きっといつまでも続く雑誌であろう。

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